80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

東京モノレール撮り歩き

2017-04-23 20:10:26 | 実物・資料系(現在)
今日は朝方は雲が多かったものの9時を回る頃には抜けるような青空が広がりました。かねてより本腰を入れて撮ってみたかった東京モノレール羽田線の撮影に繰り出してみたので簡単にご報告します。Googleストリートビューであらかじめ全線のロケハンをしてあったのですが、時間の関係で今日は芝浦周辺から昭和島までの撮り歩きとなりました。


振り出しは浜松町駅ではなく田町駅です。東口を出て線路沿いに浜松町方面へ歩くと、ほどなくモノレールが大きくカーブして山手線や新幹線などから別れてゆく地点に出ます。以前は東京ガスなどがあった場所ですが、今は再開発が完了し、港区の複合施設や公園などに姿を変えました。モノレールの下はオープンスペースになっていて、植えられたばかりの街路樹から若葉が芽吹いています。車両は白・青・オレンジを配した1000形の旧・新塗装車(ややこしい・・・)。




モノレール沿いに少し歩き、新たに整備された「芝浦公園」からサイドを狙ってみました。街路樹の花は「サトザクラ」だそうです。車両は白地に赤帯の500形復刻塗装をまとった1000形。10000形の導入に伴って今後は1000形の廃車が進むので、今のうちに色々なシーンで撮っておこうと思います。




ビル街の運河をバックに行く2000形。




東京モノレールは多くが運河の中に支柱を建てて建設されました。今も水中に支柱が並ぶ区間は多く見られますが、このように足もとが遊歩道として整備された区間もあります。下からの迫力あるシーンが撮影できますが、一見入れそうで立入禁止だったり、行き止まりだったりするケースが多いので、橋や対岸から撮るのが安全安心のようです。旧海岸通りの芝潟橋より撮影。




このあたり、すなわち芝浦地区は、ひと昔前までは倉庫や工場が立ち並んでいました。今でも少し残っていますが、多くが高層マンションやオフィスビルなどに建て替わりました。マンションの谷間を浜松町行き10000形が颯爽と走り抜けます。




路面電車の専用軌道などで、よく「軒先の洗濯物を引っ掛けて走る」という表現がありますが、用地の制約が大きかった東京モノレールにも何箇所かそういう場所があります。右側の都営アパートはベランダに手が届きそうで、羽田から帰る夕方の電車なんかに乗ると、居間でテレビを見ながらくつろぐ人の姿も見えたりします。いや実際は見えていないかも知れませんが、そう錯覚するほど近いです。




上の写真のちょうど反対側に当たる、海岸通りの五色橋の上からのショット。新・新塗装の1000形が運河を渡ってゆきます。左手奥の方に見えるトラス橋は新幹線の大井車両基地への出入庫線。見ているとけっこう頻繁に出入りしているようですが、今回はモノレールとのツーショットは撮れませんでした。




天王洲アイルまで歩き、昼食の後に再び撮影開始。モノレールに1区間だけ乗って大井競馬場前駅へ移動します。陽が回ってきたので上り線ホーム端から下り列車を狙います。運河の後ろは八潮地区のURマンション群。このあたりは品川区です。




大井競馬場前駅の駅舎はかなり個性的。Rの付いた窓に赤いとんがり屋根の欧風デザインが目を惹きます。




天王洲アイル~大井競馬場間は運河の対岸や、橋の上から編成を丸ごと入れた写真が撮れるのですが、今日はすでに陽が逆サイドに回ってしまったので諦め、とりあえず車庫のある昭和島駅まで進んで折り返すことにしました。整備場駅方向からカーブを駆け下りてくる10000形の上り列車。




昭和島の車庫の周りをぶらつき、フェンスの隙間から1000形のサイドビューなどを撮ったりしているうちにバッテリーが限界に。昭和島北端の道路から流通センター方面へ向かう列車を後追いで撮影し、本日の撮り歩きを終了しました。




今回撮影できなかった、京浜運河を挟んだ大井ふ頭側からのショットや、羽田空港方面については、近々GW中にでも再挑戦したいと思います。



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ED76基本番台の整備(2)

2017-04-23 01:05:17 | 九州・山陽方面
こんばんは。ED76の整備を続けます。


今回の整備では下回りはいじらないつもりでしたが、致命的な欠陥を応急処置で誤魔化している部分があるので、この機会に修正することにしました。この写真で台車の上側に黄色い部分が見えますが、これが応急処置を施した部分です。




どういうことかというと、このクルマは本来車体側に付くべき“引張棒の受け”が台車側に付いており、そのステーがボルスターを床板に止めているネジの頭に当たってショートするため、ポストイットを貼って絶縁してあったのです。いつも当たっているわけではなく、線路の凹凸で台車が傾いた時だけ接触するので紙でもそう簡単に破れるわけではないのですが、黄色い紙ではいかにも美しくないので根本的な治療を行うことにしました。




床板にタップが切ってあり、ボルスター側からネジを入れざるを得ないため、低頭ネジに交換するとともに取付ステーもワッシャを挟んで位置を下げ、合せて1mm強クリアランスを拡大しました。上が改良前、下が改良後です。





台車をバラしたついでに集電シューを付けてみました。t0.1燐青銅板を切った自家製です。ただし現状でボルスターとインサイドギヤ(=モーター)は絶縁されているため、ここからさらにインサイドギヤないしモーターへリード線をつなぐ必要があります。




屋根上の高圧配管はφ0.5mm洋白線を使い、碍子止めネジの頭に半田付けしました。組立説明書を紛失しているうえ、遮断器が近年の真空遮断器でなく古いタイプの空気遮断器のため、ネット検索してもそのものズバリの写真や図面が見つからず苦労しましたが、一部を除いてだいたい解明できました。模型を作っているといやでも実車の知識が身につきます。(笑)




その、よくわからない部分のひとつがこちら。三角形の形に碍子が配置された部分が“パンタグラフ断路器”というらしく、要は2基あるパンタグラフのどちらから電気を取るかを選択するスイッチだそうです。この写真では三角形の底辺部分を横一文字に結んでしまっていますが、これはダウトで、左右どちらか上がっている方のパンタ側(交流機は通常1基だけ上げる)と三角形の頭に相当する部分が結ばれるのが正しいようです。つまり、厳密には走る向きによってここの繋ぎ方を変えなきゃいかんのか?ということになるわけで、このあたり市販品でどのようにセッティングされているのか興味あるところです。




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