不滅のモンスタームービー(2006年の1本目)

3日に今年初の映画を観た。

キングコング(公式ホームページ)

やはりお正月はあまり深刻なやつじゃなく
娯楽的なモノが観たいと思ってこの映画にした。
ジェラシックパークのような派手なアクションやら
大掛かりな破壊シーンも盛りだくさんあるのだけど
ラストは悲しく切ない幕切れ。
意外にけっこう訴えてくるものがある映画だった。
正直うれしい誤算。

この映画興行的には苦戦しているらしい。
どうしても『怪獣映画』ってイメージがあるんだろうか?
だったらプロモーションの失敗だよ


昔、テレビで1939年代にできたオリジナルを観てから
キングコング関係の映画を観るのははこれで4作目。
なかには『ゴジラ対キングコング』なんていう日本産の
キングコングの映画もあったけど、あのキグルミははどうみても
類人猿というよりは『猿人』だったな

映画館でみたのは現代リメイク版のキングコング。
あれが1976年の作品ってことはもうあれから30年たったのか。
けっこう自分の頭の中ではもっと最近のような気がしていたんだが。
たぶん舞台があの2001年9月11日の同時多発テロの標的となった
世界貿易センタービルのせいなのかもしれない。

さて今回のキングコングは一番最初の1933年代を時代背景にした
オリジナルの復刻版である。
身長が7mと今までの20mとかといった数字よりは
はるかにリアリティのあるサイズにダウンサイジングされた。

映像は当時の1930年代のニューヨークの風景がVFXにより
見事に再現されている。
この辺は『三丁目の夕日』と同じで最近のCG技術の革新のおかげで
昔の風景がリアルに再現できるようになったんだと感じる。
監督は『ロードオブザリング』のピータージャクソン。

もうストーリーはみんなが知ってのとおりで
南海の孤島で島民から恐れられていた巨大なゴリラを
野心家の男がニューヨークに見世物にするため連れて
くる。
そしてそのゴリラは探検隊の中の女性を好きになり、
その女性を捜がすため鎖を断ち切り街へでて大暴れ
やがて女性といつしか気持ちが通い合うようになるというお話。

やはりここでもCG技術の進歩は素晴らしく、コングの顔の表情が
今までのコング映画に比べると格段に表現が豊か。
それがこの映画にものすごくドラマ性を持たせられた要因ではないかな。
今回のキングコングは無言でも目や表情だけで演技のできる名優になっていた。
上映時間が3時間と非常に長いが前半は冒険活劇、
後半はとても切ないラブストーリーになっている。

最後はやはり今までどおり軍隊に殺されてしまう。

コングは島でも種として最後の存在だったようだ。
自分の棲家には同じ種類の生物の白骨死体がころがっている。
たぶん親兄弟や仲間はすでに絶滅してしまっていたのだろう。
そんな一人ぽっちの寂しい存在だったコングが探検隊の中の女性に恋をして
そのために人間に捕獲されることになり最後は命を奪われる。

最後に「コングは美女に命を奪われた」というセリフが出てくるが
野心が強い自分勝手な人間にさらわれたとはいえ、
自分以外の存在を愛する喜びを知り、
愛する女性のために死んだコングはそれでも幸せだったのだろうな。

アマちゃんなオレはそう思う。

おもしろい日記ブログが多数あります。

コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
TBありがとうございました (ミチ)
2006-01-06 16:56:32
はじめまして♪

今年1本目がこの作品でしたか!

>愛する女性のために死んだコングはそれでも幸せだったのだろうな

私もそう思います。

落ちていくときのアンを見つめる眼差しがそう語っていましたよね。



 
 
 
TBどうもです。 (たいむ)
2006-01-06 18:26:02
はじめまして。



>今回のキングコングは無言でも目や表情だけで演技のできる名優になっていた。

そうですね、名優だと私も思いました。

それだけに切ないですね、ラストが。
 
 
 
TBありがとうございました。 (foo)
2006-01-06 20:31:43
甘ちゃんな私も、幸せだったと信じています(笑)

愛で死ななくて何で死ぬ!と思いますので。。

またよろしくお願いいたします。
 
 
 
訪問御礼 (傷だらけの天使)
2006-01-06 20:46:24
ミチさん>たぶんあのまま一人ぽっちで島でしかも親か兄弟の骨のそばで一生をおくるのなら、たとえ一時でも恋ができたらそれだけでも幸せなのかと思いました。



たいむさん>本当に観終わったあと切なかった。

これはやっぱり超大作『悲恋モノ』ですよ。



fooさん>自分も最初はキングコングは身勝手な人間の野心の

犠牲者と思ったのですが・・・

なんかあの最後のアンをいとおしそうに見つめるコングの

目をみると「うん、わかるよ。わかるよ」って気分になってしましました(汗)
 
 
 
TBありがとうございます (サネ)
2006-01-07 02:16:43
コングのあの悲しげな表情を見て、胸がキュンとなってしまいました。

おっしゃるとおりCGの技術の進歩は素晴らしいですね!

こちらからもTBさせていただきました。
 
 
 
TBありがとうございました♪ (cherry)
2006-01-07 10:29:06
鑑賞した人の多くは傑作だ!と評価しているけれど、冬休みはハリポタに負けていたようですね(汗)

口コミで周囲にオススメしてたんだけどなぁ

( ̄∇ ̄;)

やはり【怪獣映画もの】と誤解されてるんでしょうね



話は変わりますがブログの画像、可愛いですね♪

お魚くわえたドラ猫~って感じで(*^▽^*)

猫が好きなので見蕩れちゃいました~
 
 
 
訪問御礼 (傷だらけの天使)
2006-01-08 00:28:42
サネさん>

前半と後半ではCGの使われ方というか

果たす役目が違ってましたが、後半のような

使われ方が得きるようになったことが

1976年のコングとの大きな差になっていると

思いました。

あの公園でのスケート(?)のシーンとか

ファンタジーな映像もありよかったです。



Cherryさん>

コメントありがとうございます。

やはりキングコング=怪獣映画というイメージと

もはやあまりにも有名なストーリーなので

目新しさがなかったのかもしれません。

古典ゆえの難しさかもしれませんね。



このネコはいかにもドラネコって雰囲気が好きです。



 
 
 
TBどうもっ (kazukekkon)
2006-01-08 09:40:54
TB有難うございます。

僕もキングコングが2006年の1本目でした!

うれしい誤算はいい表現!僕も同感。観る前は若干の裏切りは期待してたものの、裏切りどころか・・・でしたね。
 
 
 
TBありがとうございます☆ (シオ)
2006-01-08 17:25:05
トラックバックありがとうございます。

キングコングよかったですね!みんな誤解してるみたいなので、周りにすばらしさを布教中です。このブログに来てみてみなさんがキングコングを褒めていてうれしくなりました。
 
 
 
訪問御礼 (傷だらけの天使)
2006-01-08 22:46:36
kazukekkonさん>

本当に自分も観るまでは怪獣大暴れの映画

とばっかり思ってましたが意外でした。



ただ確かに前半と後半の2本立て的に雰囲気が

変わってしまうので長い映画にはなってしまいましたが。



シオさん>

やはりストーリーが知れわたった古典だけに

みんなにイメージができあがってるのかもしれませんね。

あとはどしてもあの米国版ゴジラのようなイメージで

捉えてる人も多いです。
 
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