ジョッシュの日記

ジョッシュは好きな映画「big」の主人公の名前からとりました。趣味を大事にしながら長男くんと次男くんの育児に奮闘中です。

ボクシング2007年度年間賞

2007年12月23日 00時50分06秒 | ボクシング
日本や世界(WBC)でボクシングの2007年度年間賞といのの発表があった。
私自身今年もたくさんの試合を観てきたが、私自身の年間賞を発表したいと思う。

1.年間最優秀選手賞
ホルへ・リナレス
(評価)アメリカで強豪ラリオスを倒して世界チャンピオンになり、初防衛戦も敵地メキシコで同級1位のチャレンジャーを相手に最後は強烈な失神KO勝ちしたのは、今の日本人チャンピオン達にも出来ない本当に素晴らしいこと。全く隙の見えないリナレスに今後長期政権を期待する。

2.年間優秀選手賞
内藤大助
坂田健史
エドウィン・バレロ
(評価)やはり今や時の人、内藤は難攻不落の王者ポンサクレックに勝ったのが素晴らしい。注目の初防衛戦は格下の亀田にやや物足りない結果だった。坂田もパーラ、バスケス、デンカオセーンと強敵を続けて退けたのは素晴らしい。しかしどの試合もやや安定感に欠けた部分があった。バレロは期待どおりの全KO防衛だったが、対戦相手が格下ばかり。今後のビックマッチに期待したい。

3.年間最高試合賞
湯場忠志vs牛若丸あきべえ
ポンサクレック・ウォンジョンカムvs内藤大助
新井田豊vs高山勝成
(評価)湯場vsあきべえは世界戦では無かったが、1分半の中にお互いの経験が全て詰まったドラマチックで素晴らしい試合だった。内藤の試合は今まで日本人が勝つことの出来なかった王者に内藤の全てを出し切って勝った感動した試合だった。新井田vs高山も両者の意地がぶつかり合う白熱した試合、試合後に挑戦者側が抗議に出たのは残念だった。

4.KO賞
ホルヘ・リナレス
エドウィン・バレロ
佐藤幸治
小堀佑介
(評価)ベネズエラの2人は文句なし。佐藤はまだスタミナ面で課題を見せるがパンチ力は素晴らしいものがある。日本チャンピオンの小堀はほれぼれするようなカウンターを打つ選手。日本チャンピオンの中では1番KOが期待できる選手ではないだろうか。

5.新鋭賞
下田昭文
小堀佑介
亀海喜寛
(評価)下田はスピードのある良い選手。課題のスタミナも克服してきた。防衛戦の2試合では無敗のチャレンジャーを倒し、来年には世界を期待する選手だ。小堀も難敵相手に日本チャンピオンを防衛している。この階級は世界のレベルが高いが、小堀の勝負強さには期待が高い。最後の亀海は日本ランカーだが、攻防ともに安定していて、頭の良い試合を展開する。今後に期待するまさに新鋭だ。

エドウィン・バレロvsサイド・サバレタ(WOWOW観戦)

2007年12月23日 00時11分59秒 | ボクシング
▼WBA世界S・フェザー級タイトルマッチ
エドウィン・バレロ 対 サイド・サバレタ
結果:バレロ 3回1分18秒TKO勝ち

早くもこれがバレロの3度目の防衛戦。格下のメキシカンが相手。

バレロ対策か体を大きく振って出てきたサバレタ。初回バレロのボディストレートがヒットし、サバレタの動きが止まると、コーナーにつめて左右のコンビネーションでダウンを奪う。2Rはサバレタの強引な攻めにややいらいらするも、3Rも左ボディでぐらつかせ、最後は右フックをあごの先端にかすめるとロープにしりもち、レフリーがすぐさま試合をとめた。

さすが全KO勝ちなだけあって、バレロのパンチは本当に破壊力がある。今回対戦相手が2転3転したのも、強すぎるバレロにランカーが辞退したためだという。そんじょそこらのランカーでは相手にならない。やっぱり今後バレロにはビックマッチを望みたい。パッキヤオ戦が実現すれば、全世界注目の1戦になるだろう。

ホルヘ・リナレスvsガマリエル・ディアス(WOWOW観戦)

2007年12月23日 00時11分35秒 | ボクシング
▼WBC世界フェザー級タイトルマッチ
ホルヘ・リナレス 対 ガマリエル・ディアス
結果:リナレス 8回2分2秒KO勝ち

リナレスの初防衛戦。同級1位の変則型ファイターが相手。

初回はディアスの変則な軌道のパンチをもらったリナレスだが、2R以降はリナレスが下がりながらの左フック、ボディへの連打で有効打を当てる。4Rにリナレスは右アッパーでダウンを奪い一方的な展開になると思われたが、ここからリナレスの手数が少なくなる。ディアスがしつこい攻めで盛り返してくるが、8R勝負に出たリナレスが、ディアスが打ちに出たところに、体を右に移動し右ストレートをカウンターであわせると、ディアスは大の字に倒れ、立ち上がれなかった。

