とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

環境基本計画素案にパブコメ提出

2014年07月29日 | とだ*やすこの町政報告
もっとも関心があるテーマのひとつでありながら、これまで議員の活動としては充分に取り組めていなかった「環境」。待ちに待った「島本町環境基本計画」が策定されるにあたり、暮らしのなかから湧き出る市民としての思いと議員活動の経験がクロス、あれもあった!これもあった!とパブリックコメントを寄せました。


以下、その一部をご紹介します

**********************

□ごみダイエットプロジェクト「ごみを出さない取り組み」の推進
住民と町との協働で啓蒙活動を行うには、学習会の開催や機関誌(年間)の発行など地道な取り組みが有効的と考えている。また、ゴミ袋の半透明化・有料化については検討もしていない島本町であるが、リバウンドがあっても元の85%くらいには削減できると思われ、早急に取り組むべきである。

□生活環境 
ペットの埋葬や火葬については法的な規制がなく、全国的にペット霊園業者と住民がトラブルになるケースが増えている。急ぎ、条例を制定して規制しておかなければならないと考える。ペット霊園整備を許認可にして近隣住民への事前説明会を義務付けたり、放棄されることのないよう継続性を担保したり、住居からの距離を厳しく定めたりする必要がある。空き地等にペット霊園が忽然とできてしまわないよう、他都市の例を参考に条例を制定するべきではないか。

□淀川の自然体系
水無瀬ゴルフ場跡地の今後のあり方が重要課題。河川は人を含むすべての生物にとって共有の財産。淀川における自然環境や歴史・文化、人との関わりを大切にしたエリアとして活用してほしい。自然環境や人との関わりを次世代に引き継ぎ、対岸と連続している生態系ネットワークが保全・再生されるように形状の修復を図っていただきたい。

また、国道171号線より淀川方面、江川ならびに高浜地区においては、人口が急激に増えた未就学児、児童、生徒の遊び場が少ないことを考え、子どもたちが淀川生態系に親しみ、自由にボール遊びができる安全な空間が必要と考えている。防災の拠点として検討も必要。改訂された「淀川河川公園基本計画」に沿って、専門家を交えて検討を重ね、未来に誇れる市民の憩いの場をつくってほしい。


**********************

水無瀬ゴルフ場は災害による無念の閉鎖だったと思います。が、淀川沿いの大型マンション分譲の際には「お散歩がてらにゴルフができます!」と繰り返されていましたから、入居者のみなさんにとっては納得しがたい閉鎖です。その気持ちを考えると、市民が憩える、よりよい空間にするのが島本町の努めとわたしは考えます(管轄は国でも)。

国土交通省にとってもおそらく中長期的な計画の枠外であったと考えますが、水無瀬ゴルフ場跡のあり方は、国土交通省・淀川河川事務所でも既に検討がはじまっているようです。島本町の担当課と情報を共有しながら、今後の動向を見守っていきたいと思います。


島本町環境基本計画(素案)に関する意見募集
7月1日(火曜日)から7月31日(木曜日)※郵送の場合は7月31日必着
HPからの意見募集なら、まだ間に合います
ご意見をお寄せください


画像
淀川河川敷・水無瀬ゴルフ場跡付近
芝生や雑草が伸びています

近くには西山山系
遠くに比叡山がみえました
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「平和を、仕事にする」という・・・

2014年07月28日 | とだ*やすこの町政報告
7月初旬、息子(高校3年生)宛てに自衛隊員募集のダイレクトメールが届いた、という友人の声が複数ありました。ネットで話題になってもいました。たくさんの若者が自分に届いた募集案内をインターネット上に公開したからです。そこには「平和を、仕事にする」と書かれていました。

「自衛官募集ホームページ」には、メッセンジャーとして、超人気アイドルAKB48のタレントさんが載っています。フルカラーWEBコミック「さむらい物語」というのもあります。コミックは2008年には発行されているので今にはじまったことではありません。

しかし、それにしても「平和を仕事にする」というキャッチコピーには驚きました。「積極的平和主義」「集団的自衛権」というのも不思議で、狡猾に練られて選ばれた言葉です。「脱法ハーブ」を「危険ドラッグ」に変えたように言葉の力は大きい。

