仙人をめざして

2011年1月新装 
 第1部「パン屋の気持ち」及び 第2部「疾風伝」は 2010年12月26日で閉幕

繰り返します。「新聞は 記者さんは もっと尖っていいのです。」

2024年07月14日 | Weblog
先日、当欄に「新聞はもっととがっていい」という拙文を投稿しましたが、即座に「それは違う」という声が二つ載りました。私の舌足らずもあったのですが、ご指摘のようなセンセーショナルな記事や騒々しい紙面を求めているのではありませんでした。私も文章ならではの ゆったりした知性をくすぐる感じも好きです。 訴えたかったのは、私たち読者、市民との共感の記事とともに「公権力の監視、不正義の発掘など 社会的義務を果たす」報道の最前線であってほしいと願ったものでした。 先般発表された「報道の自由度ランキング」では日本は順位を下げ G7最下位の70位とのことでした。いろんな要因で、ジャーナリストが監視者としての役割を完全に果たすことをしばしば妨げているというのです。胸のすくような権力批判、誤った道を進まゆ為の正義の旗振り役であってほしい。敢えて、繰り返します。「新聞は 記者さんは もっと尖っていいのです」 

              2024.5.7  毎日新聞 掲載



新聞はもっと尖っていい

2024年02月12日 | Weblog
2024.2.12 毎日新聞

新聞投稿「みんなの広場」 毎日新聞

2024年01月29日 | Weblog
投書文面:1月30日
   次々起こる政権与党内での不祥事、議員のだらしなさは目を覆うばかりだ。逮捕者が出てもおかしくない有様である。新聞はじめ各メディアは、さらに 徹底した不正追及をすべきだ。 そして、もう一面から 全社一丸となって、こんなキャンペーンを展開してはどうだろうか。それは 「よりよい社会を創るため」に「全有権者が 選挙に行く」「権利を行使し、責任を果たす」を 徹底的に 広報してゆくことだ。 これは選挙時に限らず 長期間に、かつ大々的に 全国規模で、どうだろう。 選挙に行かないことが、恥ずかしい、と感じるくらいに 徹してみてはどうだろう。 その時に、有権者は 投票先を考え、その為の 実績や政策を見て、選択する。 投票率を 限りなく100%に近づける意気込みで取り組む。 この力は、政党の勢力争いを云々するよりも、議員にとっても 大きな圧力になるだろう。 あたりまえの、何度も言われてきたこの方策を もう一度、知恵を絞って 大々的に挑戦してほしい。

投書文面:1月29日
 新聞はもっと尖っていいのだと思う。誰が見ても 正邪 善し悪しの解るものについては、他人事のように距離を置いた書き方は、読者にとっては所詮は情報であって、記事ではない。それは ジャーナリズムの欠片もなく 興味を半減させ 読む気も消滅し、政治等への参画意識を壊す。例えば閣僚などの差別的発言を「物議を醸す可能性がある」と書くだけで、「これは許せないでしょう」という意が不明瞭だ。また見出しについても 例えば今朝の「内閣支持率上昇21%」も見方によっては、「評価・支持が拡がった」にとれる。「まだまだ たった21%の支持しかない」というのが、実態ではないだろうか。常識・良識をもって 政治権力に対して抗い 批判することこそ第一義ではないだろうか。旧来から 報道機関のトップに近い人たちと閣僚との食事会の功罪、コメンテイターへの政権からの接遇等々、が言われている。このままでは 新聞はSNSに取って代わられるのは必至だと思う。 

 投書文面:1月22日
 本来、公職にある人は 我々に比べ、清廉潔癖であり「そこまでしなくてもいいよ」というくらいの正直でなければならぬはず。 国会議員ともなれば なおさらである。ところが、特に金銭の扱いについて 杜撰で強欲、あげくは誤魔化そうとするのをみると、怒りを覚える。併せて それらを取り締まる検察、報道する新聞各紙にも、緩さを感じる。 よく言われる「生活苦の老人が 卵パック一個を盗んだら逮捕し騒ぐのに、議員が数千万円の裏金を着服しても、立件せず マスコミも糾弾しない。」と。この数日 Xなどでは「しっかりしろ 検察、国税庁」という文字が目に付く有様だ。 ただ、翻って 我々も見つめ直したい。選挙に行くのは半数に満たない。ましてデモなどに参加するのはごく少数だ。また、報道機関にも訴えたい。よりよい社会構築の為ならと、もっと強烈に 市民を後押し、時には先導するような記事を書きまくってもらいたい。このままでは この社会は壊れてしまう。

