indigo YOKOHAMA

横浜を拠点に活動する社会人JAZZ FUNK BAND "indigo YOKOHAMA"のバンドブログです。

Electro Deluxe Live at Blue Note Tokyo に行って来ました!

2016-12-31 22:19:56 | FUNKY MUSIC
ども、管理人です。

以前にも書いてますが、私、Electoro Deluxeの大ファンであります。
何しろ日本に入ってないCDを個人輸入しちゃったくらい。
という訳で、彼らが日本に来るのを心待ちにしていた訳であります!

去る12月28日、私は青山のブルーノート東京におりました。
そう、エレクトロ・デラックスの初来日だったからであります。
待ちに待ったこの日。
本当は27日28日の両日とも行きたかったが、そこは職場の忘年会という大人の事情が…。
涙を飲んで28日のセカンド・ショーに臨んだのであります。

今回のエレクトロ・デラックスはニューアルバム『Circle』を引っ提げての来日。
よって、ラッパーを要する編成でもビッグ・バンドでもなく、現行のJames Copleyのヴォーカルを中心とした3管ホーンのオーソドックスな編成でした。

機材についてはキーボードだけ書いておきますが、ローズ、クラビ、ノードエレクトロで、他のメンバーが使うためにエディロールのコントローラーと多分コルグのシンセパッドが置かれてました。

注目のセットリストは下記の通りです。
1.K.O.
2.All Alone
3.Liar
4.Devil
5.Ground
6.Paramount
7.Circle
8.Keep My Baby Dancing
9.Twist Her
10.Let's Go To Work
11.Smoke
12.Eye For An Eye
13.Staying Alive

13曲中6曲は新譜『Circle』から、『Home』から4曲、『Play』から1曲、そしてアンコールに『Hopeful』に収録のカバー曲、という
構成。
これは28日のセカンド・ショーのもので、その前のショーではどうだったか分かりませんが、『Circle』を中心とした構成であったことは変わらないと思われます。

『Circle』以外から選ばれた曲は、必ずしも先日発売のベスト盤に入っているものだけではないですが、個人的にはかなりご機嫌なラインアップでした。
そして肝心の演奏ですが、いやあ、とにかく『熱い』!
ステージを所狭しとジェームス・コプリーが暴れまくる。
しまいには会場の女性を呼び寄せ、全員で踊りまくるというハイテンションぶり。
初来日なのに、観客との掛け合いも完璧。
こちらもなんとなくアクションを返せてご機嫌。
ホーン隊も要所要所でアクションをかまして、ファンサービスはたっぷりでした。

48時間のフライトとドライブを経てやってきてくれた彼らのライヴは、まるで除夜の鐘のように今年一年の煩悩をぶっ飛ばしてくれるものでした。
彼らにとっても最高の夜だったら良いな。
ライヴの後はCD購入者を対象にサイン会と写真撮影。
私はサインだけもらって帰りましたが、こういう時に英語が不自由なのがつらい。
聴くことはある程度できても話すのはもう全然別なんですよね、はあ…。
一応、Twitterであなたにフォローされてるってのは伝わったかなあ。
あまり大したことは話せなかったけど、それでも熱い思いは受け取ってもらえたかなと思ってます。

今年一年お世話になりました。
それでは皆様、ファンキーな良いお年をお越しください!


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今週の一枚 V.A. / Casino Lights

2014-09-07 23:04:22 | FUNKY MUSIC
最近、発売されているワーナーのフュージョンの廉価再発盤シリーズ、これ私も数点買いましたが、なかなか良いです。
セルCD1枚1000円なり。
高いのか、それとも安いのか?
レンタル派やダウンロード派にとってはこれでも高いのでしょうかね。
アルバムのジャケットも作品のうちと考える私にとっては、やはりパッケージはあった方が良いのです。
そしてライナーノーツの解説を読み、参加ミュージシャンをや歌詞など確かめながら曲を聴く。
ただの旧世代の考え方でしょうか。
思うに、そもそも消費対象として考えるなら音源さえあれば良い訳で、そういう人は昔からいたし、音楽に思い入れのない人はそれで良いのですよ。
その作品を愛でて(自分の中で)育てていくという人がいて、そういう人が今でもしつこくパッケージを買っているのでしょう。

