ジョッシュの日記

ジョッシュは好きな映画「big」の主人公の名前からとりました。趣味を大事にしながら長男くんと次男くんの育児に奮闘中です。

世界チャンピオン紹介(河野公平さん)

2013年01月25日 11時12分41秒 | ボクシング

4回目は、

WBA世界スーバーフライ級チャンピオンの「河野公平」さんです。

 

(2013年1月現在)

タイトル:WBA世界スーバーフライ級(防衛なし)

戦績:35戦28勝(11KO)7敗

年齢:32歳

出身地:東京都

ニックネーム:タフボーイ(Wikipedia情報)

放送局:テレビ東京

 

(特徴)

2012年12月31日に誕生したばかりの新米チャンピオンです。世界戦3度目の挑戦で獲得しました。過去世界戦2戦は「名城信男」さんと「トマス・ロハス(メキシコ)」に惜敗、その他にも現在世界チャンピオンの「佐藤洋太」さんや日本人ホープの「戸部洋平」さんらにも敗戦していて全部で7敗しています。2012年12月の世界挑戦は(亀田大毅さん、清水智信さん、名城信男さんらに勝利し)日本人キラーとも言われていた「テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)」、誰もがこの挑戦を「無理だろう」と思っていましたが、河野公平さんはこの試合を豪快なKOで勝利し悲願のチャンピオンベルトを手にしました。この選手の特徴は、豊富なスタミナと打たれ強さです。それを証明するように敗戦は多いですがKO負けはありません。またKO率は低いですが、「トマス・ロハス」や「テーパリット」から強烈なダウンを奪っているように1発のパンチ力はある選手です。欠点としてはボクシングスタイルに幅が無く、河野公平さんのスタイルにハマれば強いのですが、ハマらないとズルズルと一方的に敗戦することがあります。テクニック(技術)のあるボクサーに弱い傾向があります。

 

河野公平さん戦慄のKOシーン(YouTube)

 

私が簡単に特徴を伝えるなら

「ボクシングスタイルも人生も前に出続ける努力家の選手」

といった感じです。

 

「悲願のチャンピオンがこれからどれほど勝ち続けれるかが観たい」

という人におすすめです。

 

(今後について)

現時点ではまだ決まっていませんが、内山高志さんと同じジムなので、おそらく(2013年)4月~5月頃に一緒に防衛戦を行うのではないかと思います。チャンピオンになったばかりの河野公平さんには(敗戦も多いせいか)挑戦のオファーが多く届きました。名城信男さん、亀田大毅さん、WBC世界チャンピオンの佐藤洋太さんとの王座統一戦(WBAとWBC)も期待が膨らみます。あと河野公平さんに負けた「テーパリット」も雪辱を願っていると思います。まずは初防衛戦をクリアすること。河野公平さんがどの選手を初防衛戦に選ぶかが注目となっています。


(補足・エピソード)

戦績をながめてみるとボクシングファンが良く知っている実力ある選手との対戦が多いです。河野公平さんは敗戦は多いですが、こういったハードなマッチメーク(試合)を闘ってきた努力が報われたのは嬉しい限りです。無名の選手と戦い続けて勝ちやKO勝利を重ねる選手もいますが、戦績よりも誰と闘ってきたかが重要と改めて感じました。



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(今日わかったこと)

 河野公平さんは努力のボクサー

知名度抜群の亀田大毅さんとの対戦はあるのか

WBC同級チャンピオンの佐藤洋太さんとの対戦はあるのか


ボクシングマガジン 2013年 02月号 [雑誌]
 
ベースボール・マガジン社

(ボクシング雑誌を購入するのもボクシングファンへの第一歩です)


世界チャンピオン紹介(山中慎介さん)

2013年01月23日 14時23分50秒 | ボクシング

3回目は、

WBC世界バンタム級チャンピオンの「山中慎介」さんです。

 

(2013年1月現在)

タイトル:WBC世界バンタム級(2回防衛)

戦績:19戦17勝(12KO)2引き分け

年齢:30歳

出身地:滋賀県湖南市

ニックネーム:なし

放送局:日本テレビ、WOWOW

 