 

2023  各紙誌 掲載作一覧

2023年12月29日 | Weblog
2023年  各紙誌掲載作一覧
                                                   2023.12.21現
【 手 記 】
 ➀ 6.16  毎日全国   「末っ娘の結婚」 (男の気持ち550字)
 ➁ 9.19  毎日全国   「初恋の秋」 (男の気持ち550字)

【 短 歌 】
  ① 1. 1  聖教歌壇   やわらかなその手でつつむ蕾あり明日からずっと晴れますように
 ② 1. 5   潮2月号   プレゼントお洒落な品はなくなって食べものばかり届く父の日
 ③ 1.18  聖教歌壇   あの時にいっぱい笑ったその中の俺だけを見たあの眼がほしい
 ④ 1.19  毎日埼玉   水面には秋の終わりが映されて雲に漂う木の葉はどこへ
 ⑤ 1.25  聖教歌壇   ゴム毬が転がるような子猫見て声あげはしゃぐ通学の子ら
 ➅ 2. 8  聖教歌壇   君のことぜんぶまるごとしょってやる約束したのはいつ頃だっけ
 ⑦ 2.15  聖教歌壇   今朝はやく浅間の雪に手がとどく山をみるのは冬の日がいい
 ➇ 2.23  毎日埼玉   お年玉 口を結んでかしこまる君は未来もきっと美少女
 ➈ 3. 3  潮4月号   デモもせずシュプレヒコールも聞こえないココはそんなにイイとこなのか
⑩ 3.16  毎日埼玉   亡き母の「泣き虫さん」の文字がある我がアルバムの赤ん坊のメモ
⑪ 4. 6  毎日埼玉   はるか先深夜の雨は透きとおり信号の冴ゆ誰れ決めし色
⑫ 4.12  聖教歌壇   淡々と為政者の弁聴き入れるこの生き方をまた問うている
⑬ 4.20  毎日埼玉   君の頬うっすら赤くそまる今朝そうほんものの春が来ている
⑭ 5. 2  潮6月号   おなじ日に植えたトマトの成長をLINE画面でみせあう母娘
⑮ 5.25  毎日埼玉   好い人と思われたくて喋りすぎまた始まった爪をかむ癖
⑯ 6. 5  潮7月号   たのむから戦力外と言ってくれ肩の力を抜いて生きるよ
⑰ 6. 8  毎日埼玉   雨かしら あっそうなんだと言ったままTV討論斜めに見てる
⑱ 6.22  毎日埼玉   上向きでキスしていいよと俺を待つプールサイドの小さな蛇口
⑲ 7. 6  毎日埼玉   手の中のひとひらの花さしだして「あげる」と言った君は美少女
⑳ 7.27  毎日埼玉   河岸の道は若葉で細くなりやさしい風が迷いはじめる
㉑ 7.31  毎日全国   「はい止めて」「はい転がって」「はい吸って」レントゲンとの格闘おえる
㉒ 8.16  聖教歌檀  今朝の風あなたからだねやさしくて素足でこの道歩いてみるよ  
㉓ 9. 5  潮⒑月号   「百均でオナラする人見かけたよ」「気をつけてね」と妻に言われる
㉔ 9. 6  聖教歌壇   あの頃は母にもらいし米もちてポン煎屋にて耳ふさぎ待つ
㉕ 9. 7  毎日埼玉   顔いっぱい星が降りそう今夜こそ話す言葉をまだ探してる
㉖ 10.4  聖教歌壇   好きですよハイ!とかヘイ!でよい国もどうもどうもで暮らせる国も
㉗ 10.5  潮⒒月号   開かずに手にし並べておきたくて高級和菓子と村上春樹
㉘ 10.12 毎日埼玉   青あらし貴女のあとを追ってゆく似合っています白のブラウス
㉙ 11.1  聖教歌壇   雨の夜に君はうつむき走り出すそのまま行けば未来に着くぞ
㉚ 11.5  潮⒓月号   手を伸ばし花に触れたい子猫いて飛びかう蜂が戸惑っている
㉛ 11.9  毎日埼玉   どんよりと弱い陽ざしはひろがって妻が爪きる鋭角の音
㉜ 11.15 聖教歌壇   雷雨やみふわりと動く白い雲三人目なる孫が生まれる
㉝ 11.22 聖教歌壇   まっさらのみどり児の肌やわらかく遠いわが家の匂いが灯る
㉞ 11.30 毎日埼玉   突然の風でトンボが宙に舞う あっと声出す少女がきれい
㉟ 12.14 毎日埼玉   照る道を白いズックで歩む君サフランの芽がちょっぴり伸びた
㊱ 12.21 毎日埼玉   遠き日に君はボブディラン口ずさみデモをしたよね代々木公園

