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「原発、放射性物質の恐怖」を訴え続けてきた広瀬隆さん。

2011年04月21日 | 原子力発電所関連

 3月30日の当ブログ記事「戦慄の原発事故石川県の志賀原発」は大丈夫だろうか!?」でも触れさせていただいた広瀬隆さん。今、この本が売れているそうです。↓

原子炉時限爆弾
広瀬 隆
ダイヤモンド社

『原子炉時限爆弾 大地震におびえる日本列島』

(広瀬隆 ダイヤモンド社 1,500円)

 

広瀬隆 - Wikipedia


 長年にわたって「原子力発電所、放射性物質の恐怖」を訴え続けてきた広瀬隆さんが、東京電力福島第一原子力発電所での相次ぐ事故、放射能漏れといった最悪の事態を憂い、マスコミを通してその事故の重大性を訴え続けています。以下は、震災後しばらく経ってからのテレビ・インタビューの模様です。↓
 


福島原発事故 メディア報道のあり方 広瀬隆

(朝日ニューススター・3月17日
「今、日本人は正しいパニックを起こさなければいけない。
ソ連がチェルノブイリ原発事故でやったように、『セキカン』と言ってセメントを上から流して固めるくらいしかないのでは…。
福島にある6機うち1機でもダメになれば、大変なことがおきる。原子炉のことは、作った技術者にしか分からない。日立と東芝の技術者たちを結集するしかない。東京電力は、運転員など何も知らない。福島第一は特に古い原子炉なので、設計した人はとっくに現場にいない。が、考えられる人は何人かいるはず。その人たちの知恵をお借りするべき。
台風の通過速度をご存知だと思うけど、5日間で日本全体を通り過ぎる。風向きいかんだが、とにかく早い。雨や雪でも全て汚染されてくる。水と野菜が汚染されれば、どうしようもない。
『体内被曝』の怖さをもっと知るべき。政府は『ただちに健康に影響はない』と言い続ける。嘘の安全論は、いい加減にやめてほしい。若い世代、子供たちを皆で守らなければ日本の将来はない。
本当のパニックを防ぐために、政府はこのような最悪の想定のもとでの対策を国民に知らせるべきだ。…」

 
<その70>続・大震災の編集局から - 毎日

(毎日「楽コレ!東西と~ざい」コラム -2011325日)

「事故を起こした原発は福島県(双葉町、大熊町)にあるが、東北電力ではなく東京電力の発電所である。首都圏に電気を送るための施設だ。しかし、福島県に電気を送っているのは東京電力でなく東北電力だから頭が混乱する。これは、『原発銀座』といわれる福井県・若狭湾の敦賀、美浜、大飯、高浜も同じで、福井県の半分以上に電気を供給しているのは、若狭湾に原発を持つ日本原電や関西電力ではなく北陸電力である。『莫大なお金をかけて鉄塔や送電線を設置しなくても、安全なら東京に原発をつくればいいではないか?』という広瀬隆氏の『東京に原発を』が出版され、話題を巻き起こしたのは1986年。もう四半世紀も前になる。…」

 

 そして、一方で原発推進派の学者たちのこんなひどい話も…。↓

原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」

(J-CASTニュース - 2011415日)

   東京電力の福島第1原子力発電所の深刻な事故を受け、政府の原子力安全委員会の歴代委員長を含む原発推進派学者の重鎮たちが原発の「安全神話」崩壊に懺悔を繰り返している。特に元原子力安全委員長の松浦祥次郎氏や前原子力委員会委員長代理の田中俊一氏ら原発推進の学者16人がこのほど、異例の緊急提言を行った。

「原子力の平和利用を先頭だって進めてきた者として、今回の事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝する」との謝罪を前面に掲げた提言の内容は政府や東電の発表よりも今回の事故を深刻に受け止めており、緊迫感が伝わってくる。

→大量の放射能を閉じ込めるのは極めて困難、と認める(!) 

「私たちは事故の推移を固唾を飲んで見守ってきた。しかし、事態は次々と悪化し、事故を終息させる見通しが得られていない」「膨大な放射性物質は圧力容器や格納容器内に拡散・分布し、その一部は環境に放出され、現在も放出され続けている」「特に懸念されることは溶融炉心が圧力容器を溶かし、格納容器に移り、大量の水素ガスの火災・爆発による格納容器の破壊などによる広範で深刻な放射能汚染の可能性を排除できないことである。」

   提言は、水素爆発などで格納容器が破壊され、放射性物質が長期にわたり国土を汚染する可能性を指摘している。日本を代表する学者たちが、チェルノブイリ原発事故級の最悪の事態を想定していることがわかる。

   16人は東京大学名誉教授、京都大学名誉教授、東京工業大学名誉教授など錚々たるメンバーで、原子力安全委員会や原子力委員会の歴代委員長や委員を務めるなどした日本を代表する原子力の専門家たちだけに、発言には重みがある。

   特に気になるのは、「当面なすべきことは原子炉及び使用済み核燃料プール内の燃料の冷却を安定させ、大量の放射能を閉じ込めること。これを達成することは極めて困難であるが、これを達成できなければ事故の終息は覚束ない」と述べた点で、有効な解決策を見いだすのが難しいことを自ら認めているとも受け取れる発言だ。

   2011年4月1日、会見した田中俊一氏は「原子力の平和利用を進めて、まさかこういう事態、これほど国民に迷惑をかけるような事態は予測していなかった。結果的にこういうことになっていることについて、原子力を進めてきた人間として、国民に謝らなくてはならないという気持ちは、みんな持っていると思う」と心境を明かした。

   田中氏は提言をまとめた理由について「(我々は)余計なことを言わなくてもいい年齢だけれども、黙っていられないと。とにかく早くこの状況を抜け出して頂きたいという思いでまとめた」と述べた。学会で地位も名誉もある学者たちが、自分たちのこれまでの仕事を全否定するような今回の提言や会見が、事故の深刻さを物語っている。・・・(以上。)

 

 

「原発は安全だ。放射能は何があっても絶対漏れない。」と、無理矢理に地域住民や世間を説得し、原発を推進させてきた学者の方々が、実際に放射能が漏れたら、今度は「この程度の放射能は安全。健康には全く問題ない。」とのたまい、この記事の内容では解決策を見出すのは難しいと…!

「人災」と言うべき今回の原発事故で、1950年代からの政府(自民党)の原子力行政が問われるべきでしょう。電力会社と一体となって国民に偽りの「安全神話」をバラまいて来たのも自民党でした。

と言っても、今となっては、より正確な情報や的確な指示を人々に示し、放射性物質による被害の拡大を絶対に防ぐべき、それだけです。
 私たちは、日々あふれる情報の中で、何が正しいのか、真実を見ようとする感覚を麻痺させてはいけない…。



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