WOWOWの解説人達もそうだったが、思わず声の出る綺麗なKOシーンだった。久しぶりの失神KOシーンは私がボクシングを好きになるきっかけとなったユーリvsムアンチャイのよう。4Rダウンを奪ってからの失速は、どうやらやわらかいリングで足を痛めたとのこと。それ以外の完璧なボクシングに、今のリナレスにはそういったハプニング(イーグルも肩の骨折で王座から転落)しか怖いものは無い。

佐藤幸治vs小松 学(G+観戦)

2007年12月16日 17時53分03秒 | ボクシング
▼東洋太平洋ミドル級タイトルマッチ
佐藤幸治 対 小松 学
結果:佐藤 3回3分4秒KO勝ち

佐藤の2度目の防衛戦。相手は戦績的にも格下、力の違いを見せたいところ。

距離をつめてプレッシャーを掛ける佐藤に対して、小松は足を使ってサークリング。佐藤は重い左右のフックを放つ。3R佐藤は左右フックで小松を追い回し、小松はガードにまわる時間が多くなる。最後は左右のフックを当ててKO勝ちをおさめた。

レベルの違いすぎた試合。佐藤のパンチ力、プレッシャーに小松は何も出来なかった。佐藤には日本では日本チャンピオンとの対戦、または世界ランカーとの戦いを見てみたい。

西岡利晃vsペドリート・ローレンテ(G+観戦)

2007年12月16日 17時52分20秒 | ボクシング
▼56.2kg契約10回戦
西岡利晃 対 ペドリート・ローレンテ
結果:西岡 9回48秒KO勝ち

ベテランとなる西岡は以前苦戦したローレンテと再戦。強くなった西岡を見せたいところ。

ガードを高くしたローレンテに対して、序盤から左ストレートをボディに放つ。ボディが効いてきてガードが下がってきたらすかさず下から上へのコンビネーションをヒット。中盤にローレンテも手数を出してきたが、西岡はパンチがよく見えており完璧にガード。8RからはKOを狙い頭を付けてコンビネーションを放ち、9Rにも上下にパンチを散らし、最後は左フックでダウンを奪ってKO勝ちをおさめた。

パンチのキレは以前より無くなったが、辰吉がシリモンコンに勝利した時のような、頭脳的に老獪な試合を展開した。ガードもしっかりしていて、KOまでのストーリーも完璧な試合展開だった。S・バンタム級にあげてから1番の出来だったと思う。最後にもう一度世界をやらせてあげたい。

矢代義光vs川村貢治(G+観戦)

2007年12月16日 17時51分58秒 | ボクシング
▼S・フェザー級10回戦
矢代義光 対 川村貢治
結果:矢代 3-0判定勝ち(100-92、99-92、99-92)

日本チャンピオンを狙う両者、無敗でランカー同士の試合。

ワイルドな攻撃の川村に対して、カウンターを狙う矢代。川村は押し倒しや後頭部への打撃など反則を使って、矢代のリズムを崩そうとするが、矢代はジャブを使って冷静に攻撃。出鼻を叩かれてうまく攻撃できない川村は、低姿勢になったり、カエル飛びなどでかく乱するが、矢代の的確なジャブとカウンターにポイントを取れず、大差判定で矢代が勝利した。

KOの期待できた試合だったが、両者ともに相手のパンチを警戒してか手数が少ないやや物足りない試合だった。

イーグル・デーン・ジュンラパンvsオーレドン・クラティンデンジム(WOWOW観戦)

2007年12月09日 09時24分35秒 | ボクシング
▼WBC世界ミニマム級タイトルマッチ
イーグル・デーン・ジュンラパン 対 オーレドン・クラティンデンジム
結果:オーレドン 3-0判定勝ち(115-114、115-113、117-112)

イーグルが初めて母国タイで防衛戦を行う。相手はタイ人で同級1位の無敗チャレンジャー。

試合会場は完全アウェー状態。イーグルのパンチは無反応で、オーレドンのパンチには当たってなくても大歓声。それが原因か、初回からイーグルのパンチはやや大振りで空振りが目立つ。イーグルがプレッシャーを掛けて攻めるのに対し、オーレドンは足を使って左右にきびきび動くが、こちらもイーグルのディフェンス技術に空振りが目立つ展開。4Rの採点表示ではイーブンだったが、8Rには3~4ポイント差でオーレドンに傾く。厳しくなったイーグルはよりプレッシャーを掛けて攻め込むが、攻めが単調、ワンパターンでオーレドンに最後まで良いパンチを当てることが出来なかった。

