ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ

2022-07-28 | 映画 サ行
1940年代、人種差別の撤廃を訴えた公民権運動の黎明期。政府から、反乱の芽を叩きつぶすよう命じられたFBIは、絶大なる人気を誇る黒人ジャズ・シンガー、ビリー・ホリデイにターゲットを絞る。大ヒット曲「奇妙な果実」が運動を扇動すると危険視し、黒人の捜査官ジミー・フレッチャーをおとり捜査に送りこんだのだ。だが、逆境に立てば立つほど、ビリーのステージは輝きを増し、肌の色や身分の違いを越えて全ての人を魅了する。やがてジミーも彼女に心酔し始めた頃、FBIが仕掛けた罠、そしてその先に待つ陰謀とは。

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ 2021年/アメリカ/リー・ダニエルズ




ただただ、悲しいな…ってことですね。
10歳でレイプされ、というか、母親に売春を強いられ、孤独と闘い、薬物にすがるしかなくなり…。
当時、そういう子供はいっぱいいただろうし、国は違えど、今もいるだろうし…。
でも、正直、どうしても薬物だったの?と思いました。

ただ、エンタメ界ならではなのか、薬物から抜け出せなくて命を縮めた歌手なんてたくさんいるし、男に騙されてとか暴力でとか、挙句、薬物でとか。
本当にうんざりする世界だなと思う反面、期待に応えるべきプレッシャーに負けて…というのもあるだろうし、だとしたら、期待し喜ぶファンのせいでもあるような気もするし。
もうなんだか判りませんね。

ただ、レディの場合は、『奇妙な果実』が要因であり、FBI長官の執拗さによって追い詰められた稀有な存在でもあるのかなと思いました。
今では普通に聞けるこの歌が憎くて仕方なかったFBI長官の愚かでしかないと思いました。

ビリー・ホリデイを演じたアンドラ・デイは本当に素晴らしかったです!
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