JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「モロッコへの道」

2009-08-28 | 映画(DVD)
「映画史上の名作2」

「モロッコへの道」1942年 米 監督:デヴィッド・バトラー
Road to Morocco

間抜けな勘違いから貨物船を爆破してしまったジェフ(ビング・クロスビー)とオーヴィル(ボブ・ホープ)の二人組みが、命からがら漂着したのはモロッコの海岸。オーヴィルを奴隷商人に売って金を得たジェフだったが、夢に出てきたオーヴィルの亡き叔母さんに責められて、彼を救い出そうと街に出たのは良かったが…。

ロード・ピクチュアーの走りといって良い作品。ビング・クロスビーとボブ・ホープ珍道中3作目。
冒頭とラストのPOWDER ROOM(化粧室と爆薬庫)のギャグはなんか知っていた。有名なのか、モノの本で読んだのか。

クロスビーはともかく、動いてるボブ・ホープを見るのは初めて、多分。
学帽のような帽子が可愛く愛嬌たっぷり。

ギャグに関しては今見るとはずしまくってるようにも思えるが、楽屋落ちなどが多そうで知識を必要とするからでしょう。このおふざけ感が見ているうちに馴染んでくる。

貨物船の爆破を伝える各国ニュース、英語ドイツ語フランス語ロシア語北京語・・・ハナモゲラ語・・・

歌。「MoonLight Becomes You」一曲で姫君ドロシー・ラムーアのハートを掴んじゃうビング・クロスビー。
砂漠で3人(クロスビー、ホープ、ラムーア)が歌っていると声が入れ替わるというギャグ。不気味で秀逸。

悪酋長カシム(アンソニー・クイン)に網でぐるぐる巻きにされて砂漠に放り出される。網のままピョンピョン砂漠を行くと網から逃れ砂漠を歩く2人にオーバーラップされ、「どうやって網がはずれたんだ」に「説明しても誰も信じてくれないだろ」っていい加減ぶり。

悪酋長に囚われるとそれまでの経緯をしゃべる。「何でそんな事2度言うんだ」「途中から入ってきたお客さんへのサービス」というギャグに当時の上映時間に関係なく自由に出入りしている映画館という娯楽施設が思い浮かばれる。マナーとかじゃなくてそういうもんだったんだろ。全編見ずにちょっと空き時間に入って覗いたり・・・

クライマックスはカシムのテントでお約束のドタバタ劇。コメディギャグの基本が沢山含まれていて後の日本のコメディに多くの影響を与えたんでしょうね。
退屈な部分もあったけど、お勉強・・・

シネマヴェーラ渋谷

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2 コメント

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Unknown (くり)
2009-08-28 17:48:38
貨物船爆破の各国語ニュースは、「歴史は夜つくられる」のもじりでしょうか?今週は映画おやすみ、ヴェーラの名作特集もとばしております。
来週からパトスの大島渚特集、ヴエーラのB級邦画特集、浅草名画座の恒例「仁義なき戦い」連続上映が始まります。imaponさんと、どこかでお目にかかるかもしれませんね。
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Unknown (imapon)
2009-08-30 05:00:34
くり様、こんばんわ
名画座の特集が大変な事になっていますね。大島渚特集は「絞死刑」は見てみたい作品。中川信夫特集に忍者特集・・・
どうしてもB級のエロお下劣モノを優先してしまうのでお目にかかるとしたらヴェーラでしょうね。
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