樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

横ぐしと 森林と 地方創生

2014-09-04 | ひとり言

ローカルアベノミクス、地方創生。ぜひ、期待したい。

自民党の政調会長になられた稲田さんが、おっしゃっていました。

うろ覚えですが「省庁をまたぎ(枠をとっぱらい) 横ぐしをズバズバっと・・・」

そうなの! それをしないと、いくら バイオマス発電とか、CLTとか言っても、山から木は出てこない。
その前に 森林においては、まずは 所有者、資源量、資源の質の把握なくしては!
基本的なことが、ちゃんとわかってないのに、計画も振興もない。

前にも書いたので しつこいですが。
http://blog.goo.ne.jp/jjjko0313/e/bb68c958e166c3901579f3e99982d6dd

所有者がわからない森林が増えるという記事や、Uターンした若者が頑張って所有者を探し、説得してまわり、集約化したという記事を読んだ。

所有者が何人いるのかは、公開された数字が出てこない。農林センサスの数字で計画しては、誤る。1haとか2ha以下の人は含まれていない。相続でどんどん分割されている。
実際は300万人とも言われている。すごい人数である。

最近は、個人情報保護法もある。Uターンした若者や 交通費、電話代、おみあげも自腹で動いておられる村の誰か、問題意識のある町の森林担当者、そんな方々に依存している状況だと思う。

森林組合に、それを押し付けるのも無茶な話だし、管轄は林野庁ではなく、国交省だし、所有者との連絡網が確保できているのは 税金の担当だし、公務員の人が動ける体制をつくるのは違うところだし、最終的には法務局に届けないといけないし・・・。

ズバズバっと、ぜひ 横串をさして欲しい。

あーそれと、コストを下げる努力は必要。だけど、コストを下げて、木をたくさん使ってもらえればいいというのは、大間違い。コストを下げた分は、山に還さないと持続できない。働くこともできない。植林もできない。放置。悪循環。

皆伐のルールや面積や計画性も、一般には見えない。規制がないのかと思える。
コストを下げろだけ言った時に、どうなるのか 簡単に想像できる。
しつこいけど、山に還さないと。

付加価値をつける。
というのも、片方では 低炭素の名のもとに 木が見せられない家にせざるを得ない工法を強いられる状況にある。なんで、日本の木を使うのかを考えて欲しい。
見えなくなったら、どこのどんな木でも良くなる。
死節のある集成材をパテで埋めてる柱なんて、あかんでしょ。
日本の木を使う意味がない。付加価値以前の問題かも。
日本の木の良さを活かす人、価値を認めてまっとうな価格で買ってくれる人を増やさないと。
グローバルな価格に合わせという人より、そういう人を大切にしなくちゃね。
付加価値をつけるというのは、そういう事だし、そういう人がいるのに、ほったらかしになってるもの。新しいもの、違うところばかり見ていては、一番のお客さんをなくしていくのよね。

電気だけの事を考えていては、いけない。エネルギーは資源の中の使い方の一つだし、日本には資源もないけど、捨てるとこも もっとないという事を考えなくては。

80年かけて、育った木は最低80年使う。40年の木は、40年で捨ててしまえばいいかと言えば そうではなくて、建築には、いっぱい化石資源が使われている。コンクリートや石膏ボード、造成もおおかたの断熱材も山を削ったり掘ったりしてつくられている化石資源。

と、期待を込めて 暴走気味に書いてみました。
閣僚 記者会見を聞きながら。

と、農林水産大臣の会見が始まった。

農山漁村を活力ある・・・。

需要の開拓。大規模化。集約化したら、林業は えらい遠くの他県まで木を運ばなくてはいけなくて、運賃に消えるんだけど。製材屋は林業よりも、絶滅危惧種。近くのものは、近くで加工、近くで使うといういう視点もいるのでは。

安くしろ ではなく、材価の回復。すばらしい。そうするには、どうしたらいい?
しかし、関税の問題・・・。関税がかけられないなら、輸出で利益の出た企業から、ガッツリwinwinで その分を還元してもらうという風(実際、補助金でそうなっているとも言えるけど)に 明示をすると 色々変わってくる気がするのだけど。補助金という名前じゃなくてね。

眠たい。閣僚会見って、録画?これを聞き逃すと、フィルターがかかった情報しか入らないしなぁ。
有村さんまで、起きていられるか。


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