翡翠色 オパール色 風の声

おひとりさまの人生 感じて 考えて 味わって(?)
草花とメダカに癒され生きています

お盆のしつらえ

2008-07-13 | 1人で生きていく事
今日は、お盆の入りです。
ピンとこない方もいらっしゃるかも知れませんが、
東京は新暦を採用しているので、7月の半ばがお盆となります。
近所でも盆踊りの櫓が組まれていました。


我が家には、一人暮らしのマンションには、いささか大きな仏壇があります。
栃木の祖父母の広い家にあったものを、東京の父母の家に移し、
母が亡くなった2年前に、私の所に移しました。

皆がんばって生き抜いて、生を全うしたご先祖様達へ、尊敬と感謝を込めて、
毎朝、語りかけ、手をあわせています。


本来であれば、兄が継ぎ、その子供へと受け継がれる筈なのでしょうけれど、
兄は親よりも先に逝ってしまい、そこに新興宗教に傾倒した兄嫁と子供が残り、
父母が生きていた頃も、他の宗教を忌み嫌い、この仏壇に近寄ろうとは
しなかった人ですから、継いでくれる筈もありません。
もちろん、放っておける筈もなく、私のところへ引き取ったわけです。

私のように子供も兄弟もいない人は、沢山いると思います。
いつも人生の終い方について考えます。
お墓はどうしたらいいか、仏壇はどうしたらいいか、
他の物は全て処分されてもいいとして、この2つはいつも気にかかっています。
自分の代で、ご先祖様達から引き継がれてきたものを、終わりにするのは、
とても重い気持ちになります。
考えてもどうかなる事でもないので、せめて私が生きている間は、
大切に守っていきますが・・・


祖母が生きていた頃、お盆は仏壇に精霊棚をしつらえ、
玄関に提灯を下げ、お墓に迎えに行っていました。
こういう事は、きちんと聞いておかなければいけませんでしたね。
どうしていたかはもう記憶の彼方で、
ネットで調べてなんとかお迎えの準備をしてみました。
そろそろ、おがらを焚いて、家族の魂が帰ってくるのを迎えます・・・

たとえ姿は見えなくても、数日間、両親の魂が傍にいてくれると思うと、とても嬉しいです。
両親も兄もコーヒーが大好きだったので、今夜はコーヒーを入れましょう。

暗い話題でごめんなさい


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4 コメント

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^^ (ぼんぼりん)
2008-07-13 19:02:34
翠さん  翠さんの温かい人柄が伝わってくるようなページでした。ご先祖様を想い尊敬して感謝を込める・・・私も素直に、翠さんを尊敬し見習いたいと思いました忙しい時間に流されて、当たり前のような事ができなくなってしまう自分。一番大切な心のあり方に気づける 手を合わせる時間を作りたいと思いました・・・翠さんいつもありがとうございます
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長いコメントでごめんなさい (みくあ)
2008-07-13 19:40:10
翠さんこんばんは。
そうですね、今日から関東のほうではお盆ですね。
(実は私は東京生まれで、母が東京の人なので、知っていました。)

とても立派なお仏壇ですね。
翠さんが、女性ひとりで「お墓、お仏壇を守っていく」というお話しに、背筋がピンと伸びるような気持ちになりました。
暗い話しではなく、生きていくことを真面目に考え、一生懸命に生きていくことのお話しだと、読ませていただきながら感じいます。

翠さんの「生を全うしたご先祖様達へ、尊敬と感謝を込めて、毎朝、語りかけ、手をあわせています。」というお話しには、自分が恥ずかしくなりました。
(自分のことしか考えていない私なので、恥ずかしかったです。)

私にも弟がおります。翠さんと同じような状況だったら自分はどうしただろう・・・と、考えてみました。
義妹さんや弟さんのお子さんには、いくら望んだところで、お仏壇をお守りしていただくことが無理となれば、やはり自分がお仏壇を預かる以外ないですものね。
それでも、お仏壇を預かるというのは大変なことです。
『自分の代で、ご先祖様達から引き継がれてきたものを、終わりにするのは、とても重い気持ちになります。』と言われる翠さんのお気持ちは当然だと思います。
自分も同じ立場ならば、同じように重さを感じることだと思います。

翠さんがご先祖様やご両親、お兄様を大事に想う気持ち、感謝をするお気持ちが先に亡くなった方たちが喜ばれることでしょうし、翠さんご自身が喜びを持って生きていかれることをご先祖さまは一番喜ばれ、何よりの供養になると思える私です。

必ず、この件で、翠さんが納得できるお答えが今後見つかっていくことと思います。
どうぞ焦らずに、これからも答えを探されてみて欲しいと思います。

兎にも角にも、今日からお盆に入りました。
ネットでお調べになって、ご自分で用意なさったお盆を、ご先祖さまは大変喜んでくださっているでしょうし、ご両親やお兄様を感じながら大いに楽しんでくださいね。
コーヒー・・・私も便乗させてもらい、今飲んでいます
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みくあさんへ ()
2008-07-14 15:02:51
母が亡くなって、宗教団体から兄嫁が差し向けた弁護士が出てきて、ものすごい攻撃を受け、本当に一人になった事を実感しました。
もうこの世にいる意味がないとも思いました。

でも、余命宣告されていても、必死に生きようとしていた母の姿を思い出すと、やはり与えられた命を全うする事が、生を受けた以上、絶対にしなければならない事だと思い、なんとか泥沼を渡りきった次第です。

だから、大変な戦争をくぐり抜け、生を全うした先人達は、それだけで凄い事だと尊敬せずにはいられません。
今の日本の平和は、彼らのがんばりあっての事ですものね。
のんびり行きていますが、時々、その事を思うと、私も背筋が伸びますヨ。

これからの事、ゆっくり考えて行きます。
時に相談するかも知れませんが、宜しくお願いしますね。

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ぼんぼりんさんへ ()
2008-07-14 20:57:37
一人の時間を多く過ごす私ですが、自分に向き合う時間って、意外にないものです。
朝のひと時だけ仏壇に向かい、両親や祖父母に報告や相談をしていますが、それは自分の迷いへの、問いかけでもあるんですよね。
そうやって、自分にずるいところはないか、誰かを傷つけていないか、もしそうしてしまったら自己反省したりして、一人で生きる「たが」が外れないようにしています。
ご家族がいると慌ただしい毎日かも知れませんが、ステキな仏画を描かれるぼんぼりんさんの事ですから、きっとそれが手を合わせる時間になっていると思いますよ。
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