ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

伊藤和也さんの死を悼む

2008-08-28 16:07:01 | ときのまにまに
とうとう、こういうことが起こってしまった。これまでのペシャワール会の活動については、世界中が尊敬の念をもって注目してきた。ほとんど無防備で、ただアフガニスタンの人々との人間的な信頼関係だけを頼りにして、活動が進められてきた。むしろ、これまでこの種の事件が起こらなかったことこそが現代の奇跡であると思っていた。いや、ここで「奇跡」などという言葉は、人類に対する冒涜であろう。それこそが、普通の、当たり前の関係であると信じたい。ペシャワール会の活動こそが、日本が誇りにする真の国際貢献である。
こういうことになってしまって、本当に残念だし、関係者たちの悲しみ、怒りは想像を絶することと思う。どこの社会にも、情報不足で、不安に駆られ、何をしでかすかわからない連中はいる。平和ボケして浮ついている秋葉原ででも無残なことは起こる。今度の事件が、アフガニスタンの現状を示す「当たり前のこと」とならないことを心から願う。それでもなお、人間の善意は通じると信じたい。この事件を通して、逆にアフガニスタンの人々と日本人との間の信頼関係がますます深まることを心から祈る。
わたしをあなたの平和の道具としてお使いください
憎しみのあるところに愛を
いさかいのあるところにゆるしを
分裂のあるところに一致を
疑惑のあるところに信仰を
誤っているところに真理を
絶望のあるところに希望を
闇に光を
悲しみのあるところに喜びをもたらすものとしてください
慰められるよりは慰めることを
理解されるよりは理解することを
愛されるよりは愛することをわたしが求めますように 
わたしたちは与えるから受け ゆるすからゆるされ 自分を捨てて死に 永遠のいのちをいただくのですから
(アシジの聖フランシスコの祈り)

主よ、世を去った兄弟伊藤和也氏の魂が、主の憐れみによって安らかに憩うことができますように。

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