ほっとけない 世界のまぎらわしさ

う～ん。なんだかな～って思うことがある。
それは『ホワイトバンド』についてだ。

一個３００円のこのバンド・・・『ほっとけない世界の貧しさ』
3秒に１人、子どもが貧困から死んでいます。食べ物がない、水が汚い、そんなことで。この状況を変えるには、お金ではなく、あなたの声が必要です。貧困をなくそう、という声を表すホワイトバンドを身につけてください
・・・という主旨で売られている。

実は自分も先月に富谷の映画館で買ったのだが自分が支払った代金の３００円は原価と流通費と広告費に８０％の２４０円が使われ、残りの６０円はこのキャンペーンを進めているＮＰＯの活動費に使われ（HPでの説明がいまひとつ具体性がない）実際の『貧しい人』には１円も渡らないという。
くわしくはこちらのサイト（ホワイトバンドの問題点）に書いてある。

たしかに上のキャンペーンの文章には一言も寄付のことには触れられていないし、「お金ではなく声が必要です」ともきちんとと書いてある。

「ほっとけない」との意思表示がホワイトバンドの主旨といわれても・・・意思表示以外にこの代金の収益は全てこの運動を進める団体の活動資金になりますぐらいもっと分かりやすく表記するべきじゃない？
まずＨＰの一番最初には本来この話しが最初にくると思うのだが、
一番最初はホワイトバンドの購入方法の説明である（笑）

「ほっとけない貧しさ」「３００円でホワイトバンド購入」「貧しい国の人にこのお金が渡る」と勝手に連想した人が悪い？

う～んでもなんかしっくりこないな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
この件がどうとかはまず置いといて今回のことで感じたことは、やっぱり世の中あぶないことが多いなってこと。
ここで言いたいには、

『ホワイトバンドを寄付を勘違いした人たちの危うさ』と
自分を含めその人たちの勘違いに陥いるまでの思考状況の進行についてだ。


確かに寄付金ですなんて一言もいってないので勘違いしたのはこちらの問題かもしれない。
ホントたった３００円のことなんだけど・・・藤原紀香や、

中田ヒデなどの世界の有名人を広告に起用した宣伝やきれいなホームページとかに惑わされてイメージのみを見てその時点で思考停止に陥り肝心なことを見落とし本質を見ることをすっかり忘れてしまう・・・とこんな感じじゃないだろうか

・・これが募金詐欺かどうなのかは別問題にして、今回の件でよく自分は振り込め詐欺なんかに絶対に引っかからないよ・・とか言ってる人がいとも簡単に引っかかったりするのがなんとなく分かる気がした。
（買った人で「ところで誰がこれを作って売ってるのって」聞かれて答えられる方はかなり少ないだろうね）

有名人の宣伝（警察、裁判所、医学博士、などの権威も同じ）
『体にいい』『癌が治る』『強い心を持つために』・・・反論しにくい正論
『みなさんもやっています』の群集心理・・・それを利用した煽り

の前に人の思考力は脆いってことを実体験で感じた。

このホワイトバンドに
『消防署の方から来ました』
を思い出させられて思わず苦笑い。


（このホワイトバンドをつけて自分は貧困問題に関心があることを示す？・・このホワイトバンドの生産地は中国だ。なぜ貧困の代名詞であるアフリカで作らないのだろう？いくらかでもお金が落ちて力になるのに。貧困の大きな原因は内戦だ・・その地域に一番多く武器を輸出している国は中国だという・・なぜそんな国にお金が入ることをするのだろう。しかも業界の人は中国で作っている割に原価が高いといっているし？？他にも冷静になればいろんなモノが見えてくる！）

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