走れ、麦公

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彼らに光を

2019-04-23 20:27:28 | 俳句
U^ω^U~”
 うす暗い部屋でボカロを聴いていたら、
「犬は外で遊ぶものだろう」
 庭に引きずり出されてしまった。
 ふてくされていると、
「壁の蔦草も新葉をひらいたぞ、きれいなものだ。お前も光合成して元気になれ」
 イジスは体操をはじめた。
 いや、犬に光合成はできないぞ。
 光合成というのは植物がやるものだ。光のエネルギーを使って二酸化炭素CO₂と水H₂Oを足して炭水化物C₆H₁₂O₆を作る。
 簡単にやるとCO+HO=CHO
 一個Oが余るが、そのため酸素が放出される。
 空気と水から米や麦と同じ栄養を作り出せるのだからこの上なく便利なしくみだが、残念ながら動物には無理だ。葉緑体をもっていない。
 しかし、たしかに初夏の明るい日差しは健康によいようである。骨が丈夫になるというのもあるが、とにかく気分が清々する。

 少年の手足が長く見えて夏           高瀬哲夫
 べたべたに田も菜の花も照りみだる       水原秋櫻子
 春泥にふりかへる子が兄らしや         中村汀女
 
 光があふれている、俳句もこう明るくのびのびとやりたいものだ。

 ふたたび家に戻ってパソコンを覗いたが、先日亡くなったボカロ作曲家のwowakaさんへの追悼コメントがまだ引っ切り無しにつづいている。
 ああ、彼らに光を