「日本企業にはカンパニー制度は合わなかったんでしょうか?」というような質問をたまにされる。
大手メーカーなどで2000年前後に流行ったもので、事業ごとの独立採算制のことだ。
導入して何が具体的にどうなったという話はあまり聞かないし、NECや味の素のように導入した
けれどやめる企業も多い。
同じような話は20年も前からあって、「選択と集中」だのリエンジニアリングだのGE方式だのと
定期的に流行りはするが、身になったという話はあまり聞かない。
こういった新システムが機能しない理由は、実はとっても簡単な話で、
要するに人を切れないから。
たとえば会社発展の基礎を築いた○○本部をつぶそうとすると、必ず「聖地を守れ」というアバター
みたいなのがいっぱい湧いてくる。ついでにいうとポストが無くなる本部長以下も大反対だから、
労使から反対されることになる。
じゃあしょうがない、というわけで、とりあえず事業部名を変えてみたり、似たような部門同士を
くっつけてみたり、管理部門がものすごく頑張って職種転換くらい。
ぜんぜん選択もしていないし、集中にもなっていない。
某企業では、5年で3回も事業部門間を行ったりきたりした事業部がある。
わけを聞くと「一円の利益も生まないお荷物部署を押し付けあっている」らしい。
要は存在意義を既に失っている事業部で、独立採算制になったのでどこも引き取り手がないのだ。
仕方なく役員の力関係で押し付けあってるので、役員人事で力関係が代わるごとに投げ合っている
ということらしい。
似たような話はどこでもあるし、別にトップがアホなわけでもない。
日本型雇用では、そういうギャグみたいなことをみんなで続けるしかないのだ。
個人の昇給という観点でも、必要なのはメリハリだ。
サムスンに転職して1000万以上貰えるのは、要するにメリハリをつけ、低パフォーマンスの人間を
切っているため。
もう全世代横並びで昇給するなんてことはありえない。そんな規模の成長は続けられない。
高い賃金を手にしたければ、労働市場の全面的な流動化によってメリハリをつける以外にないのだ。
競争の無い共産圏は、国際競争力を失い、資本主義国に淘汰された。
世代間での競争の無い日本企業も、このまま行けば競争力を失うだろう。
まあ「昇給や競争にしがみつかずに生きましょう」という価値観もあるのかもしれないが、
現実にはこういう人は既得権にしがみついている場合が多いので説得力がない。
本当にそんなご立派な価値観をお持ちなら、医療・年金といった社会保障も含めて流動化しないとね。
大手メーカーなどで2000年前後に流行ったもので、事業ごとの独立採算制のことだ。
導入して何が具体的にどうなったという話はあまり聞かないし、NECや味の素のように導入した
けれどやめる企業も多い。
同じような話は20年も前からあって、「選択と集中」だのリエンジニアリングだのGE方式だのと
定期的に流行りはするが、身になったという話はあまり聞かない。
こういった新システムが機能しない理由は、実はとっても簡単な話で、
要するに人を切れないから。
たとえば会社発展の基礎を築いた○○本部をつぶそうとすると、必ず「聖地を守れ」というアバター
みたいなのがいっぱい湧いてくる。ついでにいうとポストが無くなる本部長以下も大反対だから、
労使から反対されることになる。
じゃあしょうがない、というわけで、とりあえず事業部名を変えてみたり、似たような部門同士を
くっつけてみたり、管理部門がものすごく頑張って職種転換くらい。
ぜんぜん選択もしていないし、集中にもなっていない。
某企業では、5年で3回も事業部門間を行ったりきたりした事業部がある。
わけを聞くと「一円の利益も生まないお荷物部署を押し付けあっている」らしい。
要は存在意義を既に失っている事業部で、独立採算制になったのでどこも引き取り手がないのだ。
仕方なく役員の力関係で押し付けあってるので、役員人事で力関係が代わるごとに投げ合っている
ということらしい。
似たような話はどこでもあるし、別にトップがアホなわけでもない。
日本型雇用では、そういうギャグみたいなことをみんなで続けるしかないのだ。
