みちのくレースのおたのしみ

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3歳の勢力図はどうなる?

2007年05月16日 | 岩手競馬
 画像は日曜日の表彰式の時に現れた虹です。雲間から強い日差しが届いたおかげで、くっきりとした綺麗な虹になりました。
 馬が走っているところと合わせて撮ろうと思ったら消えてしまった。残念。でも色がはっきり分かれて見えた、いい虹だったなあ。



 先週は3歳の重特が2つあったのですが、土曜日にはパラダイスフラワーが敗れて牝馬戦線がいきなり混戦ムードになり、日曜にはセイントセーリングが勝って牡馬路線の主役の座を確かなものにしました。

 あやめ賞。乗り役さんの間では勝ったマツリダワルツを褒める声が多いです。あの身体でよくあんなに走るものだと。ホント、パラダイスフラワーと100kg違いますからね。
 このマツリダワルツ、3月あたりと比べてもはっきりした成長感があって、距離が伸びるのも悪くないタイプだし、今後の3歳牝馬戦線はこの馬が中心になるのではないかという予感を覚えさせる勝利でした。

 負けたパラダイスフラワーは、まあ負けたとはいえ僅差、最後までよく頑張ったとは思うものの、いかんせん動かなさすぎる。
 前走の時に小林騎手が「馬がずるくなってきた」と言っていたのですが、以前のような食らい付いていくような走りが無くなってきたのは連戦の疲れだけではないような気がします。こちらは今後距離が伸びての戦いになる事もあり、ちょっと不安感が出てきましたよね。

 というかですね、このレースで「距離が伸びたらパラダイスフラワー怖くないや。怖いのはマツリダワルツ」と、乗り役さん達は感じちゃったと思うんですね。これはパラダイスフラワーにとってはキツい。
 次走で「やっぱりパラダイスフラワーは強いわ」と思わせるか、それとも「やっぱり怖くなかったわ」と思わせるか。パラダイスフラワーが次走でどんな結果を出すかは、彼女自身にとって非常に重要です。



 阿久利黒賞、セイントセーリングお見事でした。返し馬を見ていて一番集中し、かつスムーズに走り抜けていったのがこの馬。それを見ていて「これはよほど調子が良いんだな」と感じたのですが、レースも前走よりずっと力強い感じで、今回は展開関係無しに強いと思いました。
 まあですね、勝った馬にこういうのは失礼ですが、正直言ってこの馬が“すごく強い”とは思えないんですよ。同型と激しく競り合って勝った事があるわけで無し、走破タイムもそれほど速くはない。“強い”という物差しにはやや欠ける。
 ただ、返し馬で感じさせた好調さ、そして今年に入った辺りから見せているしっかり感。鞍上の菅原勲騎手もこの馬には何がダメで何が良いかを掴んだようですし、そういう点が複合して、近走のような好成績がもたらされているように思えます。

 ネバーオブライトはまだ良化途上でしたね。返し馬では妙にうるさい、半端な雰囲気を感じました。今回の所は「それでもハナを奪えるだけのスピードはある、それは現3歳牡馬でもやはりトップクラス」ということを再確認できた、という事をプラスに評価すべきか。
 この馬も距離が伸びる事が良いとは思えないし、いっそ古馬相手でもマイル路線に進むというのがいいのかもしれません。

 今回のレースで“やはり”と思わせたのはワクワクヨークンですよね。日曜日、あのコースを通った馬はことごとく伸びなかったのに、この馬はお構いなしだった。ダイヤモンドカップに出てきたらかなり楽しませてくれそうです。問題はまだ格下ゆえ賞金的に厳しい点。

 そして、ワクワクヨークンがこうして走ってくれたおかげで、サイレントカイザーとかモエレターボも期待して良いんじゃないの?という物差しになりました。
 サイレントカイザーは次々週の七時雨賞に登録していますので、そこでの走りに注目。



 ところで、ワクワクヨークンとかサイレントカイザー、モエレターボ等の事を考えていて思うのです、2歳時に認定競走を勝った馬がそれだけで事実上の優先出走権を持っているのは、どうなんでしょう?

 3歳時の重特戦に言える傾向なんですが、ここ何年か認定競走の1着賞金据え置きの一方で下級条件は減少しているため、デビューが遅かったり成長が遅かった馬が重特に辿り着くのにもの凄く時間がかかるようになっています。
 一方で、認定競走を勝った馬はその後、どれほど成績が悪くても重特戦に出走できるという状況が発生してしまっています。
 近走成績重視の選定とか、近走連続着外の馬は賞金を持っていても後回しになるとか、なんとかならないものでしょうか。
 芝の認定戦の賞金はダートの重特に出るときに半額に換算する・ダートの認定戦の賞金は芝の重特に出るときに半額にする、なんてのなら、芝馬にとっても公平かなあ・・・。

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