若い頃、年配者の「最近の若い者は・・・」という批判を聞く度に、十把一絡げの発言に嫌な思いがして自分が年をとっても この表現だけは使うまいと思っていましたが、先日とても腹立たしいことがあって敢えて禁句を使おうと思いました。
先日、国立近代美術館に「東山魁夷展」を観に行った時のことです。もちろん混雑していましたが、全く見れないと言う程ではありませんでした。それぞれ素晴らしい作品ばかりで感動させられました。
大作ですから少し距離をおいて全体を観ることになります。ところが若い二人連れが平気で その前に入り込むのです。しかも作品に顔を近づけて動こうとしないのです。そんなに近づいて何を見ているのか解りません。
人の迷惑など知ったことではありません。しかも悪いことに作品を観るスピードが同じようなものなので、目の前をチョロチョロするのです。年配者は殆ど後ろを通って行きます。たまに目の前を通っても背丈が低いことあって余り迷惑にもなりません。
迷惑なのが もう一組いました。赤ん坊を抱いた30才前後の母親です。抱かれていた子が愚図り始めると作品の前であやし始めるのです。後ろへ行けよと言いたいところです。
ところが もっと驚いたのは そのお祖母ちゃんと思しき女性が一緒になってあやし始めたです。私とほぼ同世代の女性です。これまた人の迷惑など知ったことではありません。こうなると年の問題ではなく個人の問題のようです。