雑感＠三十路

先日、36歳になってしまった。
これでめでたく統計上の“若者”からも卒業というわけだ。
そういえば、こんなニュースがあった。
３０代の９割近くが、体の衰えを感じているらしい。

いろいろな仕事についている同世代を見ていて思うのだが、やはりデスクワーク、中でも
内勤の人間ほどガタが来ている人間が多いように見える。
３０代が、けしてフィジカルのターニングポイントだとは思わないが、使わないと
身体能力が落ち始める年頃なのは間違いない。

それは能力的な部分も同じだろう。
団塊ジュニアも、なんだかんだいってもう三十路も半ばだ。
早い人間は課長ポストに昇格しているし、そこまで行かなくても日頃の生活には
困らないわけで、
「まあ世の中にはもっと大変な人も多いのだから、こんなもんでいいかな」
とばかりに、保守化して丸くなってしまう人間もいる。

良し悪しは別にして、その瞬間、彼は老いはじめるのだろう。
一方で５０代でも意気軒昂、常に自己革新している人もいるわけで、やはり年齢よりも
意志の方が強いのだ。
「今、汝は限れり」とはよく言ったものだ。

ところで、実は一つだけ「強烈に衰えを感じた時」がある。
先月、実に１０年ぶりにディズニーランドに行った時のこと。
スペースマウンテンに乗ったら、本気で死ぬかと思った。
終わってベンチにへたり込んでいると、後ろからやってきた修学旅行とおぼしき
中学生の二人組みが
「病み付きになるよね」

どうも、ジェットコースターの免疫性も加齢と共に落ちていくらしい。
そういや、あんまし４０代以上で並んでいる人はいないような。
少なくともジェットコースターの免疫力を高めようという意志はないので、
もう乗ることはないだろう、多分。