鳩山総理が辞任した。
私見だが、彼はこの10年ほどでもっとも人の良い首相だった気がする。
スタンフォードの博士なのだから馬鹿とも思えない。
にもかかわらず、鳩山政権がここまで迷走する理由がずっと謎だった。
ただ、昨日の辞任演説を聞いていて、なんとなく理由がわかったような気がした。
一言でいうと“ズレ”だ。
安倍政権以降の混乱を、一部のメディアは
「小泉改革によってもたらされた格差・競争社会への反動だ」という風に煽りたてた。
当の民主党自身、そういうロジックで盛んに政権攻撃を続け、とうとう政権奪取してしまった。
だがこれはおかしい。
日本の格差なんてたかがしれているし、相対的貧困率なんてインチキ数値で、絶対的貧困率
では日本は世界一豊かな国である。
要するに日本は競争社会なんてものではなく、競争が無いから
停滞しているにすぎない。
派遣再規制したってもう以前の1億総中流に戻れるわけではないし、毎日新聞の赤字も
解消しない。
本当の格差社会はこれから到来し、そしてそれを是正できる余力はもう日本にはない。
構造改革というのは、それを緩和するための手術のようなものだ。
そもそも、安倍政権は年金問題で自滅したが、構造改革ではなく昭和型システムのツケを
背負わされた結果に過ぎない。
福田・麻生政権についてはコメントの価値もないだろう。
「自分は民営化に賛成じゃなかった」というようなアホウ総理を国民が見放しただけだ。
そして重要なことだが、有権者も上記の事実はよくわかっている。それは、国民新党の
支持率がほぼ0%であること、再国有化がまったく支持されていないことからも明らかだろう。
ところが、どうも鳩山さんという人だけは、それが分かっていなかったのではないか。
行き過ぎた市場原理とか新たなる公共がどうとか、どう考えても日本の現状と縁がなさそう
なキーワードをふんだんにちりばめた論文を読むと、自分達が掲げていたスローガンを
本気で信じてしまっていた節がある。
そしてなによりも「国民が徐々に聞く耳を持たなくなった」という言葉からは、最後まで
“ズレ”に気づかない鈍さがにじみ出ている。
「最初は聞いてくれてたのに、なんでだろう?」と、首をかしげている様子が目に浮かぶ。
鈍い鋭いは頭の良し悪しとは別物なので、こればっかりはしょうがない。
彼の中では、自身は市場原理に基づく過酷な競争に疲れ果てた国民から待望された救世主
だったのだろう。でもね、そんな競争なんて日本には今も昔もなかったんですよ。
お母さまから毎月1500万貰う身分じゃ気づかないのも無理ないだろうけど。
有権者が鳩山さんの意見を聞く耳をもたなかったのは事実だが、
鳩山さんが国民が求めているものを理解する頭が無かったことも、また事実だ。
私見だが、彼はこの10年ほどでもっとも人の良い首相だった気がする。
スタンフォードの博士なのだから馬鹿とも思えない。
にもかかわらず、鳩山政権がここまで迷走する理由がずっと謎だった。
ただ、昨日の辞任演説を聞いていて、なんとなく理由がわかったような気がした。
一言でいうと“ズレ”だ。
安倍政権以降の混乱を、一部のメディアは
「小泉改革によってもたらされた格差・競争社会への反動だ」という風に煽りたてた。
当の民主党自身、そういうロジックで盛んに政権攻撃を続け、とうとう政権奪取してしまった。
だがこれはおかしい。
日本の格差なんてたかがしれているし、相対的貧困率なんてインチキ数値で、絶対的貧困率
では日本は世界一豊かな国である。
要するに日本は競争社会なんてものではなく、競争が無いから
停滞しているにすぎない。
派遣再規制したってもう以前の1億総中流に戻れるわけではないし、毎日新聞の赤字も
解消しない。
本当の格差社会はこれから到来し、そしてそれを是正できる余力はもう日本にはない。
構造改革というのは、それを緩和するための手術のようなものだ。
そもそも、安倍政権は年金問題で自滅したが、構造改革ではなく昭和型システムのツケを
背負わされた結果に過ぎない。
福田・麻生政権についてはコメントの価値もないだろう。
「自分は民営化に賛成じゃなかった」というようなアホウ総理を国民が見放しただけだ。
そして重要なことだが、有権者も上記の事実はよくわかっている。それは、国民新党の
支持率がほぼ0%であること、再国有化がまったく支持されていないことからも明らかだろう。
ところが、どうも鳩山さんという人だけは、それが分かっていなかったのではないか。
行き過ぎた市場原理とか新たなる公共がどうとか、どう考えても日本の現状と縁がなさそう
なキーワードをふんだんにちりばめた論文を読むと、自分達が掲げていたスローガンを
本気で信じてしまっていた節がある。
そしてなによりも「国民が徐々に聞く耳を持たなくなった」という言葉からは、最後まで
“ズレ”に気づかない鈍さがにじみ出ている。
「最初は聞いてくれてたのに、なんでだろう?」と、首をかしげている様子が目に浮かぶ。
鈍い鋭いは頭の良し悪しとは別物なので、こればっかりはしょうがない。
彼の中では、自身は市場原理に基づく過酷な競争に疲れ果てた国民から待望された救世主
だったのだろう。でもね、そんな競争なんて日本には今も昔もなかったんですよ。
お母さまから毎月1500万貰う身分じゃ気づかないのも無理ないだろうけど。
有権者が鳩山さんの意見を聞く耳をもたなかったのは事実だが、
鳩山さんが国民が求めているものを理解する頭が無かったことも、また事実だ。
総理を支える立場の人たちも機能してなかったように思える。
個人的には、副総理、官房長官も辞任するべきと思う。
管副総理は、総裁選に立候補するらしいが、政権運営失敗の責任は感じてないんだろう。
政治家の思考回路は理解できない。
メディアが意図的に煽ってるのかどうか知らないが、米国で銃の乱射事件があると、銃の規制をしろと日本人が怒る。米国で管制官の不祥事が起こると、しっかりしろと日本人が怒る。米国で、金融業の高い報酬が問題になると、高すぎると日本人が怒る。米国で、元々ある貧困問題が報道されると、日本人が格差はけしからんと怒る。
そろそろ、日本人は、米国で起きてることに怒ってないで、日本で起きてることにちゃんと目を向けて怒った方がいい。
ズレという点では、彼の周りがちゃんと伝えていないのではないか?とも思いますが、Twitterやってますし、直接声は届いていると思うのですが、どうも何かのフィルターを通って声が変わっちゃうのでしょうかねぇ…
これは分かるのですが
>相対的貧困率なんてインチキ数値
ここが納得できません、なぜインチキなのでしょうか?
●米国が本気で怒らない程度の反米!
●裕福マスコミ様が損をしない格差是正!
●誰からも恨まれない財政再建!
などなど反小泉マスコミ様の戯言を忠実に実行してみせただけだと思います。
鳩山氏の辞任で内心ホッとしているのはマスコミ様でしょうね。
”マスコミの思いつき理念”を忠実に実行している鳩山さんにこれ以上頑張られては、「マスコミが狂ってる」事が国民の前で完全証明されますので。
マスコミ様としては、
「理念は間違っていなかったが、小沢氏に主導権を握られ首相のリーダーシップが欠けていた!やれやれ。」
あたりが落としどころですかね。
総理も辞めた
残るは大魔王国民新党。
次の総理が決まっても、まだ国民新党は絡んで来るのでしょうか。。
あれは厚生省の自爆テロですよ。公務員改革に積極的だった安倍さんは官僚から相当嫌われていた。