ダイレクトメールは男女問わずに発送されているようですが、防衛省職員のための子育てハンドブックというのもあります。

職業選択の自由。自衛隊員は多種多様な技能の習得し、厳しい訓練に耐える力があり、礼儀正しい。大規模災害時には国民の信頼と期待を背負って活躍します。しかし、集団的自衛権の行使を容認するということは、日本が侵略、攻撃されていなくても自衛隊員が海外で血を流し、流させるということです。もはやそれは「自衛隊」とは呼べない。

新右翼団体「一水会」の設立者である鈴木邦夫さん(現在顧問)は「戦争を題材にした映画が好調です。その中で戦争は悪いことだが、人びとには勇気、愛があった、とまとめている。しかし、勇気もなく愛もなく飢餓の中で死んでいった人が圧倒的に多い。戦争体験もない人が、無責任に領土で戦争も辞さず、命を懸けて守ろうと言ってロマンチックにあおっている」とおっしゃています(京都新聞・7月12日)

また、自衛隊をどう位置付けるべきでしょうか、という記者の問いかけに、こう答えれておられます。「これからは国同士の本格戦争はない。テロ、台風、津波、飢餓などがもっと恐ろしい敵だ。日本の自衛隊は海外で戦わずに、国に侵略があれば撃退し、災害があれば救助する。この本当の意味での『自衛隊』を世界は称賛している」と。

靖国神社参拝についても、8月15日に政治家がたくさん参拝する、海外メディアがその様子を取材する、外国の批判を浴びることで「自分たちは戦っている、愛国者だ」と政治家がいう、そして静かに参拝できない・・・と述べておられます。

「中国当局は日本では軍部が戦争をしたがり人民は被害者だと説明し乗り越えた。日本にとってはありがたいのだが、靖国にA級戦犯を合祀し政治家も参拝すれば、その説明は崩れる」おそらくフィリピンなどでも同じでしょう。

わたしは、香港暮らしのなかで、たくさんのフィリピン女性のお世話になりました。親戚縁者を日本軍に殺されていない人はいないと思って接した方がよいと教えられていました。村を襲い、非戦闘員である村人を殺め、略奪し、ジャングルを生き延びた日本兵。英雄でも殺人鬼でもなく、ごく普通の生真面目な日本人だったはずです。

「愛国心は強制されたら汚れた義務だ」と鈴木さん。一説に、集団的自衛権行使容認で多くの自衛官が自衛隊を離れるだろうといわれてもいますが、その穴を埋めるために高校3年生、中学3年生が勧誘されていると思えます。

そして、はずかしながら知らなかったのですが、平成8年4月2日~平成9年4月1日に生まれた人、平成11年4月2日~平成12年4月1日に生まれた人のデータを提供しているのは市町村、つまり島本町でした。根拠は自衛隊法だそうです。

町は住民基本台帳の閲覧状況を公開していますが、今年は5月20日に二人の自衛官が島本町役場庁舎を訪ねて住民基本台帳を閲覧したとのことです。



画像
江川地区、高浜学園という名の私立保育園
建設工事が進んでいます

今日は、高浜地区の道路交通を現場視察
地元の方の声をいただきました

上下水道敷設工事で交通規制もあり
地区の現状と課題がよくわかりました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本の紹介:子ども子育て支援新制度

2014年07月27日 | やります!子ども・子育て・人びと支援
金土日の3日間、パソコン事務に集中!旅券発給事務に関するブログ記事、島本町環境基本計画(素案)へのパブリックコメント、就学金制度の改正と拡充を求める意見書(案)などを書きあげました。それぞれに、かなりの時間がかかりました。

さて、過日、まなびとひろば「本格実施直前!パパ・ママ、ここは知っておきたい 子ども・子育て支援新制度」に参加してくださった方にご紹介しそびれた本をご紹介します。もちろん、興味のあるすべての方に!


断然読みやすい!ブックレット
□かもがわブックレット196
よくわかる子ども・子育て新制度1小規模保育事業
保育行財政研究会編 本体600円

□かもがわブックレット197
よくわかる子ども・子育て新制度2学童保育
(放課後児童健全育成事業)
保育行財政研究会編  本体600円

買っていないけれど、お勧めしたい
□保育新制度 子どもを守る自治体の責任
中山徹・藤井伸生・田川英信・高橋光幸
自治体研究社 1000円

これ一冊でいろいろわかる
□子ども・子育て支援新制度PART2 
本格実施までに、なにをすべきか、考えるべきか
中山徹・杉山隆一 保育行財政研究会編著
自治体研究社 本体1429年