(特徴)

戦績を見ていただければ判るように、この選手も無敗のチャンピオンです。当時世界チャンピオンだった「ノニト・ドネア(比国)」が王座を返上したので、山中慎介さんとメキシコ人選手との間で王座決定戦(世界チャンピオンを決める試合)が行われました。その試合で11ラウンドTKO勝利でチャンピオンになった山中慎介さんですが、チャンピオンを倒して獲得したのではなく王座決定戦での獲得だったので、この時点では世間に「真のチャンピオン」と認められていなかったように思います。しかし誰もが緊張する「初防衛戦」に選んだのは元2階級制覇チャンピオンで世界的に有名な「ビック・ダルチニャン(オーストラリア)」。この試合を頭脳的にかつ冷静に闘って勝利し「真のチャンピオン」に認められました。2度目の防衛戦も元世界チャンピオンの「トマス・ロハス(メキシコ)」に戦慄のKO勝利。もう誰もが認める世界チャンピオンになりました。足を使って離れて闘うのも上手く、足を止めて打ち合っても強く、特に左ストレートに威力がある選手です。

 

山中慎介さん戦慄のKOシーン(YouTube)

 

私が簡単に特徴を伝えるなら

「大人の雰囲気を持ったオールマイティ(万能)な選手」

といった感じです。

 

「ボクシングの本場、アメリカ(世界)への挑戦が観たい」

という人におすすめです。

 

(今後について)

2013年4月8日(両国国技館)に「マルコム・ツニャカオ(同級1位)」の挑戦を受けます。この試合も強豪が相手です。強い選手と闘い続ける姿勢は好感が持てます。同じジムの先輩である「西岡利晃」さんがメキシコやアメリカで防衛戦をするなど海外へ進出しましたが、この山中慎介さんも海外進出や他団体(WBA,IBF,WBO)との統一戦を希望しているとのことなので、今後の動向に目を離せません。

 

(補足・エピソード)

日本テレビ系列ということで、同局のバラエティ番組「行列のできる法律相談所」など時々ゲスト出演しています。大人の雰囲気な外見からは想像出来ない「天然(ボケ)なコメント」を見せることがあります(笑)。また最近第一子が生まれ、お父さんチャンピオンになりました。

 


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(今日わかったこと)

山中慎介さんはオールマイティなボクサー

山中慎介さんは海外での防衛や他団体との統一戦ができるか

2013年4月8日に強豪相手に防衛戦を行う

 

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世界チャンピオン紹介(亀田興毅さん)

2013年01月21日 17時17分03秒 | ボクシング

2回目は、

WBA世界バンタム級チャンピオンの「亀田興毅」さんです。

 

(2013年1月現在)

タイトル:WBA世界ライトフライ級(1度防衛)、WBC世界フライ級(防衛なし)、WBA世界バンタム級(5回防衛)

戦績:30戦29勝(17KO)1敗

年齢:26歳

出身地:大阪府大阪市

ニックネーム:浪速乃闘拳

放送局:TBSテレビ

 

(特徴)

ボクシングの日本人世界チャンピオンと聞いて、ほとんどの人が亀田興毅さんをあげるのではないでしょうか。小さな頃からお父さんである亀田史郎さんからボクシングの指導を受けて、それ(ある意味少し異様な指導方法)をTBSがずっと追って放送していたので、知名度は抜群にあります。世界初挑戦の視聴率は42.4%、日本人対決となった内藤戦は43.1%と驚きの値を出しました。タイトルにあるように、日本人初の3階級制覇(3つのクラスで世界チャンピオンになっている)の選手です。戦績も1敗しかしていません。しかも現在のWBA世界バンタム級では5度の防衛をしています。どれも値だけみると立派な数字です。「じゃあ、亀田興毅さんは強いのか」かと言うとはっきりと「そうです」と言えないのが現状です。というのも世界チャンピオンになってからの対戦相手のほとんどが無名で実力的に(?)と感じる選手ばかり、そしてほとんどの試合を苦戦しているからです。私自身が強敵と感じたのは「ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)」のただ1人で、その選手には完敗しています。世界戦だけで見ると戦績は10戦9勝(2KO)1敗。「亀田とKOはセットや」という言葉を聞いた人は多いと思います。そのためKO勝利のイメージがある人もいるかもしれませんが、残念ながら世界チャンピオンになってからは勝ちに徹するあまりKOが少ない選手になってしまいました。

