ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

やさしくキスをして

2008-01-18 | 映画 ヤ行


グラスゴーにあるカソリックの高校で音楽を教えるロシーンは聡明で魅力的な女性だが、若くして結婚した夫とは別居中で、心に寂しさを抱えていた。ある日彼女は教え子タハラの兄で、パキスタン移民2世のカシムと出会う。彼はクラブでDJとして働きながら、将来自分のクラブを経営することを夢見る青年だった。音楽という共通の趣味もあり、急速に愛し合うようになる二人。しかし厳格なイスラム教徒であるカシムには、父親が決めた従姉妹の婚約者ジャスミンがいて、9週間後にイギリスに来ることになっていた。家族との強い絆とロシーンとの愛の間で揺れ動くカシム。ロシーンも二人の付き合いをカソリックの神父に責められ、学校を辞めさせられることに。さまざまな問題が立ちはだかりながらも二人は愛を深めていくが・・・。

やさしくキスをして 2004年/英・伊・独・スペイン/ケン・ローチ




ケン・ローチですよ~。
ちょっとドキュメンタリータッチのような映像で、そこがお話をリアルに捉えることができてよかったかな~と思いました。

宗教(人種)問題は本当に難しいですね。
私なんかは、宗教が違うからといって結婚を諦めるということに「へ~、そんなこともあるんだな~~~」と遠い遠いことのように感じてしまうけど、でも、宗教の違いそのものが戦争の引き金を引いてしまうんだから、異教徒同士が結婚するというのは大変なことなのかな~とも思いました。

ただ、だからこそ、婚約が決まっていて、決してイスラム教徒以外とは結婚できず、何より家族を裏切ることが出来ないと解っていて、どうしてカシムはロシーンに言いよったりしたのかが不思議であり、バカだな~~と思うワケです。
ついでに、ロシーンも結構わがままだな~と思ったりと・・・、なんだか、到底断ち切れないと解っていてもがくというのもどうなの??と思ってしまいました。

それと、私は断ち切ってやるぅ~!と自分の気持ちを揺るがすことなく親の反対する学校へ進むことを決意した妹・タハラは、一見、立派に見えるけど、そこは息子と娘の違いでもあるのかな~と思いました。

また、イスラム教の不思議だけではなく、キリスト教の不思議も少しではあるけど描かれていたところが、ケン・ローチの技かな~と思いました。
(“不思議”とは、あくまで私が感ずるところでございます・・・)

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