ちゅうげんの1000日++

鹿児島で働くサラリーマンのあたふた日次記。2014年10月、ブログ人からgooブログにお引っ越し。

人生はキャバレー

2017年02月25日 | アート・文化
通院ついでに、というのはさすがに無理がありますが、午後から博多へ移動し、福岡サンパレスへ。松尾スズキ演出のミュージカル「キャバレー」観賞であります。チケットは取れたものの体調の問題でかなり諦めていたのですが、理解ある友人は有難いのか体に悪いのか。もっとも博多駅前のバス停に大行列ができているのを見たところでやっと本日は国公立大学入試前期二次試験日である上に福岡ドームでは三代目JSBのライブ、マリンメッセ福岡ではRADWIMPSのライブがあり、挙句に薬剤師試験まで重なって宿が全然足りないとニュースで言ってたなーと今更認識する(当方日帰りなので全く気にしていなかった)というていたらく。満員のバスに揺られて現地到着時は既に結構疲労というありさまでした。

福岡サンパレスは初入場(隣の福岡国際センターは大相撲九州場所で1回だけ入場)だったのですが、しょっちゅうイベントがある施設にしては古臭いなどと言ってはいけないのか。物販はそこそこ好調なようで、ポスターは開演前で一部売り切れ、プログラムもどんどん売れている感じでした。長澤まさみ目当ての客が多いのか、オペラグラス貸出しが開演よりだいぶ前に出し尽くす大行列なんて初めて見ました。私はプログラムだけ買っておとなしく入場。緞帳は降りておらずセットが見えた状態からの開演です。

最初から石丸幹二のMCがだいぶ飛ばしていて、まぁわかりやすく変態なんですが、こういうねっとりした狂言回しというのは石丸さんのイメージとはだいぶ遠く、うまく演じているんだけど歌うと主役2人よりかっこいいというのは致し方ないのかなと。結局この作品世界を支えているのはMCなので。
衣装や演技のセクシーさで話題になっていた主演の長澤まさみは、健康美の見本のような身体で結構歌って踊ってくれるのですが、なにしろ相手役の小池徹平より身長も手足も長いくらいですからセクシーとか妖艶とかよりはキュートとか健康的な色気とかといった表現が似合う感じで、無駄な色香は出さないんだなと。やっぱり「紫式部ダイアリー」観たかったなぁと思ってしまう良い演技でした。歌は上手くないイメージだったんですが、引き込まれるとまではいかないもののお上手で。カーテンコールでの動きが控えめなのはちょっと残念。

主役以外も、結構ソロでいいところを持っていく秋山菜津子のシュナイダーや、幕間も客席で暴れる小松和重のシュルツなど、素晴らしい役者さん揃いなんですが、いかんせん話がナチスドイツとの絡みもあってハッピーエンドとはいかないので、全体的な猥雑さはともかくモヤモヤした終わり方は嫌いという方には向かないでしょう。自分としては無理して来た甲斐があったと思っています。まぁ交通費込みで考えるとずいぶん豪勢な遠征になってしまいましたが・・・。

帰りは新幹線車中でもすでに行き倒れ状態な疲労度で、へろへろと深夜の帰宅。くったり。


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