 

私が簡単に特徴を伝えるなら

「知名度は抜群だけど実力は証明できていない選手」

といった感じです。

 

「亀田興毅という男がどういう人生を送るのか観てみたい」

という人におすすめです。


(今後について)

なにやら手を負傷しているというニュースもあり、今後の予定は(試合時期も含めて)現在のところ未定です。もしかすると4階級制覇を狙って、別の階級に移るかもしれません。しかし亀田興毅さんは「記録」より「実力の証明」が必要と私は考えています。同じクラスには「アンセルモ・モレノ(パナマ)」という強い選手がいます。日本人ではWBCバンタム級チャンピオンの山中慎介さんもいます。もしくは期待のホープである岩佐亮佑さんもいます、ボクシングファンが望むこれらの選手と対戦して勝利すれば簡単に「実力の証明」が出来るのですが、今後の動向に期待したいと思います。


(補足・エピソード)

なんだかんだ厳しい意見も多かったかもしれませんが、世界戦を取る前はパンチを打つ時の踏み込みも鋭く、力強さを見せていました。だから「亀田とKOはセットや」と言ってても何も文句はありませんでした。しかし世界初挑戦の時にダウンを取られてからどうもその踏み込みが出来なくなってしまったように思います。現在の亀田興毅さんの武器は「負けない試合」が出来ることです。キーポイントとなる重要な試合、例えばWBAライトフライ級時代のランダエタとの再戦、WBCフライ級挑戦の内藤戦、先日行われたルイス戦などでは、無理な打ち合いを避け、軽いパンチを当てては離れてを繰り返しポイントを稼いで勝利することが出来ました。つまり「KOにこだわらなければ」ある程度の強さはあると思っています。だから「僕はKOは狙いません、勝ちに徹します」と宣言してくれれば応援もしたくなるのですけどね(苦笑)。

 


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(今日わかったこと)

亀田興毅さんは3階級制覇している

しかし実力は未だに未知である

記録(複数階級制覇)より、実力を証明する相手との試合が重要


世界チャンピオン紹介(内山高志さん)

2013年01月21日 13時17分58秒 | ボクシング

それでは1回目は、

WBA世界スーパーフェザー級チャンピオンの「内山高志」さんを紹介します。

 

(2013年1月現在)

タイトル:WBA世界スーパーフェザー級(6度防衛)

戦績:20戦19勝(16KO)無敗1引き分け

年齢:33歳

出身地:埼玉県春日部

ニックネーム:ノックアウトダイナマイト

放送局:テレビ東京

 

(特徴)

まず戦績をみてください。この選手は「無敗」、つまりプロになって負けたことが無いのです。そして19回勝っていて、そのうち16回はKO(倒す、または一方的な試合をレフリーがストップする)で勝利しています。だからニックネームも「ノックアウトダイナマイト」と言うんですね。そしてチャンピオンになって6回防衛(挑戦者を退ける)しています。5回以上防衛していれば「安定王者」と言っていいでしょう。現在の日本人世界チャンピオンの中で実力および実績の面で1歩飛び抜けている感があります。「日本のエース」と言っても過言ではありません。

 

内山高志さん戦慄のKOシーン(YouTube)

 

私が簡単に特徴を伝えるなら

「ボクシングが上手くてパンチが強い選手」

といった感じです。

 

「とにかく豪快(倒すか倒されるか)な試合が観たい」

という人におすすめです。

 

(今後について)

現時点ではまだ決まっていませんが、おそらく(2013年)4月頃に7度目の防衛戦を行うのではないかと思います。内山高志さんは全ての試合を日本国内で行っているので、世界的な知名度は低いかもしれません。ただ6度防衛という実績と、倒しっぷりに徐々に世界も注目し始めた感じがします。同じクラスには世界的に有名な元オリンピック金メダリスト「ユリオルキス・ガンボア(キューバ)」という強い選手がいますので、この選手との対戦が決まると世界的にも注目を浴びることになるでしょう。

