睡眠時無呼吸症候群格闘絵巻

睡眠時無呼吸症候群について語ります

診察に行って来ました

2005-09-17 | 格闘日記
月に一度の診察に、CPAP持参で行って来ました。
診察の前にCPAP本体からデータを取り出し、睡眠時の呼吸の状態を把握するためです。
というよりも、正確に言えば加圧の状態を見るためですね。
前にも書きましたが、CPAPは呼吸の状態に合わせて自動的に圧力を調整し、鼻から空気を送り込む仕組みになっていますから、どれぐらいの圧力で空気を送り込んだかが分かれば呼吸の状態も分かる訳です。
きっちりとカラーのグラフになって一ヶ月分がグラフに現れます。
加圧の強弱によって色が違っています。

CPAPを装着した次の朝から、寝起きがすっきりするようになりました。
以前はかなり長時間の睡眠を取っても、寝起きはだるさが抜け切れていなかったのですが、今はかなりすっきりした状態で起きられるようになりました。
やはり寝ている間に何度も呼吸が停止していると、疲労回復もそれだけ普通の人より効率が悪くなると言うことですね。

データを見た上での診察ですが、やはり睡眠の質がよくなっているようです。
引き続き使用していきましょうということになりました。
ただ、データの無い空白の時間帯が存在しています。
それは途中でうっとおしくなって自分ではずした時間帯だと思われます。
何度かはずした記憶はあるので
実際のところ、朝までずっと人工呼吸器のようなものを鼻に付けたままで眠るというのはかなりうっとおしいものです。
当然のことながら寝返りも打ちますし、そのときにCPAPと鼻の部分をつなぐホースが邪魔になっているのかもしれません。
あなたは、はずしたことありませんか?(ていうかCPAP使ってない?)


CPAP後日談

2005-09-08 | 格闘日記
CPAPを自宅で使い始めているのですが、まだ加湿器を付けていません。
というのも、加湿器に入れる水は「蒸留水」か「水道水を沸騰させて冷ましたもの」でないとダメで、ミネラルウォーターは使えないからです。
もちろん水道の水をそのまま使ってもダメ。
蒸留水なら薬局で100円ぐらいで買えますということだったので、それなら大した額じゃないから買った方がいいだろうと思って、さっそく薬局に出向きました。

しかーし!
蒸留水は売っていませんでした。
最初は店頭にいたバイトらしきお姉さんに話をしていたのですが、どうもお姉さんでは分からないらしく、奥にいる白衣のおっちゃんに聞きに行ってくれました。
まさかコスプレということはないと思いますので、おそらく薬剤師さんではないかと思われます。
で、その薬剤師らしき人が言うには、蒸留水は一般に商品として出回っていないとのこと。蒸留水というのは、要するにお湯を沸騰させて、そのときに出る蒸気を集めて冷ましたものなわけです。
とすると、製造には相当な手間と設備が必要でしょう。
しかも、大して需要がなさそう。
聞けば、研究機関などで自製しているか、あるいは薬局で売っていても数千円ぐらいするだろうと。
うんうん、確かにそんな気がしますね。
何に使うのか聞かれたので、かくかくしかじかでと説明したところ、それなら精製水のことじゃないかと説明してくれました。
これは500mlで100円ちょっとなので、病院で聞いていた説明と符合します。
そんなわけで、精製水なるものを初めて購入しました。

ラベルに用途が書いてあるので読んでみると・・・。
「溶解剤としてコンタクトレンズの洗浄液、保存液の調整に用います」
ほぉ。
これって加湿器に入れると、空気と一緒に鼻から入るけどいいのか?
そこで病院に電話して聞いてみました。
大きい病院なので、まず代表番号にかけて担当の診療科につないでもらいます。
看護師さんの話では問題ないらしく、念のため専門の部署にも確認してくれました。

【結論】
まったく問題ないそうです
よかったよかった。
「それはダメですよ」って言われたらどうしようかと思った。
などど書いているうちに睡眠時間が削られてしまうので、今日はこのへんで。

