ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

最終目的地

2013-07-28 | 映画 サ行


自殺した作家の伝記を執筆するため、大学教員オマーは遺族の住む南米にやってきた。作家の兄アダムは同性愛の恋人ピートのために危険な金儲けをオマーにもちかけ、妻キャロラインは伝記の申し入れを拒絶、愛人アーデンは若いオマーの出現に心を高ぶらせる。それぞれが“幸せの最終目的地”にたどり着くため、今の生き方を見つめ直していく……。

最終目的地 2009年/アメリカ/ジェームズ・アイヴォリー





アンソニー・ホプキンス出演映画はぜひとも観たいです。
真田広之が、サーのお相手でビックリ!しかも、親密!
サーと競演できるなんて素晴らしいことですし、真摯さが伝わってきて好感を持ちました。
これからも頑張って欲しいなと思います。

序盤から静かな雰囲気で、大きな期待を抱かずに心を落ち着けて観ることができたと思います。
アンソニー・ホプキンスがやはり謎めいていて、それは、決してダークな謎ではないのですが、でも、サーはとにかくアヤシく見えてしまいます。

自殺した作家の妻、愛人、その娘、そして、兄と、その恋人…。
どういう集まりなんだ?と謎、また謎でしたが、徐々に、やわらかく解明されていき、やはり、心穏やかに観ることができました。

状況は波瀾万丈?奇想天外?であっても、それが穏やかに経過していくという、もしかしたら、物足りなく感じそうですが、そんなところにアメリカからやってきたオマーの彼女がいいスパイスでした。
とにかく嫌な女で、どうして、こんな女と付き合う男がいるんだろう?と思うくらい、嫌な女でした。
それが、このお話にはとても効果的だったと思います。

ラストは想像通りでしたし、それがいいと思えるラストでしたが、ちょっぴり、もうちょっとだけ劇的なものがほしかったかなと思います。
でも、宝石の行方も、土地の行方も、それぞれの行方も、とてもシックリくるラストだと思いました。

あっ、真田広之も印象的でしたが、妻のキャロラインを演じたローラ・リニーがとても良かったと思いました。
あの何とも言い難い表情、特に口元の表現が素晴らしくて、プライベートもこんな感じだったりして?と思ってしまいました。
素晴らしい!

この記事についてブログを書く
« 007/スカイフォール | トップ | 終戦のエンペラー »

映画 サ行」カテゴリの最新記事