睡眠時無呼吸症候群に関する興味深い記事がありましたので紹介します。
寝ている間に断続的に呼吸が止まって深い眠りがとれず、日中に眠気を引き起こす睡眠時無呼吸症候群が、成人男性の約13%にみられることを、京都大医学研究科の角谷寛・助教授(睡眠科学)らの研究チームが、17日までに確認した。こうした調査は国内では例がなく、これまで推定されていた値の3倍以上になるという。
睡眠障害に伴う病気の割合や影響を探るため、大阪府内11カ所で働く流通業の事務職と現場労働の20-50代男性306人(平均年齢44歳)を、質問票や専門医の診断、調査機器を使って昨春から1人当たり1週間かけて調べ、173人分をまとめた。
睡眠中に起きる10秒以上の呼吸停止や低呼吸の回数は、1時間当たり5回未満(正常)の人が33%、5回以上(軽症)が39%、15回以上(中度症)が19%、30回以上(重症)が9%。軽症以上の人のうち、睡魔に日中襲われる睡眠時無呼吸症候群の人は13・3%に上った。
重症者のうち8割に肥満、9割にいびきをかく特徴がみられた。日中に「眠い」と感じる人は重症で3割、中度症、軽症、正常はともに2割いて、自覚症状との関係は少ないことも分かった。健康上の理由で会社を休む人の割合は、正常に比べて重症者は4倍だった。
睡眠時無呼吸症候群は一昨年に起きた山陽新幹線運転士の居眠り事故で注目され、交通事故や労災につながると指摘される。
また、低酸素状態やストレスなどで高血圧や脳卒中、心筋梗塞(こうそく)の原因になるとも考えられている。米国では睡眠障害による経済損失は年間7兆円とのデータもある。
角谷助教授は「睡眠時無呼吸症候群は国内では多角的な実態調査がなく有病率は男性で3-4%と考えられてきた。眠気を感じる人だけ調べたのでは問題を見過ごす可能性があり注意が必要だ」と話している。
出典はこちら
寝ている間に断続的に呼吸が止まって深い眠りがとれず、日中に眠気を引き起こす睡眠時無呼吸症候群が、成人男性の約13%にみられることを、京都大医学研究科の角谷寛・助教授(睡眠科学)らの研究チームが、17日までに確認した。こうした調査は国内では例がなく、これまで推定されていた値の3倍以上になるという。
睡眠障害に伴う病気の割合や影響を探るため、大阪府内11カ所で働く流通業の事務職と現場労働の20-50代男性306人(平均年齢44歳)を、質問票や専門医の診断、調査機器を使って昨春から1人当たり1週間かけて調べ、173人分をまとめた。
睡眠中に起きる10秒以上の呼吸停止や低呼吸の回数は、1時間当たり5回未満(正常)の人が33%、5回以上(軽症)が39%、15回以上(中度症)が19%、30回以上(重症)が9%。軽症以上の人のうち、睡魔に日中襲われる睡眠時無呼吸症候群の人は13・3%に上った。
重症者のうち8割に肥満、9割にいびきをかく特徴がみられた。日中に「眠い」と感じる人は重症で3割、中度症、軽症、正常はともに2割いて、自覚症状との関係は少ないことも分かった。健康上の理由で会社を休む人の割合は、正常に比べて重症者は4倍だった。
睡眠時無呼吸症候群は一昨年に起きた山陽新幹線運転士の居眠り事故で注目され、交通事故や労災につながると指摘される。
また、低酸素状態やストレスなどで高血圧や脳卒中、心筋梗塞(こうそく)の原因になるとも考えられている。米国では睡眠障害による経済損失は年間7兆円とのデータもある。
角谷助教授は「睡眠時無呼吸症候群は国内では多角的な実態調査がなく有病率は男性で3-4%と考えられてきた。眠気を感じる人だけ調べたのでは問題を見過ごす可能性があり注意が必要だ」と話している。
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