個人の昇給という観点でも、必要なのはメリハリだ。
サムスンに転職して1000万以上貰えるのは、要するにメリハリをつけ、低パフォーマンスの人間を
切っているため。
もう全世代横並びで昇給するなんてことはありえない。そんな規模の成長は続けられない。
高い賃金を手にしたければ、労働市場の全面的な流動化によってメリハリをつける以外にないのだ。
競争の無い共産圏は、国際競争力を失い、資本主義国に淘汰された。
世代間での競争の無い日本企業も、このまま行けば競争力を失うだろう。
まあ「昇給や競争にしがみつかずに生きましょう」という価値観もあるのかもしれないが、
現実にはこういう人は既得権にしがみついている場合が多いので説得力がない。
本当にそんなご立派な価値観をお持ちなら、医療・年金といった社会保障も含めて流動化しないとね。
半年ほどで事業部とか所属がコロコロ変わるので、所属部署を覚えるのがだんだん馬鹿らしくなって覚えた頃には部署名が変わってたり、名刺をほとんど使わないうちに名刺に書いてある部署名と実際の部署名が一致しなくなったり。
しかもやっている仕事の内容は同じで、毎日がデスマーチだったり。
いったいアレは何をやっていたのか今でも謎です。
で、結局子会社化してそこへ55歳を過ぎた人たちを転籍させて年収を半分にするくらいしか方法はないようですね。
どれだけ日本の正社員は雇用が守られているんだと思いますよ、赤字でも新規事業を全く理解していなくても、管理職として居座れるんですから。
無いと不必要に自衛コストが高くなる。
仕事が出来る人に名誉や金銭などのインセンティヴを
もっともっとつけてあげる方が健全でしょうね。
国民全員が嫉妬深かったらダメでしょうけども。
こんなことやって日本の財政が破綻したら世界の笑いものですね。
まだまだ自分に市場価値があるとは思えず、将来は
不安でいっぱいである。
恐らく私みたいな若者も多いから、この日本社会
は流動化されにくいのかもしれない。
けど、北欧のように、何歳になっても新しい職業に
挑戦できるような社会であるのならば、競争社会も
悪くない。
楽しんで色んなことに挑戦し、何度でも自分を試せる
国になってほしいなーと思う。
城さんが政治家になってほしいです。
正直、誰が正しくて、誰に投票をしていいのかわかりません。
ただ、既存の世の中では、就職氷河期世代も含めそれなりに衣食住足りた生活をおくれているため、改めてなぜ今その走りをとめて新制度を導入し、年収1000万目指して競争しなければいけないのか、疑問に思う方のほうが多い印象を持っています。
これが成熟社会の宿命でしょうか?
何度でも挑戦し失敗できる安心が欲しいですね。何度でもやり直せる
部署がなくなっても違う仕事に挑戦出来たり、転職して同じ仕事を続けるなり出来るようにしたいですよ。
それにはやっぱり雇用が流動的でないとダメですね。
なんというか、流動化=競争社会ってだけじゃなくて、こういうことでもあるんですよね?城さん。
安心感なくして雇用の流動化なんて私は受け入れられません。
私の周囲にいる(あまり数は多くないですが)中高年の話を聞いているとしがみつきたくてしがみついてるのではなくて、できれば逃れたいけどもう現状維持しかオプションがない、そう感じます。
自分の仕事を放り出すのは論外ですが、自分の仕事をこなした上で何か不安や問題があればすぐに「逃げる」オプションが簡単に選べるようになって欲しいです。
ただ、中高年には「逃げることは恥」と思ってる人も多いのでなかなか難しいのかもしれません。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-13ec.html
http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20100203
あとは、
・城さんが政治家になって改革する。
・移民をたくさん入れて、民族を多様化させて柔軟な社会にせざるをえない状況にしちゃう
・このまま放置しても今後日本は高付加価値の部品を世界へ売る流れに行くはずなので、終身雇用と無縁の中小企業が育つ。なので自然と「日本型雇用」は無くなる?