前置き長くなりましたが今週の一枚。
先ほど触れたワーナーの廉価盤からであります。
『Casino Lights』、いろいろ意見はあるかと思いますが、これ多分一番の当たりですわ。
81年のモントルー・ジャズ・フェスティバルからの録音なんですが、まず参加ミュージシャンがメチャ凄い。
ランディ・クロフォード、アル・ジャロウ、デヴィッド・サンボーン、マーカス・ミラー、マイク・マイニエリにイエロージャケッツ、ラーセン・フェイトン・バンドといった感じ。
錚々たる面々がライヴだけに生々しい演奏を熱く繰り広げてます。
作品自体はライヴ音源にホーンとコーラスをオーヴァーダブしてるので完全なライヴ作品とは言えないのだが、あまりそれは気になりませんよと。
むしろ良い方向に作用してると私は評価。
構成としては前半にヴォーカル曲4曲でハートを掴み、後半のインスト4曲でじっくり堪能という流れになっております。
いきなりランディ・クロフォードとアル・ジャロウのデュエット曲聴かせられたら
これはもう堪りません。
特に2曲目『Who's Right,Who's Wrong』なんか冒頭のサンボーン節で既に感涙ですわ。
4曲目『Imagine』はお馴染みジョン・レノンのカバー。
7曲目『Hideaway』ではマーカスがバキバキのソロを披露している。
ラスト8曲目はラーセン・フェイトン・バンドの『Casino Lights』でまったり締めている。
これらの本編にボーナス・トラック4曲が付いていて、こちらがまた良い。
ボリューム的にやや不足かなという印象のインスト・パートを補完してくれている。
お得感が満載の一枚だ。



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今週の一枚 The Mighty Imperials / Thunder Chicken

2014-08-17 21:32:34 | FUNKY MUSIC
マイティ・インペリアルズはダップトーンから1枚アルバムを発表して、いつの間にか消滅してしまったバンドだ。
そのアルバム『Thunder Chicken』が発表されたのは2004年で、演奏しているのは録音当時16歳の少年4人組というのだから驚く。
彼らが発しているサウンドは、もう老成していると言わんばかりの強烈ないなたさである。
ボスコー・マンがほれ込んだのも頷ける。

オルガン、ギター、ベース、ドラムというシンプルな編成はニュー・マスター・サウンズ辺りと共通のもの。
ギターのカッティングが演奏の鍵を握っているところも同じだ。
これに真っ黒なオッサン・ボイスがイカしてるジョセフ・ヘンリーがゲスト・ヴォーカルとして参加(4曲)。
更にはホーン・セクションを加えて楽曲を大いに盛り上げている。

何で1枚で消えちゃったんだろうと思うのだが、メンバーは後にシャロン・ジョーンズのバックを務めたりしているようである。
惜しいけどちゃんと活動しているのだね。

初期のニュー・マスターサウンズ好きは多分押えてるでしょうな、これは。





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今週の一枚 Sharon Jones And The Dap - Kings / Give The People What They Want

2014-06-30 00:59:39 | FUNKY MUSIC
日本チームが負けた途端、どっかに消えちゃいましたね、ワールドカップ。

今週紹介するのはダップトーンの歌姫、シャロン・ジョーンズの新譜。
今年の1月に国内版盤が発売されているが、発売前に癌が発見され治療したのだそうだ。
音源的なデビューが遅かったので意外かも知れないが、この人、チャカ・カーンと同世代のベテラン歌手である。

内容だが、これはもうオールド・ソウルが大好きなリスナーなら太鼓判を押すに違いない。
ダップトーンはオールド感の演出を得意にしているが、特にシャロン・ジョーンズに対しては気合が違う気がする。
楽曲は奇をてらうような所はない正統派と言えるようなオールド・ソウルだが、ブルージィな要素からサイケな要素、はたまたアフロな要素も散りばめられている。
シャロン・ジョーンズの歌声は病魔に冒されていたとは思えないほどのパワフルなもの。
アップテンポからバラードまで情感豊かに表現している。
バッキングのダップ・キングス(ダップトーンの精鋭メンバー)の演奏も良い味を出している。