 

(補足・エピソード)

内山高志さんはプロになる前、ゲームセンターの「パンチングマシーン」で驚異の「700kg」という記録をだし、機械を壊してしまったという逸話があります。内山高志さんはパンチ力があるということは有名になり、当時人気のあった「K-1」からも誘いがあったと聞きます。

 


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(今日わかったこと)

内山高志さんは6度防衛の安定王者である

KOが観たければ内山高志さんの試合をお勧めする

元オリンピック金メダリストのガンボアとの対戦はあるのか

 

(著書の紹介)

心は折れない
内山高志
廣済堂出版

日本ボクシングへご招待

2013年01月21日 12時40分39秒 | ボクシング

早速ですが、ボクシングを観たこと無い人へ質問をします。

現在、日本人の世界チャンピオンは何人いると思いますか?

 

「亀田興毅と井岡一翔の2人でしょ...」

 

いやいや、実は2013年1月現在「8人」もいるんです。

 

体重が重いクラス(階級)から紹介すると

WBA世界スーパーフェザー級チャンピオン「内山高志」さん

WBA世界バンタム級チャンピオン「亀田興毅」さん

WBC世界バンタム級チャンピオン「山中慎介」さん

WBA世界スーパーフライ級チャンピオン「河野公平」さん

WBC世界スーパーフライ級チャンピオン「佐藤洋太」さん

WBC世界フライ級チャンピオン「五十嵐俊幸」さん

WBA世界ライトフライ級チャンピオン「井岡一翔」さん

WBA世界ミニマム級チャンピオン「宮崎亮」さん

 

人数も多いですが、それぞれ個性派かつ実力者が揃っています。

少しだけ特徴を知ると、ボクシングを観る時「面白さが増す」と思いますので、

次回より紹介していきたいと思います。

 

ボクシングの話題があった場合(いや現実はあまり無いですが)、

次のことを言ってみてください。ボクシング好きの人は「おっ」と思うでしょう。

 

今日わかったこと

・現在日本人の世界チャンピオンは8人いる

・バンタム級には2人の日本人世界チャンピオンがいるけど対戦あるかな

・スーパーフライ級には2人の日本人世界チャンピオンがいるけど対戦あるかな

 


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(注1)

ボクシングは体重別にクラスという階級があります。 

ミニマム級(47.627kg以下)~ヘビー級(90.719kg以上)の17クラスあります。

試合前日に体重のチェックがあり、規定体重であれば試合することが出来ます。

規定体重になれず、何度かの再チェックもクリア出来ない場合は失格になります。

 

(注2)

日本はWBAとWBCというボクシング団体に加盟しています。

だから同じクラス(階級)に2人のチャンピオンがいることになります。


西岡利晃さんの豪華な飲み会

2013年01月20日 16時00分42秒 | ボクシング

皆さん、西岡利晃(元チャンピオン)さんのブログ見ましたか?

 

以下のリンクより見れます。

鶴太郎さん☆誕生日会

誕生日会☆その後

 

片岡鶴太郎さんの誕生日会のブログなのですが、その後の「豪華な飲み会」がボクシングファンとしては驚きなんです。

 

メンバーが

鬼塚勝也さん(元WBAJバンタム級王者)

竹原慎二さん(元WBAミドル級王者)

畑山隆則さん(元WBAJライト級、元WBAライト級王者)

西岡利晃さん(元WBCSバンタム級王者)

です。

 

みなさん有名なボクシングチャンピオンというのはもちろんのこと、

みんな個性が強いというか・・・

オーラ半端ないですよね(苦笑)。

 


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どんな話をしたんだろう。

みんなが手を組んで、ボクシング界を盛り上げて欲しいですね。


黒田雅之が世界挑戦

2013年01月18日 22時57分34秒 | ボクシング

ボクシング世界戦の情報です。

 

日本ライトフライ級王者の「黒田雅之」がWBA世界フライ級王座に挑戦します。

 2013年2月27日、川崎市とどろきアリーナです。

 