専門家向きですが
□子ども・子育て支援ハンドブック
子ども・子育て3法 解説の手引きと関連資料
複雑で難解な法律と向きあう人のためお助けハンドブック
信山社 本体2,000円

たくさんの解説分が出版されているようですが、研修などで入手した情報からご紹介しました。アマゾンのサイトなどでご確認ください。

また、過日NHKの朝のニュース番組で地域に根ざした特色ある書店として紹介された、阪急水無瀬駅前の長谷川書店でも入手できると思います(注文予約・先払い)ご検討ください。


画像
保育新制度 子どもを守る自治体の責任(画像提供Sさん)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パスポートの受給、島本で?高槻で?(Ⅲ)

2014年07月26日 | とだ*やすこの町政報告
猛暑、熱帯夜が続きます。鳴く蝉の声も、わたしの子どもの頃とは変わりました。さて、パスポート受給窓口事務の件、島本町議会6月会議で、戸田は「旅券発給事務における窓口対応業務の事務委託は必要ですか」というタイトルで一般質問しています。

要約して簡単にご紹介します。

問 
旅券発給事務を島本町が町独自に行い、再任用雇用の職員を1人配置した場合、住民課の他の行政サービスを補うことができる。島本町の窓口業務の環境を充実させる意義ある負担になると考える。町が自ら行うのが得策ではないか。

答 
新たに職員を配置することにより、窓口業務の環境の充実や住民サービスの向上などのメリットは生じる。

事務委託することによってスケールメリットによる経費節減や日曜交付などのプラスの効果を得るという選択肢も「地方自治法」の趣旨を踏まえたものであり、総合的に勘案したうえで最終的な方針を決定する必要がある。


現場あってこそのノウハウの継承。委託すれば、職員の住民に対するサービス力と住民からの信頼度をみすみす手放すことになる。

一般廃棄物処理については、造りたくても造れない新たな清掃工場の事情を抱えた深刻なもの。し尿処理の課題は、処理量の著しい減少により広域行政実現に合理性がある。

し尿処理中間施設建設は、周囲の理解が得られにくい施設であるという難しい課題を乗り越えることができたら、島本町が新設工事費に予定している億単位の額の、そのうちの多くを高槻市民の方のために使っていただいてもよいと、私は思っている。

比べて旅券発給事務の財政的メリットは、試算の一例として年間160万円から190万円(後に100円弱と判明)。この削減効果を求めて、住民から確実に歓迎されるパスポート交付の窓口業務をなぜ手放すのか、理解に苦しむ。見解を。

答 
ご指摘のとおり財政効果としては少ない数字になる。一方、効率的な財政運営をするということも広域連携の一つの考え方。非常に難しいが、今後、詳細について議論し適切に対応してまいりたい。

問 
住民側からすれば、そもそも窓口サービスに広域化のスケールメリットなどない。遠くなる。旅券発給事務を高槻市に委託するということは、もはや水無瀬駅前に行政サービスコーナーを設置する意思はないと理解してよいか。

パスポート発給事務の初期投資とは比べものにならない経費がかかる。水無瀬駅前に行政サービスコーナーができても旅券発給事務は高槻駅前となれば、政策の整合性がない。


的確な行財政運営にあたり、様々な業務によってその視点が変わる。費用対効果、住民サービス、この両面から検討していかないと結論が出ないと思う。

問 
議会の合意形成プロセスを経ず、正式な依頼を行うことは認められない。認識を問う。


今回の旅券の発給事務については、職員の事務能力等、全く遜色なく直営で当然可能。財政効果としては低いが、両市町にとって互いに財政効果があり、高槻市との事務担当者間での協議を行う予定。議会の意見を踏まえて対応したい。

以上です。
この後、7月14日の議員全員協議会において費用負担の考え方や規約案について説明があり、22日には高槻市に正式に委託を依頼しました。


画像
暑い夏、蕎麦は「ざる」!
実はこれ、毛糸で編んだもの

生姜もネギも毛糸
西国街道(大山崎町)の「みやこ」の食品サンプル



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生きる環境!パブコメにあなたの声を

2014年07月26日 | とだ*やすこの活動日記
突然ですが、わたしたちすべての人間は、生態的に未来に責任がある、とわたしは思います。生き物として生きやすい社会を自ら選択する使命があるはず。

政治における今日の選択は未来を大きく左右します。その多くは実務的、具体的なもので、右か左かというイデオロギーに囚われている暇はなく、イデオロギーで解決できるものでもありません。

