人気テレビドラマの劇場版スペシャル『大奥』(2006年20本目)

    
フジテレビの人気ドラマ『大奥』の映画化。
(あらすじは大奥 - goo 映画を参照してください)

テレビの方は三代将軍家光の春日のつぼねの時代から、
永遠に続く幕府内の権力闘争を女の世界から描いていて
とても見応えのあるドラマで3回シリーズで放送されているが
どれも高視聴率を記録している。

今回の映画では七代将軍徳川家継の時代。
数ある実話の大奥スキャンダルの中でも最も有名だといわれる
『絵島生島事件』を取上げている。

大奥はその特殊な環境から今までも数々のテレビや
映画のテーマになっている。
大奥=女の園というイメージでどちらかと言えば
女性同士の争いという面が強く描かれていたこれまでの大奥モノと違い。

フジテレビの『大奥』は基本的に男女の愛の物語が根底だったと思う。
それに幕府内の権力闘争や女性の嫉妬、見栄などを絡ませ
とても見応えがあった。

今回の映画の方も東映との共作だけどコンセプト的には
このフジのドラマ作りと同じだった。
映画はテレビの大河ドラマのように長い時間軸を描くのには向いていない。

だから歌舞伎でも有名な、この『絵島生島事件』という題材を
フジテレビ大奥風味で描いた映画と言っていいと思う

フジテレビ『大奥』の単発劇場用スペシャルといった感じ。

この映画なによりもオレが感じたのは
やっぱり『仲間由紀恵はきれいだなぁ~』ってこと。


今年はNHKの大河ドラマ『功名が辻』にも起用され
時代劇づていいるけど、大河ドラマの山内千代よりも
今回の絵島役の仲間由紀恵の方が魅力的だった。

山内千代役は時代劇ではあったけど、
どちらかと言えば今までの現代劇の芝居と
大きな違いは感じなかった。

でも今回は役どころは、最近の彼女の特徴である
コミカルな感じから離れて、
久しぶりに落ち着いた感じや、薄幸な役を演じたときのうまさを
引き出していた。

とくにこんな役のときの彼女の目の演技は素晴らしい。
いや本当にこの映画の仲間由紀恵は色っぽかった。

それと柳葉や岸田も久々に悪役というか、いい人役じゃなく新鮮だった。

ストーリーや演出的にはベタなラブサスペンスといった感じだけど
娯楽時代劇としては良く出来ていたと思う。

それとテレビでもサスペンス感を盛り上げるために
音楽がとても効果的に使われていたけど、
この映画でもそれは同じ。

緊張感が増すところで効果的に音楽が使われていた。

ただテレビだとここで『続きは来週』となって
焦らされるだけよけいにのめりこむのだろうけど
映画だとそれがない分、ちょっと物足りなさは感じるかも。


映像的には多くの女性の着物やお城のセットが豪華できれい。
それと当時の家具や小さな道具類も見事。
冒頭の中国(朝鮮だったかな?)からの使者の行列のシーンも華やかな江戸絵巻。
芝居小屋炎上のシーンもすごくよく撮れていた。
映像的には、さすがにテレビより数段スケール感が大きく豪華で
劇場観賞の醍醐味がたっぷりと味わえた。

あとやはりVFXの進歩が時代劇の世界にも影響をを与えていることを改めて感じた。

遠くに江戸城が見える当時の江戸の風景は
工事中の東京タワーが見えた、あの『三丁目の夕日』で
昭和33年の東京の町を見た時と同じ感慨を覚えた。


年末の年忘れの1本的な娯楽作品としては楽しめた。

これで今年の映画をは見納め。
何とか劇場で年間20本を観るという目的は果たせた。
自分なりの今年の映画鑑賞の総括を後ほど書きたい。

来年もなんとか24本くらいは観たい。
来年もいい映画に数多く出会えますように


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コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
TBありがとうございました (ミチ)
2006-12-31 20:43:28
こんにちは♪
仲間ちゃんはキレイでしたね~。
年末年始にふさわしい豪華な作品で無条件で楽しめました。
一年の総括も楽しみにお待ちしています。
来年もステキな映画に出会えるといいですね。
またよろしくお願いいたします。
 
 
 
コメントありがとうございます (傷だらけの天使)
2006-12-31 20:59:14
ミチさん>
今年1年TBをさせていただきましてありがとうございます。
そしていつもコメントもいただき重ねてありがとうございます。
来年もどうかよろしくお願いします
 
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