ごめんなさい、この日本人選手、試合を観たことがありません。

日本タイトルを4度防衛ということで、「挑戦資格あり」かと思いましたが、

Wikipediaを見る限り、4度の防衛戦は全て辛勝といった感じですね。

戦績は21勝13KO3敗2分。

 

対する世界王者は「ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)」、

元WBA世界ライトフライ級王者、

現在WBA世界フライ級王者で2度の防衛成功、

この試合が3度目の防衛戦となります。

戦績は29勝16KO1敗。



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う~ん、黒田選手には厳しい世界挑戦となりそうですね。


世界チャンピオン陥落の悲しみ

2013年01月16日 22時23分41秒 | ボクシング

ボクシングの日本人(正確には日本のジム所属)の世界チャンピオンは1952年に生まれた1人目の「白井義男」から始まり、昨年末(2012年12月31日)に「河野公平」と「宮崎亮」の2人が増え、今まで72名誕生している。

 

72名ということは、その数(または複数階級制覇等あるからそれ以上)の喜びがあり、その数と同じくらいの「悲しみ」があったということ。「悲しみ」というのはもちろん世界チャンピオン陥落のことだ。

 

世界チャンピオンが誕生する時は喜びとともに、いつかは負けるという覚悟はしているが、ボクシングファンの私はその負けた相手によって「悲しみの度合い」が異なる。

 

例えば、「強豪と対戦して敗戦」の場合、「この選手に負けたなら仕方ない」という思いもあり、「悲しみ」は少ない。(私がボクシングを観始めてからとなるが)以下の試合がそれにあたる。

大橋秀行→リカルド・ロペス(1990年)

辰吉丈一郎→ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(1998年)

セレス小林→アレクサンデル・ムニョス(2002年)

新井田豊→ローマン・ゴンザレス(2008年)

長谷川穂積→フェルナンド・モンティエル(2010年)

西岡利晃→ノニト・ドネア(2012年)

 

しかし、「強豪と対戦して敗戦」だが「意外と勝てたんじゃないか?」という場合、「悲しみ」はやや多くなる。以下の試合がそれにあたる。 

薬師寺保栄→ウェイン・マッカラー(1995年)

竹原慎二→ウィリアム・ジョッピー(1996年)

下田昭文→リコ・ラモス(2011年)

 

そして1番最悪なのは、「こんな奴に負けるなよ」という場合、この場合は「悲しみ」を越えて「呆れて」しまう。以下の試合がそれにあたる。

飯田覚士→ヘスス・ロハス(1998年)

イーグル京和→イサック・ブストス(2004年)

粟生隆寛→ガマリエル・ディアス(2012年)

 


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さて、2013年1月時点で世界チャンピオンは8名、それぞれのチャンピオンはどのような敗戦をするのか、そしてどれくらいの「悲しみ」をファンに与えるのか。悲しくもあるが楽しみでもある。

ボクサー新井田豊の魅力

2013年01月15日 15時31分44秒 | ボクシング

「オレが天才なら 新井田は神様」

これは元2階級制覇王者「畑山隆則」の言葉である。

 

ボクサー「新井田豊」は2001年1月8日の日本タイトルマッチに挑む。当時チャンピオンだった「鈴木誠」は4度目の防衛戦、そろそろ世界挑戦の話も出始めた安定チャンピオンだ。そのチャンピオンに4,5,8ラウンドにダウンを奪い、9ラウンドに試合を決めるのである。

 

華麗なフットワーク、巧みなフェイント、スムーズなスイッチ(右構えから左構えへ)、ノーガードでのディフェンス、そして何と言ってもキレのあるパンチ。特に左のアッパーやフックのダブル(2連打)やトリプル(3連打)は惚れ惚れした。

 

課題があるとすれば、やや線が細いこととスタミナ、そして若さによる「精神面」だろうか。しかし、課題を打ち消すほどのボクシングセンスの塊だった。

 

そしてすぐに世界挑戦が実現する。相手は「チャナ・ポーパオイン(タイ)」。日本タイトルから応援していたファンにはやや物足りないパフォーマンスだったが、1回目の挑戦で難なくクリア。これから世界チャンピオン「新井田豊の時代」がくると誰もが夢を膨らませた。