【 俳 句 】
 ➀ 1. 5  潮2月号    さっきまでブランコにいた初雀 
 ② 1.11  聖教俳壇    そうあれさ俺に似ている枯れ木星
 ③ 1.12  毎日埼玉    冬日和こぼれぬように手をひろげ
④ 2.23  毎日埼玉    この頬に降ってきそうな冬の星
⑤ 3.08   聖教俳壇    こんな夜は湯たんぽさんと呼ばれます
⑥ 3.16   毎日埼玉    春の陽に見知らぬ花が透きとおり
⑦ 4.26   聖教俳壇    春の闇君が好きですなんちゃって
➇ 4.27毎日埼玉    春時雨カーテン越しに音をたて
➈ 6.14   聖教俳壇    春休み自分をクンで話す子ら
⑩ 6.22   毎日埼玉    透きとおる若葉は今日も匂いけり

 
【 川柳 】
① 1.26  毎日埼玉     オリオンを探すあなたに恋をする
 ② 2.16  毎日埼玉     冬の虹いつもの色がせつなくて 
 ③ 3.30  毎日埼玉     ふたりして地球儀ころがす夢の中
 ④ 4. 5  毎日万柳     「壺」議員みなさん今も健在です
 ➄ 4. 5  潮5月号     狼がヒマワリの郷食い荒らし
 ⑥ 4.20  毎日埼玉     春風が丘のあなたに笑み運ぶ
 ⑦ 4.23  毎日脳ト      物忘れ防止サプリはどこ置いた
 ➇ 5.25  毎日埼玉     空を見る木の芽は今日も透きとおり
 ➈ 6.15  毎日埼玉     今朝の風あなたからなの冷たくて
 ⑩ 7.13  毎日埼玉     老けるのは心か体どっちから
 ⑪  7.16  毎日脳ト     「お母さん」妻にいうのはやめました
 ⑫  8. 3  毎日埼玉     水温む靴を脱ぎすて君を待つ
 ⑬  8.31  毎日埼玉     「長いよなあ」人生じゃなく君の愚痴
 ⑭  9.28  毎日埼玉     走馬灯初恋からの六十年
⑮ 10.19  毎日埼玉     星の夜の改札口に賢治おり 
⑯ 10.26  毎日埼玉     君の手が透きとおるよう風薫る
⑰ 11.16  毎日埼玉     燃えちゃいそう夕焼けを背に君を抱く
⑱ 11.30  毎日埼玉     老いの朝膝だけ笑う息白し
⑲ 12. 7  毎日埼玉     秋の野に駆けるあなたを風が追う
⑳ 12.14  毎日埼玉     君が去りモノクロームに秋の虹
㉑ 12.21  毎日埼玉     透きとおる枯葉は今日もこちら向く

今年になって50点目

2023年09月19日 | Weblog

今日の毎日新聞に掲載