個人的な好みを挙げておくと、2曲目『Strager To My Happiness』はバックのコーラスとバリトン・サックスに煽られてシャロンがノリに乗ってるご機嫌なナンバー。
3曲目『We Get Along』はまったりとノレる曲。
8曲目『Long Time, Wrong Time』はペカペカなギターがいなたい、ブルージィでグルーヴィなナンバー。
9曲目『People Don't Get What They Deserve』はキレの良いホーンがグイグイと引っ張るナンバーで冒頭からノリノリになってしまう。

国内盤にはボーナス・トラックが2曲収録されている。
いずれも本編中の曲の別ヴァージョンでシャロンが参加していない。
『Give the People What They Want』は『People Don't Get What They Deserve』の別ヴァージョンでMCがメイン。
『Make Time, Take Time』は『Long Time, Wrong Time』のテーマをフルートに置き換えたものだ。



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今週の一枚 Joachim Kühn / Springfever

2014-06-23 00:01:41 | FUNKY MUSIC
先週は諸般の理由で『今週の一枚』をお休みしてしまいました。
読者の皆様申し訳ありません。

突然ですが、私はファンク好きだけどジャズも好きだし、ロックも好きなのですよ。
便宜的な手段としてジャンル分けはするのだけど、頭の中の『大好き回路』ではあまりその辺の違いはありません。
仕事帰りに演歌をまったり聴くなんてのも普通にあります。
まあそういう人ですので、気持ちがよければ何でも良いのであります。

でですね、70年代に一世を風靡したプログレってのがありまして。
私はこれをロック版クロスオーヴァーと捉えているのですね。
つまり立ち位置の違うところから貪欲に他のスタイルを食いに行った、そういう事はいつの時代もあるんですが、特にそれがハッキリと現れたのが70年代のクロスオーヴァーだったりプログレというムーヴメントだったのかなあと、そういう認識を持ってる訳です。

では今回紹介するのは何かと言うと、アトランティック・ジャズからの初CD化もの。
ドイツ人ジャズ・ピアニストのヨアヒム・キューン『Springfever』であります。

これ1976年の作品ですが、かなり度肝を抜かれました。
オーネット・コールマンとの共演歴もあるドイツ・ジャズ界の重鎮であるヨアヒム・キューンですが、まあオーネット・コールマンとやるくらいだから、一筋縄じゃいかない人って事はすぐに想像できますな。
じゃあ『Springfever』はどんな内容かというと、立ち位置はジャズだが、ファンキーさとプログレっぽさが混在してるんですわ。
ドイツ人のくせに時にはどす黒さすら感じさせるというね。
彼がエレクトリックを志向した珍しいアルバムらしいのですがね。

いや、これ面白い。
もうジャズ・ロック(プログレの一派ね)ファンのために書いておきますけど、ソフト・マシーンやブランドX聴くならこれも必ず聴きなさい!

アルバム1曲目『Lady Amber』は冒頭ロニー・リストン・スミス系かと一瞬思わせるのだが、2分余りの導入部を経て猛烈にグルーヴィな楽曲に変貌する。
しかもメインをとるのがヴァイオリン(プログレ・ファンは結構好きだよなあ)。
2曲目『Sunshine』は静謐な音空間が美しい。
3曲目『Twoo Whips』はギター&ベースのブルージィなやり取りが心地よいナンバー。徐々にギターがどんどん熱くなっていき、エレピのソロも熱く暴れる。
4曲目のタイトル・ナンバーはリリカルさと激しさを兼ね備えたピアノ・ソロ。
5曲目『Morning』はスラップ・ベースのリフに合わせてちょっと緩めにジャムろうぜ…っていくのか思いきや、途中で展開するというややサイケ・テイストの曲。
6曲目『Mushroom』は切ない系クロスオーヴァー。サビのキメも効いてる。
この辺の切なさの表現がアメリカ人とちょっと違うなあと思ったり。
7曲目『Eqall Evil』はちょっとブランドXっぽいミドルテンポの曲。
こういうの聴くとほとんどジャンルの境界線が意味を成さなくなるというね。
8曲目『California Woman』はブリブリのベースにサンタナ・テイストのギターが乗っかるテーマから展開が入って、その後はエレピもギターも暴れまくる。

ギターのフィリップ・カテリーン、ベースのジョン・リー、ドラムのジェラルド・ブラウンの演奏は申し分ないぐらいに熱く、ヨアヒム・キューンと煽り煽られという感じ。
いやはや、これが本体価格たったの952円で発売されていたのだから、買わなきゃ損でしょ。

