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別の視点/コースター転落死、運行業務をバイト任せ

2011-02-01 23:19:02 | ニュース
大事な視点が抜けていました。

申し訳ありません。











コースター転落死、運行業務をバイト任せ(抜粋)
2011年2月1日

東京ドームシティアトラクションズで先月30日

会社員(34)が

「小型コースターから転落死した事故」で

「安全バーの固定状況を確認し、発車ボタンを押す」などの運行業務は

「アルバイトの女子大生に一任」され

「現場責任者の契約社員は監督していなかった」ことが

捜査関係者への取材でわかった。


<警視庁>
①1日午前、遊園地を運営する東京ドーム社(文京区)や
②コースターを輸入した杉並区の遊具機器販売会社など3か所を
③業務上過失致死容疑で捜索
④安全管理体制についても調べを進めている


<捜査関係者ら>
①事故当時、コースターには現場責任者の女性契約社員と女子大生のほか、アルバイトの男女の計4人の係員がいた
②アルバイトの男女は乗降口での客の誘導だけを担当
③運行前のアナウンスをした後、バーの固定状況を点検し、出発ボタンを押すなどの運行業務は女子大生が一人で行っていた











先日書いた内容で

「点検ミス」でなければ

「製品欠陥」

と決めつけていたんですが

「運用」という大事な要素が

欠落していた。



「思い込み」

はこわい。



今回の記事だけど

「安全バーの固定状況を確認し、発車ボタンを押すなどの運行業務はアルバイトの女子大生に一任」

というところが問題にされているけど

「社員じゃなくてアルバイト」

っていうところより

「安全バーの固定状況確認」が

「不十分」

って所の方が一番の問題だ。



別の記事では











バー確認、統一指導せず コースター転落死、きょう捜索 業過致死容疑(抜粋)
2011年2月1日
 
東京ドームシティアトラクションズで

コースターから会社員転落死した事故で

運営会社「東京ドーム」が

「安全バーについて統一的な指導をしていなかった」ことが

31日、捜査関係者への取材で分かった。


<東京ドーム>
①「スピニングコースター舞姫」は平成12年3月に営業開始
②当初は輸入代理元のマニュアルを使用
③13年2月に社内マニュアルを作成し20年2月に改訂したが
④いずれも具体的な手順の記載はなかった


<同社>
「(1月30日の会見で)手で押して確認するよう口頭で指導している」


実際は

「指導担当者にばらつき」があり

手での確認は意思統一されていなかった。


<捜査関係者>
①コースター係員の女性アルバイトは、手で確認するよう口頭で指導を受けたことがあったとしながらも

「乗客が大人だったので大丈夫だと安易に考え、手で確認しなかった」

②係員の間で確認方法にばらつきがあったことから、混雑時は確認を目視だけにしていた可能性がある


<バー>
乗客が手前に引き、体格に合わせ8段階のロックで固定する


被害者は大柄でロックされていなかったとみられ

隣に乗った男性は警視庁に

「走行中にバーがぐらぐら揺れていた」

と説明。











別の遊園地で、コースターに乗ったことはあるが

そのときは

係員が「バーに手をかけて」

確実な確認をしていた。



バイト云々というより

「きちんとした確認が行われているか」を

チェックする機能がなかったということだろう。




別の引用をさせてもらえば





ウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A4%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%B9%E8%BB%A2%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85




「東京ジョイポリス転落事故」

2005年4月18日、東京・お台場にある東京ジョイポリスで

男性がスカイダイビングのシミュレーション機「ビバ・スカイダイビング」から転落し

死亡した事故。

搭乗する際

「担当のアルバイトが責任者に相談した上で」

シートベルト未着用を許可したことが主因とされる。

<事故概要>
当該機種は

遊園地のフリーフォールマシンのようなシートに

横一列に数人が着座し

「映像に合わせてシートが上下に移動したり、前後に傾く」ことで

スカイダイビングを擬似的に体験する遊具である。

運用上の安全装備として

肩から胸にかけてを保持する安全バー

(遊園地に設置されている、一般的なフリーフォールマシンやジェットコースターに装備されているものと類似)

シートベルト(腰周りを保持)

が装備されていた。

また、これを併用することが運用マニュアルで指示されていた。

被害者は

身体的な理由により、搭乗する際にシートベルトを着用しなかった。

そのため、機械の作動中にシートが前傾した際

体が下方にすり抜ける形で

数メートル下のタイル張りの床へ転落した。

被害者以外にも、シートベルトなしで利用させていた前歴があることが

取材や後のヒアリング調査で判明しているが

それらの事例では

足元のステップに踏ん張ることで、落下を免れていた。

しかし、本件の被害者は

足に障害があったため、ステップに踏ん張ることができず

転落したとみられている。

また、ジョイポリスでは

安全管理も含めた運営マニュアルが存在したが

オープン後程なくして

現場社員レベルで裏マニュアルを作成し

「本来のマニュアルを逸脱した運用が常態化していた」事が

事故後の調査およびマスコミ取材で分っている。

この件においては

被害者は

障害者割引を適用した利用であり

「付き添いの者が居たにも関わらず、強く制止しなかった」とされ

一部掲示板等において

被害者の自己責任を指摘する声も見られ

そのような行為を止めるように

セガ社が公式リリースでコメントを発する事態となった。





同様の落下事故だが

この事故では

「担当のアルバイトが責任者に相談」していることから

あえて

「安全装置を外す」

という措置を取っているところが大きく違う。



逆に共通点と言えるところは

「本来のマニュアルを逸脱した運用が常態化していた」

というところだろうか。



ジョイポリスでは

「裏マニュアル」で

東京ドームシティアトラクションズは

そもそも

「マニュアルの徹底(手での確認)」自体が

されていなかった。











コースター、9年前にも事故 東京ドーム、調査委を発足(抜粋)
2011年2月1日

東京ドームは1日

事故があった「スピニングコースター舞姫」で

2002年にも

「コースター同士が衝突し、男性客が2週間のけがを負う事故が起きていたこと」

を明らかにした。


<同社>
①02年1月1日午後5時50分ごろ、走行中に非常停止した2台の復旧作業中
②従業員が2台目のブレーキを誤って解除したため、1台目に追突
③1台目に乗っていた客が首をねんざ


<文京区>
①このコースターでは08~10年
②部品が落下し、従業員が軽傷を負うなどの事故が3件あった


<同社の久代信次社長>
①1日、記者会見し
②今回の事故について謝罪
③原因究明と再発防止策を検討する調査委員会を発足させたと発表


<同社長>
「(安全確認をアルバイトの従業員に任せていたことについて)アルバイトにはきちんと教育、訓練をしており、問題ないと思っていた」

→具体的な教育内容については、警察が捜査中であることを理由に明かさなかった











恐れていたことだろうが

「過去の事故」履歴が

ボロボロ出てくる。



部品の落下事故の防止策や

緊急修理時の作業手順。



どれも

こうしたアトラクションを扱う施設にとっては

最重要なことであると同時に

最も基本的な事項だと思う。



今までの記事内容から判断すると











基礎からボロボロのように思えて仕方がない。
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