火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

ハワイのケック天文台活躍

2009-01-17 23:20:32 | Weblog


上の写真の左から2番目と3番目がケック天文台。左端はすばる望遠鏡、右端はIRTF。
ケック天文台については、下記を見てください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%83%E3%82%AF%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1

今回1/15に発表された火星のメタン発見は、NASAのGoddard Space Flight CenterのMichael Mumma博士率いるチームです。ケック天文台のW.M.ケック望遠鏡とNASAのInfrared Telescope Facility(IRTF)を使用して火星の90%に及ぶ地域を3火星年(地球の7年に相当)に亘り観測した成果です。
Mumma博士は言います。「メタンは、火星の大気中で素早く破壊されるので、2003年の火星の北半球でのメタンの相当な量の漏れ広がりの発見は、なんらかの現在進行中のプロセスがガスを放っていることを示します」
メタン(CH4)は、地球上の天然ガスの主成分です。地球上の大部分のメタンは、生物が栄養分を消化することで放出しているので、宇宙生物学者はこれらのデータに興味を持っています。しかし、他に地質学的プロセス(鉄の酸化のような)でもまた、メタンが放出されますので、一概に生命活動とは決められないのです。
発表によると、メタンの流出は、古代の底氷または流れた水の徴候を示す地域の上に見られたとのことです。(アラビアTerraの東、Nili Fossae地域と大シルティス(約直径745マイルの古代の火山)の南東のような火星の北半球地方上に見られた。)
生命がこのメタンを放出したかどうか調べる1つの方法は、同位元素比率を測定することです。元素の同位体は、わずかに異なる化学的性質を持ちます。そして、生命はより軽い同位元素を使うようです。もし生命がメタン生産に関与しているならば、火星で放出されるメタンと水は水素と炭素の同位体元素の比率に特徴的な比率を示す筈です。

火星のメタンの発生の原因を発見するために、NASAのMars Science Laboratory(MSL)のような将来のミッションが期待されますね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 火星の大気についての最新情... | トップ | MSLに名前! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事