因みにジャケはエロジャケです、それもかなり。
ドイツではスコーピオンズの『ヴァージン・キラー』と双璧認定して良いでしょう。


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今週の一枚 Ronny Jordan / Off The Record

2014-06-09 01:40:00 | FUNKY MUSIC
今年の初めだが、アシッド・ジャズ・ムーヴメントで重要な役割を果たしたギタリストが亡くなった。
ロニー・ジョーダンである。
62年生まれ、50歳という若さですよ。
ザッカリー・ブルーと言い、彼と言い、あの頃の優秀なギタリストがこんなに早死にするとは本当に残念な話ですわ。

ロニー・ジョーダンはカテゴリー的にはコンテンポラリー・ジャズに分類される人だが、演奏自体はウェス・モンゴメリーを彷彿とさせるスタイルで、その軽やかな音運びと心地よいオクターヴ奏法が静謐感を漂わせたクラブ・サウンドに乗っかっているバランスが絶妙であった。
特に印象的だったのは92年のデビュー・アルバム『Antidote』で聴かせた『So What』なのだが、今回はアルバム『Off The Record』を採り上げる。

『Off The Record』は2001年に発表された。
この作品は彼がブルー・ノート・レーベルと契約して見事復活を遂げてからの2枚目(通算5作目)である。
復活作である『Brighter Day』で健在ぶりをアピールした後の本作では、前作よりもヒップホップ色が強調された作風となっている。
冒頭の『Intro - Get Ready』と最後の『Toe Jam』が正にそれで、かつてのファンは少し面食らうようだ。
個人的にはこれは有りなのだが。
長尺の7曲目『On The Record』と8曲目『Off The Record』はインストの組曲となっており、『動』と『静』のコントラストを意識した、アルバムのハイライトと言って良いだろう。

お薦めは2曲目『No Pay,No Play』と3曲目『Keep Your Head Up』か。
後者はフェイ・シンプソンをフィーチャーしたヴォーカル・ナンバーだ。
6曲目『Ronny, You 'Talk' Too Much!』は曲中の『小芝居』とタイトルが妙に笑えるが、曲はとてもカッコイイ。

本作はコンテンポラリー・ジャズ・アルバム部門で19位を記録した。


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今週の一枚 Grover Washington Jr. / Winelight

2014-06-01 23:33:57 | FUNKY MUSIC
グローヴァー・ワシントンJrは、スムーズ・ジャズの先駆けだったのだなとつくづく思う。
先駆けどころか既に完成形じゃん、という気すらする。
都会的という表現がピッタリとくるような洗練されたサウンドは現在の耳で聴いてもカッコイイ。

彼のCDはどれを聴いても完成度が高いような気がするが、一番脂の乗ってる感のあるのは80年前後の数年であろうか。
これは単に個人的に耳にする機会が多かったという事かも知れないが。
『ワインライト』はそんな真っ最中の80年に発表された作品である。
当時を知るジャズ・ファンならベタすぎるアルバムだ。
スティーヴ・ガッドやエリック・ゲイル、リチャード・ティー等のスタッフ系ミュージシャンに加え、ベースがマーカス・ミラーという豪華なバッキング陣に目を見張る。
そして何と言ってもビル・ウィザース。
彼が参加したヴォーカル曲『Just The Two Of Us』は邦題が『クリスタルの恋人たち』という、今じゃ絶対つけないようなタイトルのR&B界に燦然と輝くバラードの名曲だ。
シングル・カットされ、グラミー賞も受賞している。

ちょっと脱線するが、洋楽のタイトルをただの原題のカタカナ置き換えにしてしまったのは90年代からであろうか。
80年代までは原題を『超訳』したような邦題を付けられた曲が沢山あったのだが、今ではちょっと恥ずかしいのも沢山あって、ワムの『ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ』とかカジャ・グーグーの『君はToo Shy』とか、あれは何だったのだろう。
個人的にはウォレントの『いけないチェリー・パイ』というタイトルがとても好きだ(アホな妄想モード)。

