ヒジュラ暦1427年シャアバーン(8月)22日 ヤウム・ル・ジュムア(金曜日) |
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スペイン国民は1ヶ月のバカンスをとらないといけないという「義務」があるので、市街は思いのほか人が少ない。みんなリゾート地に行っているらしい。ああ、うらやましい。
しかしいくら市街地が空いていても、観光地には人もあふれている。グエル公園も例外ではない。フランス・イタリア・ロシア・ドイツ・ギリシアなど様々な国から観光客が訪れている。
昔は日本人の団体ツアーは評判が悪かったが、最近ではイタリア人やフランス人の団体ツアーも、その人数の多さから、かなり迷惑な存在となっている。
イタリア人など1グループ50人くらいの団体があるから驚く。で、ベストポジションを50人で占拠してガイドが長々と説明したり、みんなでカンツォーネを歌ったりする(若干の脚色有り)。
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左の写真は、高架遊歩道の下の部分。垂直部分と水平部分が直角で接しないで、緩やかに垂直から水平につながっていくところがガウディらしい。
柱の中は空洞で排水路にもなっている。空洞の方が強度も強いらしい。
こういう話を聞いて、「人間にも同じことが言えるね。空っぽになった人間は強いよ」という教訓を絡めて誰かに話してみよう…などと考えた人は、たぶん鬱陶しがられているので要注意だ。
遊歩道の下はそのまま市場につながっている。市場とは言っても一度も市が立ったことは無い。
グエル公園は、本来60戸の住宅地に隣接する公園として計画されたのだが、家が3戸しか売れなかった。そのうち1戸は設計者ガウディ本人、1戸はパトロンのグエルが購入。ということで家は3戸しか建たなかった。こうなると、グエル公園の市場にやってくる物好きな商売人はいない。
この日は、金髪の青年が市場の真ん中でバイオリンを弾き、聴衆からいくばくかのチップを得ていた。
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知らなかった、地面は土だったのか…。土っぽい色の石だと思っていた。我ながら意外に無知だ。
気を取り直して、うにょうにょした石造りのベンチに座ってみる。よく観光ガイドなんかにも写真が載っているアレだ。座り心地は悪くないが、特別良いわけでもない。でも、24度の気温に、涼しい風が心地よい。
バルセロナの町が眼下に広がり、遠くにサグラダ・ファミリアが見える。もし、バルセロナに住んでいたら、ぶらっとやってきてのんびりと本を読んだりするのもいいかもしれない。ただし、大人数のイタリア人ツアーのいないときという条件付きだが…。
グエル公園の写真の空が真っ青できれいですね。
以前レバノンのバールベック遺跡に行ったとき、真っ青な空に白い列柱が突き刺さるように見えた景色が強烈に印象に残っています。
あの辺りの皆さんは今頃どうしているのでしょう。
あの頃は「まぁ、いいじゃないか。」的に上手にサボりながらのんびり暮らしているようだったけど…。
話は逸れましたが、スペインはいつか行きたい所なので旅の予習として興味深く読ませていただいています。
私もレバノンことはすごく気になっています。去年の夏のベイルートは平和そうだったのに…。
人々の無事も気になりますが、遺跡の無事も気になります。
バールベックは近くにヒズボラの拠点があっただけに心配です。
スペインの方は、カンボジアと平行して、のんびり書けたらいいなと思っています。
気長にお付き合いください。