今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

手羽先のカオス的考察

2008年11月29日 | お酒

 前回から3週間ぶりに名古屋に再来。業界のフォーラムに参加した1日目の夕方、仲間3人と施設見学で降りた名古屋駅バスターミナル。通りの向こうに「世界の山ちゃん」の看板。今晩の停泊地は何処にしようかと、あれこれ考えていたところに飛んで火に入るってとこか。所謂、本場の幻の手羽先がどんなもんかと話の種に入店。目の前の手羽先、5本で一人前。各種のスパイスが効いた辛味の手羽先とある。キムチ鍋などを肴にして、まずは黒ホッピーから芋焼酎へ。空きっ腹には旨かった。

 さて、世界とは、「幻」とは何故か、「世界」とは相応か、何故、手羽でなければならないのか。所謂も、一般的な居酒屋と世界との差別化が、何故か手羽先なのかをホッピーを飲みながら徹底的に論議する機会を得た。

 相当深い論議の果てに、相棒の博士論文にも匹敵する結論に達する。さて、「居酒屋と手羽先のカオス的相関」なる論文を何処の学会に発表してよいものやら。発表する学会が無いのが惜しまれる

 ようするに・・・・・・ということであり、「・・の山ちゃん」はまあまあのリーズナブルな料金設定であった。

 


酉の市へ行く前に

2008年11月24日 | お酒

  二の酉の月曜夜。単身赴任の同僚を浅草に引っ張り出す。都営浅草線の浅草駅から鳳神社までは浅草寺を突っ切って相当距離がある。途中で腹拵えするかと、松屋近くの寿司や「魚がし日本一」へ。席の空きを確認し、暖簾をくぐる。カウンターへ席を取り、まずはビールで喉を潤しつつ、まずは板さんの「おまかせ」を。ビールはこれからを考えると冷えて近くなる。燗酒に変えて刺身を肴に体を温める。つまみにこはだ帆立などのにぎりで腹拵え。

 Cimg7815 燗酒を二合ばかり飲んで、一人2千円とちょっとを払い。いざ酉の市へ出陣。ひさご通りから逆に入る。前の晩に屋台の準備に賑わう神社裏手のそばもんじゃ今川焼きで有名な「三島屋」に寄った。店の前を通り神社の裏口から入る。大混雑の人並に逆らいながら、これでもかと並ぶ店の熊手の賑やかさを愉しむ。

 神社賽銭箱の横に到着。社務所で縁起物の「かっ込め」を1500円で買う。700円のときから何度か値上げしている。「かっ込め」を手に、遅々として進まない参拝者の先頭の横からお参りを済ます。気が短いせいか表通りからチンタラ並ぶ気などテンにない。

 全く進まない参拝の列を「ごめんなさいよ」と横に突っ切って、また、店のアーケードに入り、粋がいい三三七拍子を横目に出口に向かう。手打ちは値切った分を店にご祝儀で渡すとやってくれる。つまり定価で買った客へのお礼だ。

 神社を出てから暫くは延々と続く夜店の雑踏の中を歩き、唐揚げ屋台の裏のテーブルに陣取りビール休憩。大きなポリバケツに漬け込んだ鶏肉を無造作に鷲掴み、油に放り込む後ろ姿と沿道の人波に妙に感動。

 翌朝、京都と大津での会議の連ちゃんため早い。今晩はこれまでねと、相棒を新仲見世まで案内して、オジンはアキバへ、つくばEXの駅までちょいと後戻り。


居酒屋漂流「名古屋編」

2008年11月22日 | お酒

 Cimg7730_23日間の名古屋出張。1日目はホテルはす向かいに目に付いた看板。名駅南の大通り沿いに、でっかい看板に「だぎゃー」。リーズナブルな店の雰囲気に出張仲間数人と食事兼用で入る。階段を上がった二階の店には先客はいない。元気なお姉さんがメニューを持ってきた。店の売りは手羽先と味噌かつだそうだ。当然のごとく注文。手羽先はいろいろなバリエーションで揚げてある。ちょと辛味でボトルの焼酎がぐいぐいと進んだ。勘定は一人3千円くらいだったか。結構食べたので初めての名古屋居酒屋漂流は、まずは満足。

 2日目は大勢さんでの宴会のハシゴ。国際センター駅近くのビルの地下「御旗屋」。約1時間強顔を出し、次の名駅5丁目の「???(忘れた)」に。宴会料理はいつもの通りでどこでも同じか。

 忙しく飲んでお開きともなりホテルへの帰り道、前日から目に付けていた東食品市場の「しんちゃん 名駅店」で軽~るく一杯。肴やお酒のお値段は大変手頃で嬉しい。店は大変賑やか、追い込み座敷に先客との入れ替わり。メニューに鍋物が多いが3軒でもあり肴を軽めの一品を注文。ウーロンハイを2杯飲んで千円でおつりがきた。

