ステップ
重松 清 著 中央公論新社 / 2009.3
結婚三年目、妻が逝った。
のこされた僕らの、新しい生活─泣いて笑って、少しずつ前へ。
一緒に成長する「パパと娘」を、季節のうつろいとともに描きます。
美紀は、どんどん大きくなる
ケロ先生・・・・・(美紀、初登園)
ライカでハロー・グッドバイ・・・・・(美紀、五歳のひな祭り)
あじさい・・・・・(美紀、小学一年生の母の日)
キュウリの馬に乗って・・・・・(美紀、小学二年生のお盆)
サンタ・グランパ・・・・・(美紀、小学三年生のクリスマス)
彼岸過迄・・・・・(美紀、小学四年生のバレンタイン)
バトン・・・・・(美紀、小学五年生の運動会)
ホップ、ステップ・・・・・(美紀、小学六年生の初夏)
ジャンプ・・・・・(美紀、もうすぐ中学生)
あ~~、もうサイコーです!
シゲマッちゃんには本当に参っちゃいます(笑)。
美紀ちゃんが1歳半の時にママが亡くなり、その後、男手一つで美紀ちゃんを育てるパパ。
たくさんの人達に助けてもらいながら、一生懸命、美紀ちゃんを育てる様子に思わず応援したくなります。
また、幼い美紀ちゃんがいろんな場面でママとの繋がりを探す様子に切なくなってしまいました。
途中、ちょっとキレイ過ぎてリアル感がないな~と思ったのですが、後半になり、美紀ちゃんも高学年になるにつれ生意気な面も出てきて、パパも恋をしたり、翠さんの不妊やおじいちゃんの病気など、美紀ちゃんの周りの人達のキレイ以外の人生も描かれていてよかったと思いました。
どのお話にも涙が出てきましたが、『ホップ、ステップ』『ジャンプ』は号泣してしまいました。
連作短編ですが、読みやすいうえに読み応えのある重松さんらしいステキなお話だと思います。