現在行われている次のような意見募集(パブリックコメント募集)は、いずれも「環境」におおきく係るものです。複雑かつ多様で、具体的な判断が迫られるものばかりです。

パブリックコメントとは、行政の基本的な施策について、その趣旨、目的、内容などが市民に公表したうえで市民の意見を募集、それを考慮して意思決定を行う手続のことです。

その意見公募手続を「パブリックコメント手続」といい、一般にはパブリックコメントなどと称され、略してパブコメと呼ばれています。

みなさんの知識、経験、暮らしのなかから湧きでる思いを政治の世界に届けてくだるようお願いして、お知らせします。 


島本町
島本町環境基本計画(素案)に関する意見募集
7月1日(火曜日)から7月31日(木曜日)※郵送の場合は7月31日必着

大気・水(河川・上下水道)・土壌、ごみの削減・ごみ処理などの一般廃棄物処理、里山・河川・農地、植物・動物・昆虫などあらゆる分野から「環境」についてご意見をお寄せください。

また、基本計画素案の内容・文言について擬態的なご意見・ご指摘などのコメントをお願いします。

基本計画に策定には、コンサルタント業者に委託した多額の事業委託費の他、職員の膨大な職務時間、ならびに環境住民会議に参画してくださっている住民のみなさんの労苦と思いの結集です。にもかかわらず、現在、意見はほとんど寄せられていない状況です。

説明会を開かない町執行部の姿勢にも問題があると思いますが、それを批判しているだけでは明るい未来は獲得できません。日々町政に携わっていて思うことは、お題目のように「自然が豊かで住みよい町」と言っているだけではm町の魅力は持続できないということです。



原子力規制委員会 原子力規制庁 原子力規制部
九州電力株式会社川内原子力発電所1号炉及び2号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集
7月17日~8月15日

2014年7月現在、日本では原発はすべて停止しています。福島原子力発電所の地震による事故を経ても、なお原発再稼働を望む声は根強く、鹿児島県・薩摩川内市の川内(せんだい)原発(九州電力)の再稼働実現をめざして、新規制基準適合性審査の合格を前提とする審査書案が提示されています。

川内原発の特徴的な問題は「火山」です。巨大噴火による火砕流が原発を襲う恐れを津波同様「想定外の規模」とさせないために、パブリックコメントはとても重要。この制度は、デモに参加しなくても市民が具体的な意見や思いを述べることができる重要な制度です。



内閣官房特定秘密保護法施行準備室
特定秘密保護法運用素案についての意見募集(3件)
7月24日~8月24日

政府は、7月17日に開催された第2回情報保全諮問会議に、秘密保護法の運用に関する素案を提示しました。現在、これに関するパブリックコメントを募集しています。特定秘密保護法は、わたしたちの暮らしの環境を大きく変えるものです。

簡単に理解できるものではありませんが、さまざまな立場の識者がネット上で意見を表明されているはずです。上記の資料に目を通し、市民の思いを届けてくださることを願います!わたし自身、正直、整理できていません。だからこそ、みなさんにお願いします。どうぞ市民の目線で原発に関する思いを政府にお届けください。


画像
12日深夜のヒメボタル観察にて知った
クロマドホタル(だったと思う)の幼虫(Nさん提供)

地面で光っていましたが、成虫は光らないそうです
この世は知らないことで溢れています!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パスポートの受給、島本で?高槻で?(Ⅱ)

2014年07月25日 | とだ*やすこの町政報告
7月24日の午前、高槻市の「地方分権推進特別委員会」を傍聴しました。島本町は7月22日付で、高槻市に「旅券発給事務における窓口対応業務の事務委託」の申入れを行いました。このことに賛成しかねている立場の者として、高槻市側でどのような議論がなされているのか、知っておく必要があると思い傍聴させていただきました。

議論の内容は深く、整理された発言ばかりでした。正直、このことにまず感銘を受けました。賛成にしても反対にしても自らの意見表明を行うことが重要、賛成=行政追随でまったく質疑することなく賛成する議員が多い島本町議会との違いを痛感しました。

出された意見は客観的にみて概ね納得できるものでした。が、いずれも島本町にとって厳しいという印象を受けるものばかりです。以下、わたし自身のメモに基づくもので、戸田の目線からのご報告となります。

