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アトミック・パワー/原発

2006-11-13 00:24:19 | Weblog
不具合を抱えたまま、ジリジリ前進していく。




放射性物質含む水漏れ 島根原発で3リットル(抜粋)
2006年10月20日(金)

中国電力は20日、運転中の島根原発2号機(松江市、沸騰水型軽水炉、82万キロワット)で、原子炉でできた蒸気をタービンに送る配管に取り付けられた圧力検出器から約3リットルの水が漏れたと発表した。

基準値以下で外部への影響はないという。



島根原発の復水タンクが腐食(抜粋)
2006年10月14日(土)

中国電力は13日、島根原子力発電所1号機にある復水貯蔵タンクの水位計配管取り付け部に腐食が見つかったと発表した。放射能漏れなどの影響はない。

腐食は異常時に原子炉内へ水を供給する炭素鋼製タンクに取り付けられた水位計配管の付け根部分。半径10センチにわたり、さびが広がっているのが見つかった。

安全上必要なタンク壁の厚さは9.9ミリだが、最小で厚さ約8ミリにすり減っている部分もあった。



放射性物質含む水漏れる 浜岡原発3号機(抜粋)

2006年9月25日(月)

中部電力は25日、浜岡原発3号機(静岡県御前崎市)で、微量の放射性物質コバルト60を含む水が海に漏れたと発表した。

外部への影響はないとしている。

中部電によると、23日、施設内の海水廃液を海に放出するポンプから放射性物質を含む水が推定で約7トン漏れた。放射能量は放射性液体廃棄物の放出管理目標値の約600万分の1の微量だったという。



志賀原発の高圧タービン内に金属粒900個、点検で発見(抜粋)
2006年9月28日(木)

北陸電力は28日、点検のため、運転停止中の志賀原発2号機の高圧タービン内部で、直径2~3ミリの金属粒が約900個(計80グラム)見つかったと発表した。原子力安全・保安院によると、原発のタービン内部から多数の金属粒が見つかったのは初めて。

志賀2号機は3月に営業運転を始めたが、中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)の同型の低圧タービンの羽根の脱落事故を受け、7月に運転を停止。点検の結果、志賀2号機の低圧タービンの羽根2枚が折損、256枚でひび割れが見つかった。




放射性物質含む水が漏れ、施設が老朽・腐食し、原因不明の金属片が見つかる。

メンテナンス一つとっても「完全」ではない「施設」が、根拠のない「安全」を看板にさらに、大きくなっていく。





島根原発プルサーマル申請 県と松江市が了承(抜粋)
2006年10月23日(月)

島根原発2号機のプルサーマル計画について、島根県と松江市は23日、中国電力が実施に必要な原子炉設置変更許可を国に申請することを正式に了承した。



島根原発3号機が着工 中国電力、5年後運転へ(抜粋)
2006年10月24日(火)

中国電力は24日、松江市鹿島町で島根原発3号機本体の建設工事を始めた。

国内稼働中の原発は55基で、建設中は2基目となる。中国電力の原発は隣接する島根1、2号機に続き3基目。出力は国内の原発で最大級。2011年12月の営業運転開始を目指す。

島根原発をめぐっては「周辺の活断層の評価が議論」になっているが、

中国電力の山下隆社長は記者会見で「活断層は、工事を進める上での最重要課題だと思う。あらゆる面から検討し、安全に万全を期して不安を払拭したい」と強調した。

3号機が完成すると、中国電力の原子力比率は現在の14%から28%になる。



伊方原発のプルサーマルに地元同意 計画実施に課題残る(抜粋)
2006年10月14日(土)00:33

四国電力が進める愛媛県伊方町の伊方原発3号機のプルサーマル計画に県がゴーサインを出した。

だが、すでに同意の出ている九州電力の玄海原発とは違う核燃料を使う計画でもあり、安全運転の徹底や耐震性の検証など、計画実施までには課題も残されている。

●違う燃料

玄海原発に比べ、伊方原発ではウラン濃縮度のより高い燃料を使っている。

小林圭二・元京都大原子炉実験所講師は「玄海原発の燃料よりも原子炉内の中性子を多く吸収するため、緊急時に核分裂を抑える制御棒の効きが悪くなる。そこにMOX燃料を導入するのは危険」と指摘。

四国電力は「核分裂の回数を抑え、炉内の中性子が減らないようにする」と説明する。

●耐震安全性

伊方原発近くを走る活断層の中央構造線については、国の地震調査研究推進本部の調査でマグニチュード8.0以上の地震が起き得ると評価された。

四電の調査では約30分の1の7.1になっており、耐震性をめぐって県民から心配する声が上がっている。

県は13日、MOX燃料を導入するまでに再評価し、国と県の確認を受けるよう四電に要請。四電も計画を実施する10年度までに再評価する方針を示した。

●交付金の行方

計画に同意することで、県には新たに総額60億円の「核燃料サイクル交付金」が与えられる。交付時期はMOX燃料が使用されるまでに10億円、開始後5年間に50億円の予定だ。

県企業立地推進室は「計画の内容や時期はこれから検討する」と話している。



「日本沈没」に「耐震偽装」、「地震」は日本の建築を考えるのに避けられない話題。

今、計画が持ち上がってるところでは、どこも「不安」の声が上がってるみたいだ。他の施設と違って、「万がイチ」の可能性も残せないからねえ。

なんで、こんなに苦労して作るのか。


それは「オカネ」だ。


建築にかかる費用で大きな「オカネ」が動く。そして、記事にもある「交付金」。

出来上がった後も


1kWhあたりの発電コスト(H11年資源エネルギー庁 ウイキペディアより)

