上から半白・福島在来種・香りきゅうり
ようやく三種類のきゅうりがそろって収穫出来る様になってきた。
半白きゅうりは昨年に続き二度目の栽培でこれは深漬けにするととても美味しく食べられるが浅漬けを好む家族からはあまり歓迎されないので、今年は止めようと思ったがつい観賞用にと栽培してしまった。
香りきゅうりは在来種と比較すると確かに旨いかも知れないが意識して食べても差は微妙、苗の説明書に釣られて期待し過ぎたかも知れない。
福島の漬物“三五八”
会津坂下町出身の作曲家故猪俣公章氏が存命の頃TVの対談番組に出演して“三五八”を紹介していた。当時猪俣氏は独身であったが“三五八”は氏自ら作る自家製で現物と漬物も持参していた。
福島県内、特に会津地方では昔から何処の家庭でも食べられて氏にとっても懐かしい“おふくろの味”と語り、“三五八”の由来は三は塩、五は蒸米、八は麹の配合の漬物床と説明されていた。
これを知ったのは福島に戻って仕事で数日間民宿に滞在した時だった。おふくろの漬物は“塩漬け”と“糠漬け”くらいで、秋田時代に“燻り漬け”と“刀漬け”に感激したが“三五八”を口にした時はそれ以来の新たな感動だった。
この民宿も自家製との事だったが、後日、喜多方の老舗の醤油屋で発見して以来我が家の食卓には欠かせない漬物床となり年に数回買に通っていたが、その後宅配と半々位になり、最近では福島駅西口のコラッセ福島にある福島県県物産館で常時買うことが出来るようになった。
ここには三社の物が置いてあり試食してみたが、我が家の御用達に軍配が揚がった。そして何と面白い事に、ここは醤油屋なのに醤油より味噌がまた絶品で、その証拠に娘・息子が絶対食べなかった“味噌おにぎり”を喜んで食べるようになり、成人した今も懐かしい味だと言ってたまに要求される事があるのだ。