委員の方から、まず、既に手狭になっている高槻市パスポートセンターのスペース拡張やプライバシー保護の課題に取り組めること(島本町も一部費用を負担します)、経費削減以上に高槻市側に責任が伴うこと(=リスクも生まれる)について発言がありました。

さらに別の委員から、市にとってマイナスにならないことを前提に財政的なメリットを求めるものではない、しかしながら費用負担のあり方(初期費用や人件費など負担対象・負担率)は極めて重要であるというご意見がありました。

具体的には、JR高槻市駅前に建物を建てた当時の初期費用(土地買収・建設費)などを含む、負担対象に関する考え方であると戸田は受け止めました。貸館施設であることからその貸館利用料をもとに積算された金額をベースにして島本町側の負担を積算している現状が妥当かどうかというご指摘もありました。

これを受けて、もうひとりの委員の方から、果たして、納税者である高槻市民とそうではない市外の市民へのサービスを同等に考えることが妥当なのか、という問題提議もありました。極めて妥当なご指摘と受け止めました。

が、同時に、今回の数字とは比べ物にならない規模で「一般廃棄物処理の事務委託(=ごみ処理問題)」においても同様の議論が交わされることになるであろうと、実感することになりました。そして、広域行政に関する資料には今後も必ず「合併議論を含めた」という文字が登場します。

他には、島本町側の導入年度の財政効果は117万9000円と積算されているが、窓口業務を行えば収入印紙の売りさばき収入がおよそ20万円入るので実際には約98万円の効果となる(島本町の全員協議会でもこのことは議論されました)、すると1件あたり970円の経費削減と試算、その一方でこれが島本町にとって住民サービスにつながるのかというご意見がありました。

それは、行政としての財政削減の数字の規模に比べて、島本町の住民にとっては高槻市に出かける交通費が自己負担となること、町外に出かけるための時間を要することなどから、島本町の方の住民サービスにつながるのか懸念するという意味、わたしはそのように受け止めました。

あくまでも島本町側の問題としながら踏み込んで発言しておられましたが、まさに、この点が、わたしを含めた、今回の事務委託に疑問をもつ議員の反対根拠です。

いずれにしても、島本町が正式に委託を依頼したことを受け、今後、両市議会の9月の議会において「規約案」を審議し、議決することになります。これについては9月議会の日程について、委員より厳しいご指摘と要望があり、最後に委員長自ら、委託ついては島本町から高槻市が受けるものであることから受ける側が先に議決してしまうことのないよう、議会の日程調整について強い要望がありました。

さらに、島本町において今回の案件は、住民へのパスポート受給窓口業務という住民サービスに大きくかかわるものであることから、住民意見の反映や議会の議論を尽くしていただくよう島本町にはその努力を求めたいという内容の委員長まとめもあり、島本町の根源的な課題を指摘していただいたことになります。

言論の場における委員長という立場の発言の重さ、深さ、寛容さに感銘を受けました。朝、祇園祭に気をとられ、気がつけば「京都・河原町」行のホームに立とうとしている自分に気づき(本当ならJR山崎駅から高槻駅に向かうのがベストだった)、猛暑のなか超急ぎ足で高槻市議会に向かうというありさまでしたが、傍聴により、広域行政は住民自治の問題、祇園祭の後祭復興と同様に官民の心意気の問題であるという思いを強くしました。


画像
寝屋川市の窓口業務を視察(6月3日)
担当職員から丁寧な説明を受けました

島本町の職員では対応できない事務ではありません
これについては政策企画部長も断言、認めています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祇園祭の後祭巡行復活に思う

2014年07月24日 | とだ*やすこの活動日記
今年、祇園祭の後祭が49年ぶりに復活しました。今後は、八坂神社の神輿の先触れとして、神輿渡御の日にあわせて巡行が行われます。観光か振興かの論争を経て1966年から前祭を吸収する形で一本化、合同巡業されていた後祭が本来の姿で行われるのです。

今回の京都の英断は、観光業界にとっても観光客にとっても魅力あるものになると確信します。夜店の出ない宵山、そぞろ歩きを楽しめる祭前夜は京都で生まれ育った者にとってこのうえなく嬉しいものです。

また、観光客のみなさんにとっても、これぞ祭という風情を味わえるものになるでしょう。歩行者の視線からの交通が賑わいを創出するという考えに基づき、今年、四条通の車線を縮小して歩道が拡幅されるのも祇園祭にとって追い風となるでしょう。

