ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

怒りの葡萄

2019-02-05 | 映画 ア行


30年代半ばの中西部の大飢饉を題材に、あからさまにニューディール政策の側に立って、アメリカ農民の詩を謳う、フォードの反骨のリアリズム。J・ダーウェルはアカデミー助演賞、フォードはオスカー監督賞に輝いた。原作はピューリッツァ賞を受賞した、スタインベックの同名小説。殺人容疑で入獄していたトムは仮釈放で4年ぶりに故郷オクラホマの農場に戻るが、小作人として働いていた一家は既に凶作の土地を逃れさったあとだった。叔父の家で家族と再会した彼は、みなで遥かカリフォルニアに行き、職を求めるのだったが……。

怒りの葡萄 1940年/アメリカ/ジョン・フォード




何度観ても、母は強し!の印象です。
強い女性で、揺るぎないお母さんで、全てが詰まっていたと思います。
当たり前のように家族の中心で、みんなに愛されるお母さんでした。
お母さん役のジェーン・ダーウェルさんがとにかく素晴らしいです。

1930年代、アメリカに限らずだと思いますが、暮らしていくのが大変な時代があったと思うと、今、不自由なく暮らしていることを有り難く、何より、先人達のお陰であると強く思いました。

また、自分のことで手一杯で他人のことなど気にかけていられない時代を見たからこそ、今この時代においても大変な思いをされている人がいるのなら、少しでも助けになることをしなければと思いました。

1本5セントのキャンディーを2本で1セントと優しい嘘をつけたカフェのお姉さん、そんなお姉さんを見ていたお客のチップ、こうしてみんなで繋いでいけたらいいのに…と思いました。
時代や環境は違えど、学ぶこと見習うことがあるのだと思わせてくれる映画です。

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