■食物礼賛

2016-10-18 | ●シニアの健康

■■■■■■■■健康のための食養と食事■■■■■■■■■

■「日本は健康大国か
●日本は、高齢者人口が3350万人、4人に一人が高齢者という世界一
の高齢化国家である。 そしてまた寿命年齢が世界一の長寿国でもある。
日本がそんな健康大国になった理由を探ると、日本人が、伝統的に古来
から重んじて来た「食べ物」にある事がわかってきた。

しかし困ったことに、おひとり様の増加や 食の洋風化や簡便化によって、
痴呆症が700万人、要介護高齢者が600万人に増え 今や大きな社会
問題になりつつある。
      
そんな時に上梓されたのが 食べ物で、健康になりたい人が読む本
である。
著者は、藤田きみえさん (滋賀県立大学名誉教授)
 藤田さんは、有能な医師であり、大学教授の研究者でもあり、かっては
2児を育てた家庭の主婦としての多彩な生活体験から、伝統的な日本の
家庭食の知見や、家庭の主婦の知恵を活かした食事の在り方や、生活
習慣病にたいする 医師としての対照療法などを、イラストを交えて判り
やすく専門的に構成したという。

■「食養と理想の食事の」■


●「食べ物で 健康になりたい人が 読む本
生活習慣病を改善する(食物礼賛)のこころ
元気に働き、健やかに、暮らすために、食事はあなた自身を作る糧です

藤田 きみえ著  
宮武  明彦
監修


創元社 刊  定価(本体1200円+税) 
全国の書店で、10月12日より好評発売中


●元気に暮らしたいと願う高齢者はもとより、全ての働く人たちにとっても、
ぜひ一読をお勧めしたい。 そして健康生活を送るために、常に座右に置
いて欲しい、 かけがいない生活科学、生活医学の一冊である。

ブロガーの私も、今回の書評を書くに当たり、早速、詳しく読ませて
いただいた。 この本
の構成は、下記のようになつている。

■「構成の概要

●「まえがき
●「食養と手当
 
1)活力を与えるフエッとケミカル
 2)薬効のある食べ物(漢薬)
 3)豆類の薬効について
 4)デトックスとは
 5)発酵食品はなぜ必要なにか、
 6)免疫力を高める食品
 7)風邪への対応
 8)胃腸への対応
 9)脳を健やかにする食品
10)泌尿器疾患の対応

11)食物アレルギーについて
12)アトピー性皮膚炎などのかぶれを軽減する対策
13)眠りへの誘い その1 眠りを誘う食べ物
14)眠りへの誘い その2 眠りを誘う手技
15)女性のための食養と手当
16)産前の食事と手当
17)妊娠後期と産後の食事と手当

理想の食事
 1)理想の食事とは
  2)タンパク質の功罪
  3)代謝に不可欠な脂質
  4)カロリー源として重要な炭水化物   
  5)生理作用を司るビタミン
 6)バランスの必要性
  7)食物繊維の必要性
  8)人はなぜ太るのか
●「あとがき
     

      

■「健康は食にあり
冒頭から、核心の課題に迫る、無駄のない構成である
しかも中身がいい。健康に暮らすためには、まず食べることを知識する事
だという事がよく解った。

●出来れば、読み始めた途中で、「あとがき」をお読みいただく事をおすす
めしたい。
その理由は、
この本が著者の医師として、研究者として、家庭の主婦として
多彩な生活体験から生みだされた 食養の知見の集積であることに、注目
をいただきたいためである。

●またこの本を読んでよかった事は、日本の家庭で古くから食べられてきた
伝統食の
玄米スープや、子どもの頃、風邪気味の時に、年寄りが作ってく
れた「梅
干し番茶」が、名うての伝統的な対処法であつた事を、改めて知る
ことができた事である。


最近 高齢者医療の薬ずけ問題 特に多剤投与や残薬が、国の医療行政
と絡んで常に話題になるが、
高齢者は、この本を読むことで、ただ投薬に頼
るのでなく、自衛のための自身の健康について、改
めて学んだり 知恵を出し
たりすることが、いかに重要か解ってもらいたい。、
           

●ブロガーの私も後記高齢者の一人だが、昨年中断していた「糠ずけ」を再開
した。いまでは毎日、旬の野菜の漬物を、欠かしたことはない。
糠ずけのお陰で、長らく苦しんでいた便秘が、いつの間にか解消した。
糠ずけは、聞きしに勝る日本の伝統的な家庭内食品だと聞いてはいたが、この
本の43ページ「醗酵食品はなぜ必要か」にも、腸内フローラの役割や、免疫力
を高める食品として、醗酵食品の効用が、実に詳しく記載されている。

●と言う訳で、私は、糠ずけを食べる限り、便秘で投薬のお世話になることは、
まずないと確信している。
高齢者シニアのみなさんが、 この本を読む事によって、自分の健康について、
見直していただくことができれば 日本の医療行政も大きく改善できるだろうし、
また 社会保障の次世代への付けも、低減できるはずである。
日本の高齢者3350万人の健康への自衛力が集積すれば、いかに大きなマン
パワーになるか、  些か、おおげさな話のようだが 「健康
」がもたらす国家的な
効用について改めて確信を深めた次第である。
                                              

●私の書棚には、食べ物や歳時にかかわる愛読書が多くある。
「食卓の情景」    池波正太郎著   新潮文庫
「檀流クッキング」  檀 一雄著     中公文庫
「あと千回の晩餐」  山田 風太郎    朝日文庫
「料理歳時記」    辰巳 浜子著   中公文庫
「置酒歎語」      楠本 健吉著    朝日新聞社
「御馳走帳」      内田 百聞著   中公文庫   など

●そのほとんどは、日本の伝統的な和の食物にまつわる話である。
今回の藤田さんの本を読んで、名著にある日本の食文化について、改
めて解ってきたことがある。
これらの旧き文人たちが、日本の四季の中で、ひたすら求め続けた日本
の食文化の背景には、常に旧き時代を支えてきた人々の暮らしや健康へ
の営みがあったという事実である。
健康」は、今も昔も私共日本人の暮らしの最大の命題であることに違いない。

 

 

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文化
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