世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

喪失

2017-06-22 04:17:55 | 黄昏美術館


アクセリ・ガッレン・カッレラ


フィンランドの画家らしい。痛いことになった女性の顔がよく描けている。

恐らく男で失敗したのだろう。よくあることだ。まだ若い女は、男に痛いことをしようとして、苦いことになることが多い。

男というものはたいてい女に溺れるものと思い込んでいたら、そうはいくかという反動が返ってきたのだろう。

確かに馬鹿な男はかわいい美人に弱い。美人の心を得ようとして、めったにないようないいこともしてくれるものなのだが、痛い女が欲しいのは、たいていそういう男ではない。きつい感じでも、どこかいいものを感じる、本当の男がいいのだ。

そういう男は、いいことがわからない馬鹿な女には、困るという態度で答えるものなのだ。

きつい女は、人から美貌を盗んでかわいい女になり、それでいい男を得ようとするものなのだが、それでよく馬鹿なことになるのだ。偽物の美人というものは、多かれ少なかれ、こういうことになる。見栄えで何とか男をしとめても、正体がばれてしまうと、男にはなれていかれるのだ。

そして深い闇に引き込まれていくのである。





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