ヒスバナアラカルト

香西善行の雑記ドコロ
諸々の感想には具体的内容も含んでいますので、お気をつけくださいね。

坂本美雨『HATSUKOI』

2011-06-26 16:54:10 | 音楽関連

 とても「楽」な音楽。
 『PHANTOMgirl』から約一年ぶり、引き続きDave Liangとタッグを組んでの新作。前作は、去年聴いたアルバムベスト10に入るぐらい気に入った作品だっただけに今回も相当期待していたが、まさにその期待を裏切らない、それどころか超えたものを届けてくれた。
 聴いて「楽」になるという貴重さ。答えなき考えを巡らすわけでもなく、高揚と共に熱くなるでもなく、落ち着いて沈むでもない。
 皮膚を通り抜けて身体に溶け込んでくるような、もしかしたら鼓膜すら振るえず脳に届いているような感覚。歌声とトラックからのイメージが仄かに浮かび上がり、身をあずけて漂っていられる。その心地良さが「楽」という感覚に繋がるのだろう。
 幾重にも重なった歌声は、幾重ものsceneを彩り飽きる事がない。

坂本美雨公式ブログ↓

http://ameblo.jp/miu-sakamoto/

坂本美雨 MIU SAKAMOTO Precious from the Album "HATSUKOI" (Official)

ナルペクト『ドドスカドン』

2011-06-26 11:05:24 | 演劇関連

 おかまバー『怪物ランド』から巻き起こる、元応援団員たちの再びの青春。
 ぶっ飛んだ個性のオンパレードで、見た目も含めて、わかりやすく観てて楽しかった。ぶっ飛び具合は過剰サービスになる危険も孕むが、今回の舞台・物語にはとてもはまっていたんじゃないだろうか。と言うのも、大人の回想する青春に付き物の、“美化した思い出”がどうも苦手なんだが、笑いや気持ち悪さ、時には熱すぎたりとリアリティーとは少しズレた人物たちの集合でその辺りが中和されていたように感じた。もちろん決めるところは決めていたからこその好印象だろうけど。
 あ、でも少し調和が合ってないような瞬間が覗いていたのも否定できない。見た回がたまたまそうだったのか、アドリブシーンでもなさそうな、でもなんか不安定さを感じるやり取りがあったりと。
 劇団メンバーの三橋さんがムードメイカーとしてひと際輝いていましたね。座組みにこういう人いると、場が盛り上がったり締まったりとメリハリが生まれて気持ちいですね。男らしくてコメディーな面も持ち合わせていて、こんな男の人好きです。(あ、私はおかまじゃありません)

ナルペクト公式サイト↓

http://www.narupect.com/