第273回キンカンは1月26日、今冬最強の寒波が日本列島を襲うなか、午後5時過ぎからJR膳所駅前で3・11集会ビラをまいた後、午後6時10分にJR膳所駅を出発し、関電滋賀支店前まで「高浜原発ただちに止めよ」「大飯原発再稼働反対」などを訴えて、17人がパレードしました。
国会では代表質問に対し、安倍首相が「再稼働は世界でもっとも厳しい審査を合格した原発のみ地元の理解を得て実施している」と繰り返しています。しかしこの答弁は、今流行の言葉でいえば、フェイク・ごまかしです。
日本の規制基準が、世界一厳しいということはありません。例えばメルトダウンが起ったとき、世界では放射性物質を閉じ込めて冷却し、拡散を防ぐ、いわゆるコアキャッチャーの設置がされているのに、日本では義務付けられていません。もちろん設置されていずとも合格するわけです。
また、緊急時の避難対策についても、規制委員会の審査の対象外で自治体任せになっているなどは、各専門家から指摘されているところです。
フェイク答弁を許さない世論を強めていきましょう。
1月23日には大津地裁で第17回公判が行われました。公判では伊方原発差止めを決定した広島高裁決定が証拠として提出され、口頭弁論が行われました。
広島高裁決定は阿蘇噴火が伊方原発に及ぼす影響について、規制委員会が定めた「火山ガイド」に従って、「本件発電所(伊方原発)の運用期間中における活動が十分小さいとは言えない」としました。その場合「火山ガイド」の「対象火山の過去最大の噴火規模とする」に従って、過去4回起った阿蘇山の大規模噴火中、最大の9万年前のカルデラ噴火を対象としました。
阿蘇山は過去4回大規模噴火を起しています。25~27万年前、14万年前、12万年前に続いて9万年前です。
決定は「適切な噴火発生モデルが提示できない段階で、平均発生間隔に依拠することなく、カルデラ噴火が複数回発生した阿蘇山では、最短距離が2万年であることを考慮すべき」という学者の意見をあげています。そういうことから考えると、すでに9万年もたっているとも言えるわけです。
こうして広島高裁は規制委員会の火山ガイド通りに認定し差し止めを言い渡したわけです。
決定の立場に立てば、川内・玄海・泊・六ケ所・東通も立地不適で稼働は認められないものです。火山国日本に原発はいらない世論を強めましょう。
次回は2月2日(金)18時から関電滋賀支店前です。よろしく。
国会では代表質問に対し、安倍首相が「再稼働は世界でもっとも厳しい審査を合格した原発のみ地元の理解を得て実施している」と繰り返しています。しかしこの答弁は、今流行の言葉でいえば、フェイク・ごまかしです。
日本の規制基準が、世界一厳しいということはありません。例えばメルトダウンが起ったとき、世界では放射性物質を閉じ込めて冷却し、拡散を防ぐ、いわゆるコアキャッチャーの設置がされているのに、日本では義務付けられていません。もちろん設置されていずとも合格するわけです。
また、緊急時の避難対策についても、規制委員会の審査の対象外で自治体任せになっているなどは、各専門家から指摘されているところです。
フェイク答弁を許さない世論を強めていきましょう。
1月23日には大津地裁で第17回公判が行われました。公判では伊方原発差止めを決定した広島高裁決定が証拠として提出され、口頭弁論が行われました。
広島高裁決定は阿蘇噴火が伊方原発に及ぼす影響について、規制委員会が定めた「火山ガイド」に従って、「本件発電所(伊方原発)の運用期間中における活動が十分小さいとは言えない」としました。その場合「火山ガイド」の「対象火山の過去最大の噴火規模とする」に従って、過去4回起った阿蘇山の大規模噴火中、最大の9万年前のカルデラ噴火を対象としました。
阿蘇山は過去4回大規模噴火を起しています。25~27万年前、14万年前、12万年前に続いて9万年前です。
決定は「適切な噴火発生モデルが提示できない段階で、平均発生間隔に依拠することなく、カルデラ噴火が複数回発生した阿蘇山では、最短距離が2万年であることを考慮すべき」という学者の意見をあげています。そういうことから考えると、すでに9万年もたっているとも言えるわけです。
こうして広島高裁は規制委員会の火山ガイド通りに認定し差し止めを言い渡したわけです。
決定の立場に立てば、川内・玄海・泊・六ケ所・東通も立地不適で稼働は認められないものです。火山国日本に原発はいらない世論を強めましょう。
次回は2月2日(金)18時から関電滋賀支店前です。よろしく。