セウォル号上陸

木浦に到着してから船体のチェックなどで上陸に手間取っていたセウォル号の陸揚げがようやく完了しました。何時間もかけてゆっくり、少しずつ海上から港に移動する様子が中継されていましたが、じれったくなるほど時間がかかりました。船体の下に敷いた「モジュール・トランスポーター」というキャスターのような車輪が、予想以上の船の重みに耐えられるように追加されて、全部で600台を敷きつめて移動させることになりました。当初の予定ではさらに海に向かって水平に向きを変えてからしっかりと固定する予定でしたが、想像以上に船体の腐食が進んでいたり、全体にゆがみがひどくて、少しの動きでも崩れたりする恐れもあったので、この状態で内部の状況を確認したり、捜索隊員が入るのに危険がないか、防疫とかいろいろな準備が必要で、あと数日は残された遺体の捜索を実施する前に必要な作業が残っているそうです。ずっと港で待機している遺族の方たちの心境が思いやられますね。おとといはドラマ、映画などで「芯の強い母親役」で活躍し、たくさんの作品に出演したキム・ヨンエさんが膵臓がんで亡くなったという訃報が知らされました。まだ66歳ということで、これからまだ活躍が期待されていたのに残念です。こちらで見た映画としては「パンドラ」とか「仁川上陸作戦」などでしたが、いつも作品にぴりっとした緊張感を与えてくれるような俳優でした。ご冥福をお祈りします…。