自己満足的電脳空間

完全自己満足主義。テーマはない。自分の趣味・関心事を偏った嗜好と思考でダラダラと書き綴る自分のための忘備録。

韓国・KBOの荒木(ファンモク)選手引退

2017-12-05 00:05:00 | スポーツ観戦記
昨年、KBOの選手をネットか何かで調べていたら、とっても目立つ名前の選手がいた。

LGツインズの「荒木治丞」内野手




「あらき はるすけ」選手?う~ん、NPBにいたのかな?記憶に無いなぁ~と一瞬思ったが、よく見ると「荒木治丞」と表記して「ファンモク・チスン/황목치승」と発音する正真正銘の韓国人選手だった!

韓国統計庁のデータベース(2015年調べ)によれば「荒木」姓は韓国に5人しかいない、かな~り珍しい姓だそうだ。韓屋人の姓は漢字では原則一文字のため「荒木」姓は目立った。彼の祖父が荒木(あらき)姓の日本人で、韓国人女性と結婚し、韓国・済州島に移住。祖父は韓国で自身の姓を韓国語読みした「ファンモク」姓を名乗り、その名字を自身の息子、そして孫の彼も受け継いで現在に至っているそうだ。


それからなんとなく荒木治丞/ファンモク・チスン選手が気になりだした。そして今年の7月26日、対ネクソン戦でのビッグプレーは大きな注目を集めた!





2対3でLGが1点を追う9回裏2死。二塁走者の代走として出場の荒木選手は、後続打者のライト前ヒットで三塁を蹴ってホームへと向かった。しかしライトの李政厚(イ・ジョンフ)外野手の送球はワンバウンドで捕手のミットへ。荒木選手は捕手が待ち構えるホームに滑り込んだ。

球審の判定はアウトだったが荒木選手はすぐさまベンチにビデオ判定を要求。すると映像には荒木選手がホームベース手前で滑り込んだ右足にブレーキをかけ、捕手の左脇腹へのタッチを上半身を曲げながら避け、左手でベースをタッチする姿が映し出されていた。判定は覆りセーフに。ゲームセットから一転、土壇場で3対3の同点となった。試合はLGがこの回に1点を追加しサヨナラ勝ち。荒木選手の好走塁がチームを劇的な勝利へと導いた。


純粋な韓国人の彼ではあるが、民族名ではなく自身の出自を公にする日本風の姓を維持することはかなり勇気のいることだと思う。さらに彼の経歴を見てみると日本との繋がりが深い事がわかる。

中学校卒業後に野球留学で日本に渡り、 京都韓国学園(当時)に入学。その後亜細亜大学へ進学、卒業後はセガサミーに入社して硬式野球部でプレー。

その後韓国に戻って独立チームの高陽ワンダーズに入団、2シーズンプレーした後、2014年にLGツインズと契約してプロ入り。7月に1軍初昇格を果たし、8月には初めて先発出場するなど、2014年は1軍で37試合に出場した。その後は主に代走・守備要員として1軍通算154試合に出場、46安打(0本塁打)を記録。

端から見ていると、まだまだできそうな気もしたが、2017年限りで本人の意向により現役引退。今後は京都で暮らす妻の実家の家業を継ぐそうだ。

主な引用先はこちら


セガサミー時代はケガが相次いで結果的にはプロ入りが28歳になり、苦労も絶えなかったと思います。しかし黒子に徹したいぶし銀の活躍、ものすごく印象的でした。お疲れ様でした、荒木選手!


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