社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

8月17日(火)

2010年08月17日 23時24分23秒 | 2010年

  7時起床。大浴場でシャワーを浴びてから、部屋でゆっくり過ごす。今日は朝食を菓子パンで済ませたので、授業開始ギリギリまで部屋でダラダラしていた。

  午前中は、全国で活躍されている中小企業診断士の方を講師に招き、組合の共同事業のあり方について、具体例を交えながらお話をして頂く。この先生の話はとても興味深く、我々神奈川の組織とも関わりの深い方だったので、休み時間に名刺交換もさせて頂いた。非常にアクティブな方なので、おそらく今後も色々とお世話になることだろう。

  内容に関しては、ここで共同事業の解説をしても面白くないので、具体例をひとつ挙げておくことにする。岩手県にある協同組合江釣子ショッピングセンターでは、「江釣子ショッピングセンターパル」という大型ショッピングモールを設立し、その運営に成功している。その要因としては、専門店的陳列方式(専門店が集まって売り場を構成している)と一括レジ方式の併用により、商品の質と購入の利便性、運営費の削減を一気に達成したことや、通常は各店舗で別々に採用されるアルバイトを組合で一括採用し、社会保険にも組合全体として入ることで、個別店舗の人件費が抑えられるようになっていること等が挙げられる。また、これは地方独特の現象かもしれないが、このショッピングセンターが都市圏から離れた場所にあることもプラスに作用しているらしい。というのも、地方の場合、地元地域では濃密な人間関係が存在するため、常に周りの目を気にしながら行動しなければならず、家族連れやカップルなどが息抜きのためにわざわざ遠くまで買い物に出掛けるというのだ。以前、私はデートでショッピングセンターにばかり行っていることで周りからよく非難を浴びたが、地方ではそれが重要な役割を担っているらしい。これは、何とも面白い現象である。

  昼食は、食堂でカレーを食べる。先輩たちからは、事前に「食堂はカレーですらまずい」という話を聞いていたのだが、確かにおいしいとまでは言えないものの、十分満足出来る味だった。今日は、オムレツも乗ってたし。

  午後からは、四国地方にある有力組合の理事長さんを招いて、実際の組合事業についてお話を伺う。この組合の事業は確かに成功を収めているし、そのために努力もされているのだが、どうにも話に現実味を感じられなかった。地方の場合は、依然としてゲマインシャフト的なつながりが強いために組合の求心力も強いが、総じて組合の求心力が低下している都会において、同じように組合員全員が一致団結して事業に取り組むのは難しい。「みんなで力を合わせれば出来る!」というのは重々承知しているのだが、そもそも「みんなで力を合わせる」ことが精神的にも実質的(経済的)にも難しいという状況を克服するにはどうしたらいいのか。私が知りたいのはそこだったのだが、答えは見つからなかった。

  研修終了後、(同じ神奈川の)同期とパソコンルームへ行き、週末の神奈川観光案内プランを立てる。行く場所の決定から食事の予約まで、案外やることが多くて大変だった。身近な場所だからこそ、いざ案内するとなると難しかったりもする。その後、そのまま2人で自転車を借りて外出し、研修に来る前に先輩方からおすすめされていた中華料理屋「かりん」で夕食。先輩方のアドバイス通り、2人ともタンタン麺(黒ゴマ・白ゴマ)を注文する。私はタンタン麺を食べるのは初めてだったのだが、ピリ辛で香ばしく、とてもおいしかった。また、普段から同じオフィスにはいるものの、こうやって同期2人でゆっくり出来ることはなかなかないので、貴重な時間を過ごすことが出来た。

  20時前に帰寮し、洗濯を済ませてから、談話室で同期たちと1時間ほどおしゃべり。時間がある時は談話室に行けば、大抵誰かがいて話し相手になってくれるからありがたい。その後、入浴して部屋へ戻る途中に中庭でタヌキを見かけ、ちょうどフロントの近くだったので、職員の方や一緒にいた同期と一緒におとなしく観察する。よくよく見ると、めちゃくちゃかわいい。今度から中庭を通る時は、常にデジカメを持ち歩くようにしようと思う。

  さて、明日から3日間は、グループワークで実際の会社経営のシュミレーションを行う。グループのメンバーにも恵まれたので、今から楽しみである。


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