日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 ~アナー・イスミー・イスハーク~

2004年に入信したのに、2003年入信だと勘違いしていた、たわけもんのブログです。

カラム(筆・ペン)との戦い

2006年09月05日 23時16分59秒 | アラビア書道
ヒジュラ暦1427年シャアバーン(8月)12日 ヤウム・スラーサーィ(火曜日)
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昨年の入賞作品(上)を模倣してみる。1時間で3行がやっと(下)。書くのに使用したカラムは企業秘密(?)なので載せていない。
 いろいろなことがひと段落し、ようやくアラビア書道の練習を再開。
 トルコの国際コンテストはもう間に合わんのではないか? と思いつつも、とりあえず昨年の課題にチャレンジしてみた。

 細かいことは7月9日の日記に書いたが、私がエントリーできる可能性があるのはナスヒー体部門だけである。
 技術的にはもっと難しい書体があるが、手間がかかるという点では、課題が39行に及ぶナスヒー体部門が一番だと思う。B型には辛い。

 コンテストのルールで、「カラムの先の幅は1ミリ以下」となっているので、7月はカラム作りに悪戦苦闘した。
 先生から頂いたアドバイスに、自分なりの工夫を加えながら試行錯誤。

 まずは、弓道の矢の柄を使って作成。先端の幅を0.7ミリまで削り、直径0.2ミリほどの穴をあけてみた(写真の一番上)。
 お! 結構イケる。書き味も悪くない。と、思っていたらあっという間に先端が墨でふやけて使えなくなった。乾かしてはヤスリをかけて使用。すぐに形がくずれるので削り直しもしょっちゅう。う~ん、埒があかない。

 ということで今度はまったく違ったカラムを作成。先生に基本的な形を作っていただき、貴重なアドバイスもいただいた。先生にしてみれば大したことではないのかもしれないが、なんだかとても重要な秘密を伝授されたような気分。
 まだ工夫の余地はあるが(問題は材料が手に入らない)、今のところこれがベスト。しかし、このカラムが完成する頃に、仕事の都合でアラビア書道の練習がストップしてしまった。

 そしてようやく本日、本格的にこのカラムの登場となった。
 しかし、このカラムをもってしても、1行くらい書くと書き味が鈍る。墨壺も通常と違うものを2種類作り、使い分けながら書いてゆくが、ヤスリや千枚通しなどで手入れをしながら3行がやっとだった。
ただ書いたというだけで、うまいとか下手とかいう以前のレベルだ。 

 ナスヒー体部門に参加する人はどんなカラムを使って、どれくらいの手間と時間をかけて作品を作っているのだろう?
 さらさらっと流れるように書いているのだろうか、それとも1文字1文字相当な時間をかけて書いているのだろうか?

 ちょっとだけ書いてみたら、ますますコンテストが遠のいたような気がした。


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2 コメント

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がんばって (sumire)
2006-09-06 10:54:47
イスハークさんの真摯な姿勢に、仕事のストレスと夏バテでぐったりしていた自分が情けなくなりました。書の道を行く者はかくあるべし、なんです。言い訳せずにひたすら前に進む。一歩一歩でもいいから前に進む。私は、当面、作品展めざして、一歩でも前に進む努力をします。
ありがとうございます (イスハーク)
2006-09-06 21:16:51
なんだか過大評価されていて恥ずかしい感じが…。

「時間と手間をかけたわりには大したものが書けていない」というのが現状なんですけどね(^^;)ゞ

私も作品展の作品を書かなきゃ。結構焦っています。

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