indigo YOKOHAMA

横浜を拠点に活動する社会人JAZZ FUNK BAND "indigo YOKOHAMA"のバンドブログです。

今週の一枚 Trombone Shorty / For True

2013-09-22 20:04:20 | FUNKY MUSIC
先週はお休みを頂いてしまった『今週の一枚』ですが、今週は平常運転で参ります。

それにしても『半沢直樹』見ながら書いてますが、うむむ、こう来ましたか~っ。
基本的には時代劇的な勧善懲悪ものですが、ただでは終わらんのう。
いやはや、これはまだまだ続きそうですなあ。

という訳で本題に復帰。
今回紹介するのは先日ニューアルバムを発表したトロンボーン・ショーティの前作『For True』。
トロンボーン・ショーティは86年生まれで、本名をトロイ・アンドリュースと言う。
なんと6歳の頃からトロンボーンを吹き始めたという筋金入りのトロンボーニストだ。
出身地はニュー・オーリンズ。
ニュー・オーリンズと言えば一般的にはジャズ発祥の地として知られるが、ジャズ・ファンクの世界では一大派閥を形成していると言って良い独自のスタイルを形成している。
その特徴はロックやヒップ・ホップその他のジャンルとの融合であるが、特にロック色を前面に出したサウンドメイクがロック・ファンのハートをも掴む味になっており、日本のロック・フェスでもニュー・オーリンズ系は既に常連と化している。

肝心のトロンボーン・ショーティだが、2005年にレニー・クラヴィッツのワールド・ツアーに参加。
その他U2やチャールズ・ネヴィル、グリーン・デイ、メイシオ・パーカー等と仕事をしながら実績を積み上げていった。
そして、2010年にアルバム・デビュー(『Backatown』)。
ソロ名義であるが、彼の活動はトロンボーン・ショーティ&オーリンズ・アヴェニューというバンド形式であり、参加メンバーはバンド・メンバーを基本としている。
因みにバンドのフロントはトロイ・アンドリューズにバリトン&テナー・サックスを加えた重厚な3管編成である。

2作目の『For True』は2011年に発表された。
ゲストとして、ジェフ・ベック、キッドロック、スタントン・ムーア、イヴァン・ネヴィル、シリル・ネヴィル、レニー・クラヴィッツ等が参加している。
前作のスタイルはそのまま継承しており、100BPM台の踊れるテンポに分厚い3管とロックなギターが豪快に絡んでいく。
特にホーン隊はその合奏スタイルやフレージングにニュー・オーリンズ・ジャズの源流を感じてしまう。
リズム・スタイルはロック的なものからヒップ・ホップ的なもの、ニュー・オーリンズ調から16ビートになるものなど、各種取り揃え。
楽曲は14曲中インスト曲とヴォーカル曲が半々となっており、うち3曲はトロイ自身のヴォーカルである。
『The Craziest Thing』で聴かせる歌声はなかなかブルージィだ。
また、レニクラとの共演(レニーはベースのみ)となる『Nervis』はどことなくレニーの楽曲っぽい。
それとゲストの女性ヴォーカルLedisiが参加する『Then There Was You』がソウルフルなバラードで心地よい。
個人的にはこれが一番気に入ってしまった。
このアルバムに関して言えば、インストよりヴォーカル曲の方が良作に恵まれていると思う。
尚、12曲目の『UNC』は全てトロイ自身が演奏しており、伸びやかなトランペット・ソロも聴かせている。



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