入院中に散髪しました

2005-09-07 | 診察・検査
晴れて「睡眠時無呼吸症候群」と診断されたわけですから、今度は治療方法の検討をしなければなりません。
治療方法にはいくつかありますが、ごく一般的に採用されているCPAP(Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法)を採用することになりました。
これは、寝ている間に鼻から一定の圧力で空気を送り込み、気道が塞がるのを防いで無呼吸状態を無くそうとする方法です。
写真にあるのがそのCPAPの本体です。
ここから掃除機のホースみたいなのが出ていて、その先は人工呼吸器みたいな感じになっています。
これを鼻に被せて寝るわけですが、見た目は戦闘機のパイロットみたいになります。
検査用の電極を付けたときには頭にネットを付けるため、パイロットを通り越して冷凍ミカンになったような気分です。
あの、赤いネットに入ったおいしいミカン。
最近はまったく見かけなくなりましたが、いまでもどこかで売られているのでしょうか。
検査技師さんがちょうど同世代らしく、この話題で大いに盛り上がりました。

この装置の装着練習と、効果があるかどうかを検査するため、三泊の入院をしてきましたが、電極を体中に付ける、おそろしく寝苦しい検査ももちろん含まれていました。
そのうえ、昼間は病院にいても仕方がないので、仕事に行ってもいいと医師から言われ、せっかく休めると思っていたのがとんでもない方向に進んでしまいました。

幸いなことに、自宅も職場も病院からわりと近いので、毎朝6時に起床していったん帰宅し、風呂に入って着替えを鞄に詰め、そのまま仕事をしに行って夕方には病院に帰るという日々を送りました。
こう書くとハードに見えるかもしれませんが、病院に帰って詰所の前を通るときにおもわず「ただいま~」と言ってしまうぐらい、これがなかなか快適な生活でした。
昔はテレビを見ようと思えば業者に頼んで持ってきてもらったものですが、私が入院していた病院は各ベッド脇に液晶テレビが備え付けてあって、プリペイドカードを買えばすぐ見られるようになっています。
もっとも、私はあまりテレビを見ないタイプの人間なので、入院期間中には一度もテレビを見ませんでしたが。
さらに、病院の食事はマズいのが常識と思っていましたが、これがなかなか旨かったので驚きました。
ただ、やはり病院の食事というだけあって、量はすごく少なかったですけど。
ま、それは仕方のないことですね。
看護師さんも親切な方ばかりで、そこが病院でなくマンションだったら契約しているところです。

さて、話をCPAPに戻します。
初めて装着した日、まず思ったのは「鼻が痛い」ということでした。
鼻から勝手に空気が入ってくるので、ものすごく違和感もありました。
はっきり言ってなかなか寝付けません。
結局、三日とも夜中に無意識のうちに装置を外していたようです。
治療の一環とはいえ、これはなかなかの苦痛です。
最終日に主治医と相談した結果、専用の加湿器を付けようということになりました。
そんないいものがあるなら、最初から言ってほしかった。。。
この加湿器については後日談がありますので、それはまた別の機会に披露したいと思います。

退院後は自宅でCPAPを使用していますが、月に一度外来で診察を受けることになっています。
装置のなかに状態を記憶する部分があって、呼吸の状態なんかが分かるようになっているらしく、本体を持って行くとデータを抜き取って分析してくれるそうです。
なかなかの優れものです。

まずは最初の第一歩

2005-09-03 | 診察・検査
「睡眠時無呼吸症候群」という言葉を聞かれたことはありますか?
最近になって認知度が高まってきましたが、まだまだその実態については知られていないのではないかと思います。
これから、私の実際の経験をもとに、この病気に対するいろいろなことを書いていきたいと思います。

まず、「睡眠時無呼吸症候群」だと診断されるまでの経緯について説明します。
仕事はデスクワークなのですが、日中とても我慢できないような眠気に襲われることがよくあります。
家族や旅行に行った友達から、いびきがうるさいとよく言われます。
内科で診察を受けたところ、簡単に自宅で検査ができる装置を貸してもらいました。
これは寝る前に指先にクリップみたいなものをはめて、装置の本体は腕時計のような感じで手首に巻きます。
おもむろにスイッチを入れると、血液中の酸素濃度が記録されていくそうです。
この簡易検査の結果、睡眠時無呼吸症候群の疑いが非常に濃くなりました。
正常な状態では、酸素濃度は90%以上だそうですが、私の場合は時間帯によって70%ぐらいまで低下していました。

そこで、紹介状を書いてもらって、正式な検査のできる環境が整った病院に行くことになりました。
正式な検査は一泊入院して行われます。
頭、顔、あご、のど、胴体などなど、あちこちに検査用の電極を付けて、睡眠の深さや目の動き、体の向きなど、あらゆるデータをとります。
この結果、正式に「睡眠時無呼吸症候群」であると診断されました。
だいたいの経緯はこんなところです。