急にNanci Griffithが聴きたくなって、YouYubeをみていた。
いろいろな音楽を節操もなく聴いている私だが、では、この世で一番好きなアーチストは誰かと訊かれたら、Nanci Griffithだと答えるだろう。
私がNanciを知ったのは、1992年、アメリカにいたころ。グラミー賞受賞作の「遠い声、遠い部屋」がCDショップで売り上げNo.2とかで、そこで聴いたのが最初だった。きっと日本でもヒットしてるんだろうと思って帰国したら、誰もNanciを知らなくて、アメリカって、やっぱり日本からは遠いところなんだと感じた。
長田弘の名著、「アメリカの心の歌」を引っ張り出して、Nanciの章を読み返してみた。日本語で彼女についてきっちり書かれたものは殆どないので貴重な資料だ。詩人の長田さんだからか、本と彼女の歌との関係について述べていて、Nanciが好きとか言っている私は、彼女の上っ面しか捉えてないと思ったものだった。それでも本当に彼女の事が好きだ。
ふと悪い予感がして、彼女をググってみた。2週間前の8月13日、彼女はお亡くなりになったそうだ。享年68才。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。