原子力  5.9円
LNG火力 6.4円
石炭火力 6.5円
石油火力10.2円
水力  13.6円


電力会社に大きな利益をもたらす。で、こんな記事も出る。




原発 世界規模で見直し 原油高騰や温暖化防止 関連産業再編も加速(抜粋)

原子力産業に追い風が吹いている。

原油や天然ガスの価格高騰、地球温暖化防止に向けた温室効果ガス排出削減などで原子力発電を見直す動きが世界的に広がり、関連産業の再編も加速している。世界のエネルギー需要が拡大するなか、原子力復権の流れが鮮明になってきた。

《推進に方針転換》
(米紙ロサンゼルス・タイムズ)
インドと中国では、2020年までに計20基以上の原発建設の計画があり、エネルギー資源を豊富に持つロシアも新たな原発の建設を目指している。

新規建設を凍結していたフィンランドは昨年から「オルキルオト発電所3号機」の建設を開始。約20年も新規建設がなかった英国も今年7月に建設推進派に転じた。

米国もエネルギー安全保障の問題などから原発を推進する方針に舵を切り、すでに25基以上の建設計画が浮上。

79年の米スリーマイル島の事故や86年のチェルノブイリ(旧ソ連)の事故を契機に加速した脱原発の流れを変えつつあるのは、環境問題とエネルギー安全保障をめぐる情勢の変化だ。

原発は二酸化炭素(CO2)排出量が少ないことに加え、原油など化石燃料価格の影響を受けにくく、安定した電力供給を確保できる利点が見直されている。

世界の電力需要は2025年に2000年の約1・8倍に当たる約25兆キロワット時に増加すると試算されている。

この中で環境に対する負荷が少ない原発の利用はますます増えるとみられ、安全確保や放射性廃棄物の処理問題などの重要性も一段と高まりそうだ。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 11月2日




フシギな記事だ。

10月や11月に特別なコトがあったわけではないのに、なぜ、この記事は出てきたのだろう。

「計画」してるのは分かるけど、「声明」が出たとか、「建設」が始まったという「直接的ニュース」が全く「ない」。

「追い風が吹いている」ではなく「追い風を吹かせよう」としてるような気がして「気持ち悪い」。


要するに「原油や天然ガスの価格高騰」が理由だろう。環境問題はもともとあったし、「(CO2)排出量が少ない」代りに「放射性廃棄物」場合によっては、「放射能」そのものを排出するわけで、とても「環境にいい」とは思えない。


伊方原発で原子力防災訓練 放射性物質漏えい想定 [10月25日](抜粋)
共同通信

国と愛媛県などは25日、四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)で放射性物質が漏れたと想定し、原子力総合防災訓練を実施した。

原子力災害対策特別措置法に基づく年1回の訓練で、約3700人が参加。今回で6回目。

伊方3号機で原子炉容器と蒸気発生器をつなぐ配管が破損、1次冷却水が漏れ原子炉を停止するため制御棒を入れたが、緊急炉心冷却装置(ECCS)が故障し、放射性物質が外に出たと想定。



「想定」ならいいけど、実際に「破損」して「漏れてる」。

「万がイチ」が許されない施設で「万がイチ」のための訓練をする。



「外に出たと想定」量にもよるけどさ、出たら「オワリ」でしょ。



「キタ」から飛んでこなくても、ニホン自体がデンジャラス。やっぱり、核シェルター買っておいた方がいいかも。

「核兵器」じゃあ、間に合わないけど、「放射能もれ」なら間に合うよ、きっと。



(コトバの意味)ウィキペディアより抜粋
プルサーマル(和製英語)とは、熱中性子(thermal neutron)によりプルトニウムを燃焼させることを指す。

もんじゅのような高速増殖炉では高速中性子によってプルトニウムが燃焼させられるが、軽水炉では熱中性子によって反応することから、このような名称が作られた(和製英語)。

軽水炉では通常二酸化ウランを燃料として用いるが、プルサーマルではプルトニウムとウランの混合酸化物(Mixed Oxide)を使用する。この燃料をMOX燃料と呼ぶ。

冷戦の終結とソ連の崩壊によって旧ソ連の核兵器の解体が進んでいるため、世界的なプルトニウムの剰余が核不拡散の観点から問題になっている。

一方で、プルトニウム利用の主流である高速増速炉については各国で計画の中止や遅延が相次いでおり、プルトニウム処理の有効な方法としてプルサーマルをとらえる向きもある。

欧州でのプルサーマルの実績は長く、欧州諸国では1960年代からの経験がある。現在でも、フランス等において実施されており、また、核燃料サイクルを政策として放棄したアメリカ合衆国においても、上述の核兵器解体に伴うプルトニウム処理の観点から、プルサーマルについては実施しようとする動きがある。

日本においてもプルサーマルの開始に向けて国による安全審査や地元の事前了解が進んでいたが、住民投票による反対(新潟県)などにより、計画は遅れていた。

一方で、2006年3月に九州電力の3号機で実施したいとの電力会社からの申し入れ後にその動向を注目されていた佐賀県で古川康知事は事前了解を出した。


文部科学省「原子力百科事典ATOMICA」より抜粋
プルサーマル

プルトニウムを平和目的に限って利用し、余分なプルトニウムを持たないという核拡散防止の大原則にも則っている。


さすが「文部科学省」余計なヒトコトが。

ちなみに反対派の人たちは下のサイトで。


反対派
http://fukurou.txt-nifty.com/pu2/

反対派 佐賀
http://nopu.org/
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