リアルには昨日大阪でFOSS4G2008が終了しているのだが、それまでを数日遅れで追っかける予定。
今回来日のゲストで最年少は24歳のChristopher Schmidt。OpenLayersの開発者として知らない人はいないくらいの著名人なのだが、若いということは微笑ましいというか、恐ろしいというか。
東京での講演の直前、私から「君の英語はちょっと早いので、普通の日本人には厳しい。だから可能な限りゆっくりしゃべってよ」と念を押したのだった。で、彼も「わかった、そうするよ」と、最初は一応頑張ってゆっくり話していてくれたのだが、3分も持たなかった。英語としては明瞭であるし、スラングもないし、発音も癖がない。だが、マシンガンのように早い。そして、言いたいことが止めどもなくあふれてくるようで、途切れない。
あ、Chrisダメだって、そんなに早くしゃべっちゃ...orz
4日、ゲストらを横浜の会社に招いて、pgRoutingやMapServerなどの開発に関するディスカッションを行った。私は今これに関して悩んでいることがあって、Claude PhiliponaもJeff Mckennaも無関係ではなく、特にClaudeとは、来日前からメールで意見交換をしていた。だから、このディスカッションは、技術的な実装に関するものではなくて、オープンソースコミュニティの運営に関する様々な課題を話し合うもので、濃密な2時間半を過ごした。
ディスカッション
話し合った結果、コミュニティの中でオープンにして議論しよう、いやそうしなければならない、という方向になった。近く、OSGeo財団の本家のメーリングリストでのディスカッションを始めようと思っている。それから、日本のメーリングリストでも投稿して、日本のコミュニティの中で問題を共有できればと思っている。
Chrisはディスカッションでもマシンガン状態。まぁ、英語に不自由しない人たちでのディスカッションなら、単なる早口で済むのだけど、ホントによくしゃべること!
と、思えば、パッとカメラを取り出しパチリパチリと始まる。
いつもこうなんです
また、ふと気がつくと、彼はディスカッションの時間中に、カチカチとキーボードを叩いている。議事録をとっているのではなく、コーディングをしているということがあとでわかる。
「今朝から書いていたんだけど...」と見せてくれたアプリケーション。
何でも、一箇所に複数の写真が重なった場合、それを見やすくするためにOpenLayersのコードを改良したそうだ。う~ん、恐るべきコーディング小僧!
ディスカッションが終わったら、赤レンガ倉庫のBeer Nextというレストラン(覚えていますか?2006年6月に開催したイベントの場所です)で夕食をとる。
で、これ以降はJeff Mckennaの出番。「やっぱオープンソースコミュニティはBeerですよ」って。
Kanpai!(日本語を覚えた)
プロアイスホッケーリーグで1年間選手をやっていただけあって、巨漢の彼の飲みっぷりは豪快。「俺は21年間ホッケーのコミュニティにいたけど、GISのコミュニティにはまだ15年しかいないんだ」とか言いながらゴクリゴクリ。楽しそうに飲んで、本当にビールを飲むためにオープンソースコミュニティにいるのじゃないかと思わせるほど。
そして、例のマシンガン男は相も変わらずこんな感じ。
いつもご精が出ますね
隣のスイス紳士は、終始落ち着いて、マイペース。私よりも遙かに多くのビールを飲んでいるのだが、穏やかで論理的で、ブレがない。私も見習わなくちゃ。
この3名の対照的なゲスト。人間観察としてだけでも、十分に楽しい。
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