閑話休題。
『ワインライト』は前述のヴォーカル曲以外は全てインストだが、これがまたどれも印象的なメロディである。
アルバムとして聴いていなくても、何らかのBGMで必ず聴いた事のある曲ばかりだろう。
その中でも『Let It Flow』はシングル・カットされている名曲。
裏で鳴っているマーカスのベース・ラインが転げるような軽快さでテーマを引っ張り、サックス・ソロではスラップでバッキバキという絶妙なバッキングを披露している。
このアルバムではハイライト的作品と言ってよいだろう。

本作はジャズ部門1位、R&B部門2位、総合5位というヒット作となった。


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今週の一枚 Original Soundtrack / The Blues Brothers

2014-05-26 00:26:34 | FUNKY MUSIC
音楽ものの映画は結構あるのだが、その中で個人的に一番好きなのは『ザ・ブルース・ブラザーズ』だ(80年)。
ブルース・ブラザーズ自体がバンドとして存在しているのだが、これは『サタデー・ナイト・ライブ』で人気を博したコメディアンのジョン・ベルーシとダン・エイクロイドがやっていたコーナーが原型になっている。
本作ではそのコーナーでバックを固めた実力派のミュージシャンもそのままメンバーとして出演している。
スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダン、ルー・マリーニなど

物語は、自分たちを育ててくれた孤児院を守るために(税金が払えなくて閉鎖寸前)、バンドメンバーを集め、ライブを行い金を稼ごうと思いついた二人が警察やネオ・ナチに追われながらも税務署を目指すドタバタ劇である。
映画の脚本、設定のかなりの部分でダン・エイクロイドが関わっていたらしい。
公開時に内容を大分カットされてしまったようだが、今はコレクターズ・カット版が出ている。
ストーリー自体がとても面白いのだが、ゲストも凄かった。
まずミュージシャン。
ジェームズ・ブラウンやレイ・チャールズ、アレサ・フランクリンに、ハーレムの大御所キャブ・キャロウェイまで役者兼ミュージシャンとして参加していた。
他にもジョン・リー・フッカーが街角でブルース歌ってたり。
ミュージシャン以外でも面白い人が出ていて、セサミストリートでパペットを操っているというよりヨーダの操演をした事で有名なフランク・オズだとか、スティーブン・スピルバーグがチョイ役で出てたりとか。
一番謎な人は『スター・ウォーズ』のレイア姫でおなじみのキャリー・フィッシャーなのだけど。
(ダン・エイクロイド扮するエルウッドの命を執拗に狙う。訳ありに決まってる!)

オリジナル・サウンドトラックは、ライブ・オープニングの『I Can't Turn You Loose』がカットされているのが実に惜しい。
だが、サントラ云々を無視しても楽しめる充実の内容である。
中でもアレサ・フランクリンの『Think』は大元の『Aretha Now』の収録ヴァージョンよりスリリングでカッコイイ。



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今週の一枚 Escalators / Ammonite

2014-05-11 23:36:27 | FUNKY MUSIC
GW明けてから連日電車が遅れる気がします。
事故の類ではなくて、ひたすら混雑しているためという感じ。
もう少しすると学生が減ってくるんですがねぇ。

さてさて、今週の一枚は日本人アーティストを取り上げやす。
90年代に活躍したジャズ・ファンク・バンドですわ。

エスカレーターズはいわゆる渋谷系になるのだけど、渋谷系って別に音楽スタイルを指している言葉ではなかった。
そもそも渋谷に旗艦店を持つ外資系CDショップが、スタジオボイスとか読んでる若者のハートに訴える音楽を発信していたというのが語源になるのだろうか。
あの頃の若者なら必ず一度は訪れたであろうWAVEやHMVは既に無く…。
隔世の感あり、です。
で、エスカレーターズは女性ヴォーカルを擁するジャズ・ファンク系のバンドだった。
彼らはオリジナル・アルバムを6枚出しているが、その中でも印象深かったのは今回紹介する『Ammonite』である。

『Ammonite』は94年に発表された彼らのデビュー・アルバム。
収録されているのが6曲と、ボリューム的にはミニ・アルバムという事になる。
このアルバムは日本コロムビアから発売されたが、その前にイギリスのインディーズでアナログ盤を出していたというのがミソ。
つまり、全部英語詞だったんですな。
イギリスでインディーズ・デビューっていうところも、完全に向こうのクラブとか意識しているのがわかる。
何しろ当時熱かったアシッド・ジャズの中心地なのだから。
もっとも、マーケティング的にはUKデビューという事実が欲しかった、というのが本音だと思う。

