ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ザ・ファイター

2012-05-01 | 映画 サ行


異父兄弟のディッキーとミッキーは、共にプロボクサー。兄のディッキーは地域の期待を一身に背負う名ボクサーだが、その短気で怠惰な性格から破綻した毎日を送っている。一方、弟のミッキーは才能に恵まれず、世界チャンピオンなど夢のまた夢。過保護な母親アリス、そして兄のディッキーに言われるがままに試合を重ねるが、一度も勝利を収めることが出来ず、次第に家族の絆もボロボロになっていく。そんな中、薬物中毒となった兄ディッキーが、監獄送りに。人生のどん底まで落ちた兄を見て、ミッキーは彼と縁を切る決断をする。ミッキーを支え続けるガールフレンドのシャーリーンと共に再起をかけてトレーニングを重ねるが、そんなミッキーに、ディッキーは監獄の中からもアドバイスを送り続ける。どんなに弟に否定されても、弟を応援し続ける兄。そして、兄の出所の日、ミッキーはディッキーをふたたびコーチに向かえ、二人三脚で再度世界の頂点を目指し始める──。

ザ・ファイター 2010年/アメリカ/デヴィッド・O・ラッセル






あらっ!これは素晴らしい!
チャンピオンとそのダメな家族のイライラするお話と、ファイトシーンのバランスが素晴らしいです。
最後の世界戦もとてもよかったと思います。
嘘くさくないですし、リアル過ぎでもなく、とにかく、バランスがいいんですね~。
周りの音が消えてディッキーの声だけがちょっとぼかした感じで聴こえてくるのが最高でした。
いやぁ~、監督さん、いいです!!

お話的には、ダメな家族に苛立ち、特に母親が嫌でした。
姉たちもダメ。
純粋に息子を応援しているというよりも、息子が稼ぐファイトマネーにしか興味がないように感じてしまい、本当はそうじゃないのかもしれないけれど、あの姉たちの存在が、とにかく、お金、お金と思わされてしまいました。

どうしてもお金が前面に見えてくるのが残念なんですよね、ボクシングって。
生まれ持った身体能力とセンスがなければ出来ないと思いますし、チャンピオンになれるまでの選手というのは、まさに奇跡の人だと思っているので、できれば、心技体の心も鍛えられて欲しい、でも、難しいんですね~、お金が絡んでくるし、そこに群がってくる人間が多いし…。

クリスチャン・ベールはやっぱりスゴイ!
この人は役に入ったら「これったら、これだけっ!」の人なんですかね~。
いつも「マシニスト」を思い出してしまうのですが、この映画で根性以外に演技力も磨かれたな~と思いました。
そして、母親役のメリッサ・レオもスゴかったですね~。
たぶんですが、お金よりも愛情…というのを見せなさそうで見せている感じがウマイな~と思いました。

マーク・ウォールバーグは、好きな俳優さんですが、今回は、この二人に負けちゃいましたかね~。
でも、ファイトシーンは素晴らしかったと思います。
あれだけの筋肉を持って脚を動かすのは大変だろうなと思います。
といっても、ほとんどがロープ寄りでしたっけ?

エンドロールでご本人たちの映像が見られたのもよかったです。
ディッキー、似てたっ!(笑)

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