神が宿るところ

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三池平古墳

2010-10-01 21:32:59 | 古墳
三池平古墳(みいけだいらこふん)。
場所:静岡市清水区山切。清水庵原中学校の北、約300m。「清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP)」(住所:静岡市清水区山切1487-1)の入口に入って、すぐ右手の駐車場から登り口がついている(写真1)。
全長65m、後円部径43m、前方部幅36mの前方後円墳で、5世紀前半頃に築造されたものとされる。さほど遠くない場所(東名高速道路「清水」IC北側)に「午王堂山古墳3号墳」という珍しい前方後方墳もあるが、そちらはゴルフ場や畑の一部になっていて、はっきりよくわからない。それに比べて、「三池平古墳」は非常に良く整備されていて、あまりにきれい過ぎるくらいだが、復元された古墳の上に立つと、清水の港が良く見えて、実に眺めの良いところである。
重要なのは、この古墳の大きさ、朱が塗られた石棺や鏡・装身具・武器等が出土したことなどから、この古墳の被葬者が「廬原国」の首長クラスだったとみられること。そして、この古墳の東(かなり深い谷になっており、現在「第二東名高速道路」からの連絡道路が建設中だが)、約500mに式内社「久佐奈岐神社」が鎮座していることで、まさに、この辺りが「廬原国」の中心部だったことが窺われる。


静岡市のHPから(三池平古墳):http://www.city.shizuoka.jp/deps/bunkazai/bunkazai_tyousa_miikedairakohun_index.htm


写真1:「静岡県県指定遺跡 三池平古墳」の石碑。J-STEPの入口近くの駐車場のところにある。


写真2:後円部


写真3:前方部


写真4:石室上部
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