祭を支えてきた繊維街・室町筋の景気は往年の勢いに比べると想像を絶する厳しさに違いありませんが、幕末以来150年ぶりに大船鉾も復興しました。財政、交通、市民理解・・・できない理由が山とあるなか、民の熱意と町を愛する力が行政を動かし、困難を克服する原動力となりました。

奇跡が起こったという人もあるくらいです。出来ない理由をみつけるのは簡単です。それをどのようにしていくか、市民とともに悩み、考え、そして英断する。政治家、特に首長に求められていることです。

今日は、朝から高槻市の「地方分権推進委員会」を傍聴(追って整理してUPします)、高槻市センター街のタイ料理店(タイの女性料理人のお店)で大好きなタイ料理をいただき、午後はブログ記事に関する法律相談。

さらに島本町教育委員会傍聴(主に小学校の教科書の採択)と猛暑の中、活動の充実した一日でした。が、同時に課題が増えるばかりです。いただいた貴重なご要望にも応えられるよう前進しなければ!

京都の街を動く美術館、祇園祭の歴史的後祭を今年実感できませんでしたが、来年以降の楽しみとします。来年は宿願の祇園祭ミニツアーを企画・実行したいです。


画像
17日の前祭(さきまつり)の「岩戸山」
早朝、辻つじで「辻回し」がみられます

「岩戸山」は鉾のように祇園囃子を奉する曳山
「国生み」「天岩戸」の記紀神話を題材にしている









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学んでつながる、まなびとひろば

2014年07月19日 | とだ*やすこの活動日記


13日のまなびとひろば「本格実施直前!パパ・ママ、ここは知っておきたい『子ども・子育て支援新制度』(お話:中山徹さん)を無事終えました。属性の異なるさまざまな方のご参加により、たいへん有意義な会となりました。参加してくださった方、ありがとうございました。

今度の制度は民営化か公営かという議論以前に、未就学児すべての保育・教育環境をビジネス化するものです。制度そのものの問題点を認識しつつ、9月に島本町議会に提案される関連条例をより子どもの視点に立った、地域に相応しいものにしていかなければなりません。

新制度は保育をビジネス化するもの、保育所は民営化せず公営を維持すること、認定こども園は子どもの視点に立ったものではないことなど、これらは今週、17日に行われた前期議員研修の講師、松居和氏もおっしゃっていました。

中山先生も松居和氏も、島本町の規模と現状を考えれば、島本町の考え方次第で新制度のもとでも良質の保育が維持できると強調されました。その意味で、民営化に疑問をもっておられる方もそうでない方にも、関心を寄せていただきたい大きなテーマです。

さらに保育よりも教育、幼稚園のあり方が変わることを見逃さないでいただきたい。幼稚園の保育料にも所得による格差が設けられ、国が示した指針によると、所得によって月2万円を超える保育料を支払う家庭が生まれることになっています。

結果的に、私立幼稚園との較差がなくなり(ここが大きな目的と思われます)、公立幼稚園の存続の危機を意味するといわれています。

質疑では、学童保育、放課後子ども教室、放課後の校庭の開放について貴重なご意見がありました。中山先生は、諸外国と比べて日本の学童保育の環境が極めて貧しいことを、海外視察の経験を通じてお話しくださいました。総じて、保育の従事者の雇用環境の改悪になることを指摘されています。

こういったことの共有ができたことは意義あることでした。市民のみなさんとともにあっての議員、頂いたご意見をもとに新たな課題に取り組んでいきます。が、のんびりはしておられず、9月議会に先がけ、超党派で条例に的を絞った勉強会をもとうと準備しています。

議会の日程の間をぬって、さまざまな活動や勉強を続けながらの講演会主催は、正直、毎回もう今度で終わりにしようかと思うほど広報準備がたいへん。活動をふりかえると11日は終日「子ども子育て支援新制度」を学ぶ議員対象の研修に急遽参加。

12日は午前、ふれあいセンターにて辻元清美衆議院議員の「つじともネット」の地区会議、午後は同志社大学の今出川キャンパスでの憲法サロン(京都96条の会主催)、夜には育児×まちづくりカフェのミーティング、その後、ヒメボタルの観察会(大沢・尺代)を終わって、夜中に、まなびとひろばの資料を作成に着手するというあわただしい状況でした。

さまざまな準備に精一杯で、託児がご用意できなかったことで参加を見送られた方には申し訳なく思います。児童、生徒、子どもたちによりよい環境、施策を獲得するため、引き続き、情報交換、意見交換を大切にしていきます。よろしくお願いします。


画像
17日祇園祭
前祭りのしんがりをつとめる船鉾
夏本番です

朝コンチキチンを聴いて
午後には議員研修
夜は、しまもと住民環境会議




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

保育所も幼稚園も激変か?!