イーグルの試合では1番出来が悪かった。常に力が入っていて、攻めもジャブが少なくワンツー(右を強打)ばかり、これでは足の速いオーレドンにはなかなか当たらない。結果的に母国での試合に気合が空回りしてしまったようだ。両者ともに空振りが多かったので、プレッシャーを掛け続けたイーグルが小差で勝ったかなとも思ったが、1~2ポイント差でオーレドンの採点も頷ける(しかし5ポイント差は無いだろう)。今度は日本で再戦を期待したい。

湯場忠志vs牛若丸あきべえ(TBS観戦)

2007年12月08日 20時38分30秒 | ボクシング
▼日本ウェルター級タイトルマッチ
湯場忠志 対 牛若丸あきべえ
結果:湯場 初回1分30秒KO勝ち

日本タイトル3階級制覇王者の湯場が2度目の防衛戦で迎えるのは、15連続KO勝ちの日本記録を持つあきべえが相手。深夜に行われたKO必至の好カード、録画し私も久しぶりに朝1時間早く起きて観戦。

リングインした両者、湯場は表情が堅く、あきべえはリラックスしている。試合開始のゴングからいきなりの打ち合い、およそ10秒であきべえの右フックがヒットし湯場がダウン。きれいにもらったが、それほど効いていない様子。湯場はダウンを奪われて落ち着いたのか、ジャブが出始めた。逆にあきべえは打ち気にはやり、パンチが大振りになった。あきべえがパンチを振るいガードが甘くなったところに、湯場の左ストレートがヒットし、今度は湯場がダウンを奪う。立ち上がったあきべえは足がふらついている。湯場はジャブから丁寧に攻め、ワンツーをヒットし、2度目のダウンを奪ってあきべえをカウントアウトした。

あきべえは以前日本人とよく戦っていて、そのときは好感を持っていた。しかし亀田チームに入り、実力不明な選手とばかり戦い、KOの記録を築いた。なので、最近は実力も疑問視していたし、正直あまり好きではなかった。この試合もスタイルは雑だったが、パンチ力はあることは見せた。この結果により、ガードの重要性を感じたのなら、今後楽しみだ。ベテランの湯場は相変わらず序盤の危うさはあるが、ダウンを奪われてからリズム良く攻めるあたりは、さすがと思わせる。本人は日本タイトル5階級制覇を狙うようだが、世界も見てみたい。

こんな好カード、素晴らしい試合展開、イケメンの両者、観たらボクシングファンが増えそうな試合の放送が深夜だったのは残念だ。1番嬉しかったのは、試合後にあきべえが勝者湯場の控え室を訪れて、勝者を称えたこと。あまり好きではなかった選手だったが、これは素晴らしいこと。今後は応援してみようとこの選手を好きになった。

下田 昭文vs小林 秀徳(G+観戦)

2007年12月02日 23時37分45秒 | ボクシング
▼日本S・バンタム級タイトルマッチ
下田 昭文 対 小林 秀徳
結果:下田 3-0判定勝ち(100-88、100-91、98-91)

下田の2度目の防衛戦。今回も無敗のチャレンジャーが相手。

序盤からスピードある下田の右フック&左ストレートがタイミングよくヒット。2Rに左ストレートで小林からダウンを奪う。3Rもダメージのみえる小林に右フックで2度目のダウンを奪う。4Rやや下田が失速し、小林が盛り返すも、5Rから再び下田の右が生きて、左ストレートをヒット。終盤は小林も執念で手数を出し、打ち合いになるが、有効打は下田が多かった。

小林は新人王を取った試合を見たことあるが、まとまった非常に良い選手だ。さすがの下田も苦戦するかと思ったが、スピードの差が試合を決めた。大差判定勝ちするとは驚いた。練習もしているのだろう、課題だったスタミナも改善されてきて、今後が楽しみだ。次の瀬藤との試合が正念場となる。

亀海 喜寛vs畑 大輔(G+観戦)

2007年12月02日 23時37分17秒 | ボクシング
▼S・ライト級10回戦
亀海 喜寛 対 畑 大輔
結果:亀海 3-0判定勝ち(100-89、100-90、99-91)

全勝全KO勝ちの亀海、上位ランカー畑との対戦。

手が長く長身の畑に対して、ボディから攻める亀海だが、やや変則なスタイルにいまひとつ攻めの糸口がつかめない。中盤強引な攻めでプレッシャーをより強めた亀海、8Rに右ストレートでダウンを奪う。つづくラウンドはややパンチが大きくなり、逃がすが、最終回も右のオーバーハンドで2度目のダウンを奪う。最後までKOを狙ったが判定となった。

いままでの試合に比べパンチが大きく攻めも雑だった。しかし攻撃は頭脳的で色々な攻めかたができる良い選手。ディフェンス技術もあり、現時点でも東洋・日本チャンピオンは取れる逸材だ。