 

しかしその後に飛び出した誰もが目を疑ったニュース。

「新井田豊、王座返上、引退へ」

無敗の世界チャンピオンが防衛戦もせず引退。理由は世界チャンピオンになったことによる「モチベーション切れ」とのこと。このケースは日本ボクシング界で初の出来事だった。残念ながらこんな場面で「精神面」の脆さが出てしまったのだ。

 

引退表明後はジムでのトレーナー業を行っていたようだ。トレーナー業をやって判ったこともあるのだろう、早くも2002年12月に現役復帰を表明する。そんな行動に世間は厳しい目がほとんどだった。

 

復帰した元世界チャンピオンに早くも(2003年7月)世界戦が決定する。相手は「ノエル・アランブレット(ベネズエラ)」。しかし善戦するも僅差判定負け。新井田は「俺の負けです、力が足りなかった、また一から出直します」とのコメントを残した。そのコメントに少しだけ大人になった感じがした。新井田はこれが初の敗戦だった。

 

さらに世界戦は続く、善戦が認められ「ノエル・アランブレット」への再戦が(2004年7月)決まった。再び接戦になるも今度は新井田が判定勝利。2度目の世界チャンピオンに返り咲いた。

 

その返り咲きの姿に「モチベーション切れ」と言って王座返上した「精神面の脆さ」は無くなっていた。その後7度の防衛に成功するが、ほとんどが際どい判定勝利。日本タイトルマッチで見せたあの輝きを期待してどの試合も観戦したが、世界戦でその輝きを見せることは無かった。世界戦では体調面(調整)で苦労することが多かったが、どんなに苦しくても諦めず、ポイントを上手く取りにいく姿は、どのチャンピオンよりも「チャンピオンにしがみついていた」ように感じた

 

最後の試合は今も無敗の強豪「ローマン・ゴンザレス(ニカラグア)」、どんなに殴られても殴られても倒れない新井田の姿にも「最後のあがき」が見えたように思う。そしてレフリーのストップ。その一瞬に見せた表情は、「悔しさ」とともに「終わった」という安堵な気持ちも見れたように思う。

 

誰しも過ちはある。

過ちに気づき、そして過ちを認め、努力をし立ち直る。

このボクサーを通じて、そんな心の成長を感じることが出来た。

 


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大好きなボクサーの1人である。

 

(おまけ)以下、会場で観戦した写真です。 

(2004年10月30日 ファン・ランダエタ戦 防衛①)

 

(2005年9月25日 エリベルト・ゲホン戦 防衛③)


井上尚弥2戦目&八重樫復帰戦

2013年01月05日 18時19分01秒 | ボクシング

8回戦

井上尚弥(日本ライトフライ級6位) vs ガオフラチャーン・チュワタナ(タイ)

井上1ラウンド1分50秒KO勝利。相手のチュワタナは背が低く戦いにくそうだったが、井上はチュワタナのパンチもよく見え上手く反応していた。決めたのは井上の左フックで、チュワタナはリングに頭を打ち付けるほどのダメージだった。なんとか立ち上がったチュワタナだったがレフリーが試合を止めた。試合を止められたチュワタナが見せた苦笑いが実力差を物語っていた。


10回戦

八重樫東(WBA世界ミニマム級7位) vs サンムアンローイ・ゴーキャットジム(タイ)

八重樫9ラウンド2分52秒KO勝利。ここ数戦ファイター化していた八重樫だったが、この試合は出入り激しい上手いボクシングを見せた。ファイタースタイルでもアウトボクシングスタイルでも戦えるのは武器になる。粘るタイ人を仕留めたのは左ボディーブロー。ちょうど陣営からゴーサインが出たところだった。元々ファイター気質なところがあるので、今後は自分自身の感情をコントロール出来るかが課題か。



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しかしTBSアナウンサーは1日1回は「ノーモーション」と言わなくてはならないルールでもあるのか。気になってしょうがない。また、うちの長男くんが八重樫を見て「目が腫れてるね」と言っていたが、八重樫はそういう顔なんです(苦笑)。


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