何はともあれUKクラブ・シーンを存分に意識したエスカレーターズの楽曲は結構クールだった。
プロデュースはS-KENが担当。
彼はPE'Zのプロデュースでも知られる。
バンドのメンバーは5名でホーンはいないが、ホーン、コーラス、パーカッションのゲストを迎えてこのアルバムは制作された。
楽曲は2曲目の『If I Ever Lose This Heaven』がレオン・ウェアのカヴァーである以外は、バンド・メンバー及びジェームズ・ヴァイナー、ジェミ・テイラーとの共作である。
前者は日本でもレコード屋を出していたらしいDJ。
後者はラリー・グラハムとも共演していたギターリストである。

Zuccoのヴォーカルは高域に伸びのあるソウルフルなもので、アンニュイな声質がもてはやされた渋谷系の中ではかなりガチな部類である。
黒人のパワフル系とはまた違う力強さがあって良い。
バンドの演奏もジャジーでカッコイイ。
こういうバンドの存在が後の日本でのR&B系アーティストのメジャー化に繋がったような気がする。

お薦めは何と言っても1曲目『Your Love Brings A Smile To Me』であろうか。



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今週の一枚 Toph - E & The Pussycats / No Ordinary Day

2014-04-27 21:59:21 | FUNKY MUSIC
先日起こった隣国の海難事故で、報道が過熱してますが、連日投下されるとんでもない情報に正直なところ唖然としています。
劣化改造、過積載、操作ミス、飾りだった救助ボート、真っ先に逃げ出す船員、組織化されていない救助、役に立たない最新メカ、日本からの支援を拒否、偽ダイバー、偽ツイート、偽家族、暴れる家族、オイルフェンス未設置で油膜拡大、照明弾で火事発生…。
ここまでいろいろなものが飛び出すこの事故には、彼の国の国民性が凝縮されているように思えてなりません。
もはや犠牲者の事はそっちのけになっている気さえします。
本当にそれでいいの、あんたら?と言ってやりたい。

まあ、この話はこれくらいにして、今週の一枚に行きましょうか。

今週紹介するのはToph - E & The Pussycatsの2枚目のアルバム『No Ordinary Day』(2010年)。
まずトフ・Eって誰よって話なんだけど、ぶっちゃけ誰でもない。
名前的にはエコー&ザ・バニーメン的な?
これ、実は覆面バンドなんですな。
と言ってもメンバーはちゃんとジャケットスリーブに書いてあるけど。
キーボードのクリフォード・カーター、ベースのウィル・リー、パーカッションのラルフ・マクドナルド、サックスのデヴィッド・マン、ドラムのクリス・パーカー、以上の5名からなるバンド。
個人的にはウィル・リー以外は良く知らないのだが、70~80年代にNYで活躍したフュージョン系のミュージシャンで構成されていると。
いずれも超ベテランの凄腕ぞろい。
そういえばウィル・リーってSMAPのバックもやってたりするんだよなあ。
ジャニーズ、贅沢だわ。

さて、そんな彼らがバンド名義で最初にアルバムを発表したのが2005年。
これはライヴ盤だったので、スタジオ作品としては本作が最初になる。

楽曲だが、ジャンル分けするならコンテンポラリー・ジャズという事になろうか。
前半は比較的スムーズ系の楽曲で大人空間に誘い込み、後半はパーカッションが徐々に前に出始めてリズム的に面白くなってくる。
とは言え、テーマやソロなどはあまり売れ線を意識した感じではない。
例えるならケニーGとかスパイロ・ジャイラ的な方じゃなくてイエロージャケッツとかチック・コリア・エレクトリック・バンドとかの方。
だが、超絶プレイで『オラオラ』とか暴れるようなところは一切無し。
全般的に余裕を感じるサウンドはゆったりと聴くのには良い。
70~80年代フュージョンが好きなダンディなアナタにはお薦め。
ちょっとウィスキーとかカクテルとか飲みながら聴きたいアルバムである。
アルバム最後の『Maiden Voyage』は唯一のカバー。
もちろんハービー・ハンコックの名曲である。



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