 次に名古屋に来たときには「世界の山ちゃん」と、「しんちゃん」で仲間でワイワイと鍋でも突つこうか。


奥蓼科温泉と「真澄」

2008年11月15日 | インポート

 諏訪の「真澄」は分かりやすい。諏訪ICから国道を市役所方面に向かい、霧ヶ峰への分岐の交差点が7号酵母発祥の真澄の宮坂醸造だ。古い佇まいは現在は試飲のできるショプになっている。まずは「真澄」を仕入れて奥蓼科温泉に向かうのが第一の目的である。Cimg7604  利き酒は300円の持ち帰りグラスを渡され、大吟醸からシャーベット酒まで店の女性から注いでもらうシステムだ。気に入った酒があれば2杯でも3杯でもお代わりは可能だ。一通り試飲して、気に入ったのを2~3回試飲?する内いい気持ちになる。いつもアキバのガード下の「真澄酒造」で飲んでいる酒ばかりなので目新しさはないが、安心して飲める。

 Cimg7617 さて、真澄を後にして霧ヶ峰高原経由で奥蓼科へドライブ。生憎の曇り空だがそこは雲海の上。南アルプス、鳳凰三山、富士山まで雲上に水墨画の趣で絶景である。

 白樺湖経由で着いた温泉宿は、明治からの風情漂う老舗宿「明治温泉旅館」。滝の傍らの崖の上に立ち、渓流の紅葉と相まってロケーションは抜群である。近くには東山魁偉のおとぎ話の世界のような白い馬が佇む緑の中の湖を描いた「緑響く」に描かれた湖「御謝鹿池(オシャカと読む)」が旅館の入り口にある。

 Cimg7635 旅館の設備は昔のまま。旧来の湯治場の雰囲気が漂う。共同の流しで顔や歯を洗うのも納得できる。温泉はというと、源泉は鉄炭酸泉の25度、加水はしていないが加温はしている掛け流しの湯である。ぬるいが源泉そのままの鉄炭酸泉の赤い湯とフィルターを通す加温がやや強い大風呂の2つがある。どちらもいい湯だ。

 食事は山菜を中心としたバラエティに富む料理で山菜の天麩羅に混じって紅葉の天麩羅もあった。趣向である。宿の燗酒は「真澄」だそうだ。持ち込みも「真澄大吟醸」やはりメジャーだなと思う。

 さて、翌日は麦草峠を越えて日本最高所の湖という白駒池へ。峠を越えるあたりから雪がチラホラと舞い散ってきた。白駒池の駐車場から20分くらいという。傘を差して原生林の中へ。苔むす森の中は青木ヶ原を彷彿とさせる。暫し歩くと森の先に雪に煙る白駒池が見えてきた。凍えきった体で湖畔のロッジに飛び込む。駐車場でロックした車の鍵はポケットにある。駐車場で待っている連中のことなどすっかり忘れて、。「ホットコーヒーと野沢菜のおやき!」と即座に注文。雪に煙る幻想的な白駒池を結露のガラス越しにコーヒーをすする。Cimg7675

 駐車場に戻り、売店のお姉さん相手に時間を潰し、ブツクサ言っている仲間を乗せて出発。雪も止み売店のお姉さんから聞いた松原湖の「八峰(やっほー)の湯」へ。役所直営で休憩所や食事処もあり、なかなか繁盛している。村興しだろう、このご時世で頑張っているほうだ。八ヶ岳が一望に見渡せる窓の大きな内風呂と露天風呂が素晴らしい。天気がよければ言うことはない。帰りの運転があるので酒抜きで仲間のビールを横目に食事を摂る。機会があれば又来たいと思う。

 清里高原経由で中央道へ。関越経由にすればと後の祭り。渋滞に巻き込まれるも何とか6時前後にアキバに到着。


「のんべいブログ」の義務感

2008年11月03日 | お酒

 この歳になっても毎日が昼も夜も忙しいことは嬉しいことだが、ブログの書き込みは忘れがち。酒が比較的入っていない土日に纏めて書く頃には、一週間前の店の名前すら覚えちゃいないことも多い。メモも面倒くさがりの性分では取ったことがない。以前はデジカメを持ち、店構えを撮ってはいたが、最近では、それも面倒になってきた。

 それでも何とか、3年以上書いていると、そうは止められねぇ。先日もあっしごときの「のんべいブログ」でも期待して読んでくなさる酔狂なご仁から励ましの言葉を貰うと、年甲斐もなく頑張らなくっちゃあとネジを巻く。

 酒場漂流記から諸事評論へと切り替えればデジカメもいらないが、それじゃあ飲み屋ブログを期待して読んでくれる連中に申し訳ない。そんなことで、今暫くは眼ん玉の続くうちはボチボチと思い出しながらパソコンに勤しむこととするか。

 てなことで思い出しつつ、先々週の烏森の「炉端 武蔵」の話を打ち込む。夕方、ニュー新橋ビルで相方と待ち合わせて烏森へ。魚金は又も満員で2~3軒先のはす向かいの「武蔵」へ。コの字の炉端の正面に陣取る。旨そうな魚が並んでいるじゃあござんせんか。どれもこれも290円たあ涙がでる。相方は「金目」、あっしは「ヒラメ」を即座に注文。生ビールを戴いたあとは酎ハイを注文。大きなおしゃくの上の旨そうに焼かれた魚が突き出てくる。炉端の醍醐味だ。後ろの席はテーブル席だが大繁盛で満員御礼。頷けるってもんだ。

 一人立ち呑みもいいが、一人炉端も、端に座って魚の面を眺めながらちょびちょび飲むのもまた良さそうだ。