半値になっても儲かる「つみたて投資」 (講談社プラスアルファ新書) | |
星野 泰平 | |
講談社 |
「自分年金プロジェクト」の星野氏の新刊に寄せ書きをしたのでご報告。
財政が持続不可能な領域に突入してしまった日本は、少なくとも現役世代からすると、年金も
医療も将来あるかどうか分からないという「メチャクチャ小さな政府」状態だ。
特に年金なんて、積立金の取り崩しを始めてしまった以上、財政がもっても何らかの形で
将来の給付は見直さざるを得ないはず。
とすると、老後に必要だと言われている生活費2千万にプラスする形で、我々は何らかの手段
で資産形成を自力で図らないといけないわけだ。
「そんな金も資産も時間もないよ」という人に向けて、比較的低リスクでの投資を可能とする
のが“つみたて投資”である。
毎月一定額を積み立てるつみたて投資は、一括投資に比べてリターンでは劣るものの、
リスクを分散化できるというメリットがある。著者の以下の指摘は重要だ。
これから資産を作ろうと考えている方にとって、最高の投資は「自己投資」です。
特に若い人はお金が無い分、時間という資産を持っていますので、それを最大限に活用し、
様々なことに挑戦するのが、最も収入アップにつながるでしょう。
ですから、投資を始めるタイミングや投資後の値動きに気を取られて仕事に集中できない
ことは、最も避けなければならないことです。
(中略)変えることができない「過去」や、どうなるかわからない「未来」に気を取られ過ぎず、
「今」に集中し、最大限努力するのが大切です。
良くも悪くも、これからの日本は、キャリアも社会保障も、自分で設計しなければならない
時代が来るだろう。
後者を考える上で、リスクも手間も少なく済ませたいという人に、本書は格好の入門書となるはずだ。
積立投資はおっしゃるとおりリターンが低くなりますがリスクが相対的に低くなるのが強みですね。
運用が趣味ではないという人にとって重要な投資方法でしょう。
長期にわたる運用ですのでインデックスファンドによる運用が主になりそうですが、これだと日本の市場だけでなく海外の株にも手軽に投資できるので、例え日本に絶望していても海外に資産を簡単に移せますねw
朝日新聞に気になる記事がありました。
「あなたたちは、企業と心中してはいけない」
http://www.asahi.com/job/syuukatu/2012/hint/OSK201012240050.html
読んでいると、「これって上野さんじゃなくて、城さんがゴーストライターとして書いた記事じゃないの?」と思ってしまいます。
ちなみにこの記事を載せている朝日新聞こそが、超年功序列企業(新卒一括採用は他業界程ではありませんが)で、キャリアに穴をあけることは、たとえ留学であろうと許さないというバリバリの労働保守体質なんですけどね。
そこまで言及しちゃうと、そもそも記事が掲載されないか(笑)
20-30代の世代に届けば幸いです。
心よりお礼申し上げます。
半分は天寿をまっとうできず自殺を強要される、ということでは?うまく行かない側の人間はどうしましょう。
自分で設計しても統計的に、失敗する人が多数出るのは間違いないのです。
まず殺すか生かすか。
生かすならどうするか。
したがって少しずつするのがよい。紹介された本はいまだ未読だが、内容は伝統的なやり方を示していると推測する。
自分は先物相場で、少し作った、やり方は簡単で先物を買って、その値段になるように一年かけて積み立てると言うやり方であった。もし低ければ現引きをした。
問題は少しずつ何で積みたてをするかだろう。
大元は収入の7割で生活して、3割を貯金して、ある程度溜まったら、何にだろう。
ここが難しい。今は何がいいだろうか?
先日太平洋戦争末期の昭和19年から20年までに当時の日記を読んだが、人々は戦争全体への見方はまったく記さず、身の回りの事ばかり記している。
誰もこれはわが国のまけだから、その先は何が起きるかという予測にもとずく、行動をしようとしていない。
常識で考えれば政府財政は来年破綻する。その結果何が起きるか?
大体埋蔵金を探すということは終わりが近いことを示している。
つぶれそうな会社は皆ソレヲする。
あちこち駆けずり回り、金を集める。
子供の大学入学資金なら別だが、公務員の給料を払うために過ぎないから、なおさらだろう。
政府支出を減らすから、何が減るか考えれば分かると思うが誰もそれを言い出さない。
まるで太平洋戦争末期と同じである。
何か我々日本人は外部認識方法がおかしいと思う。
先日も定年退職者たちと話したが<いったい、この連中なにを考えて、これまで生きてきたのか>と不思議であった。どんでん返しや、手痛いしくじりを経験していないようで、少しでもそれがあれば、思わないようなことを話すから、なんとも言えなかった。
郵便局に積むとは何を意味するかも知らなかった。
経済を複式で把握していないことは確かで、とにかく、夢の国に住んでいる人々に見えた。
自分は俺だけでも生き残るぞと思っている。
そのくらいで無いと、この先無理だ。
老人は早く死ぬことで、知人は困ったらそのとき死ぬさで老後の資金計画を決めた。そしてすっきりしたといった。
若い人は老人にはかかわらずに生きていくことだ。親ともよく相談することだ。普通の親なら子供のためだとして、早く死んでいくはずである。
つまり姥捨てである。わが日本の麗しい、やさしい風習である。
ところで年金の支払いの手立てが来年たっていないとはなしたが、皆その意味が分わからなかったようである。
積み立てた年金資金というが年金の仕組みは積み立てではできていない。これが理解できないようである。
わが国のリセットは近い。
>査定評価を能力と実績に応じて個人ベースにすること。すると、例えば50代の男性が中途採用で30代の上司の部下になることも受け入れなければならないし、無能な人は、すぐにクビを切られる。
上野先生に何があったんだ(笑)
いえ、素晴らしいことなんですが。
いつも勉強させていただいております。当方のブログからリンクを張ることをお許しください。
しかし、年金ですか…。私は30代ですが、社会人になった時点から将来年金を受給することを考えて生活設計はしておりませんでしたね。どうせ破綻するだろうと考えていましたし、貰ったら乞食みたいで情けないから要らねえよと周囲に公言していました。
正直、ここに至っても年金をあてにしているような人達はみじめな晩年がお似合いだと思います。あまりにも近視眼的だったことの報いとして、せめて無駄な抵抗をしないでほしいのですが……現状をかんがみるに、無理でしょうかねえ。
どうせ極小政府確定なんだったら、個人年金に対する税制優遇くらいはあってほしい。
企業が一人の採用に何百万円もかけて新卒一括採用をするのは、実は運命共同体のメンバーの選別をやっているから。…中略…しかし、古い体質を引きずる組織は、もはや泥舟かも知れません。あなたたちは、所属する組織と決して心中してはいけない。これは「基本のキ」。会社の延命より自分の延命を図れる、したたかで自立した社会人を目指すことです。