2014年07月10日 | とだ*やすこの活動日記
9日、今年度第3回「子ども子育て会議」を傍聴しました。保育所・幼稚園の利用実績・今後の需要量推計(平成27年度・31年度までの5年計画)など、いよいよ具体的な数字が示されました。

お子さんひとりひとりに対する「保育の必要性の認定」についての規定骨子案や地域特有の事情に合わせた小規模保育事業に関する基準の骨子も明らかにされました。

が、正直、言葉の使い方、資料のまとめ方などが専門的で、相当時間をかけて読みこなさないと理解しにくい。かといって町が独自の資料を作成するには情報量が多すぎ、なおかつ未確定な部分が多すぎると思えます。

気になるのは、参考資料として示された資料に「教育標準時間認定を受けた子どもの利用者負担のイメージ」(月額)として推定年収に応じた保育料が記載されていることです。

町立幼稚園に通う子については、現在所得に係らず、一律月額8000円ですが、今後、保護者の所得に応じた金額になる可能性があると戸田は考えます。

子ども・子育て支援新制度の概要はもちろんのこと、障がい児の保育の保障はどうなるのか、学童保育室と放課後子ども教室を一本化するのか、私立幼稚園が認定こども園になることを選択されると利用者にとってはどのような変化があるのか、気になることはたくさんあります。

この制度は、ひとことで言うならば、保育をサービス業化し、営利目的で企業が参入できる=事業者が儲かるしくみです。

収益をあげることを否定しているのではありません。ともすれば収支が合わない2歳児までの保育を、民間の小規模事業者(認定)に委ねていける点で、注視すべき制度といえます。待機児童を地域型保育(小規模・民説民営)に依存していけば、行政の把握が困難になるという懸念もある。

さらに保護者・子どもが消費者となってしまう危険性もはらんでいます。結果、保護者の収入で保育に格差が生まれます。また公立幼稚園の削減、変容を生むものです。

こういったことを踏まえたうえで、それでも保護者、保育・教育関係者のみなさんの声をきき、島本町が島本町の子どもたちにとってよりよい制度、事業計画をつくっていかなければならない。

北海道も沖縄も東京も島本町も同じ基準で保育を行うのはナンセンスですから、今後は地域に応じた制度が必要という考え方は理解できます。だからこそ当事者(保護者・保育従事者・事業者)のみなさんに関心をもっていただき、島本に相応しいものにしていかなければならない。

明日は終日、大阪市内で開催される議員対象の研修に自主参加して学んできます。それを踏まえて、週末、ふれあいセンターで保護者、保育関係者のみなさんといっしょに学ぶ機会を設けます。

保育の問題に詳しい同会派の平野かおる議員にも参加していただきます。託児はご用意できませんが、お子さんの安全を自らみていただくということで、お子さんの同伴も可能としています。

お子さん同伴の場合、当ブログのコメント蘭にてお知らせください。ご参加をお待ちしています。
 

本格実施直前!
パパ・ママ、ここは知っておきたい
子ども・子育て支援新制度

おはなし:中山徹さん(奈良女子大学大学院人間文化研究科教授)
日  時:7月13日(日) 13:30~15:30 13:15開場
場  所:島本町ふれあいセンター2階 年長者座敷


画像
しまもと手づくりコミュニティ市での
大満足のお買いもの

ヒノキのまな板(1000円)
オーガニック素材の赤ちゃんグッズ(1200円)
東北被災地復興で現地の方が編まれた鞄(3800円)
手づくり真鍮の携帯靴べら(800円)
NPOすばるのごぼう茶(300円)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第10回とだ*やすこのまなびとひろば

2014年07月07日 | とだ*やすこの活動日記
お知らせ
第10回とだ✽やすこのまなびとひろば

本格実施直前!
パパ・ママ、ここは知っておきたい 
子ども・子育て支援新制度

おはなし:中山徹さん
奈良女子大学大学院人間文化研究科教授
大山崎町保育施策のあり方検討委員会委員長(2008年度)

7月13日(日) 13:30~15:30 13:15開場
島本町ふれあいセンター2階 年長者座敷

保育はご用意できませんが、お子さん同伴可能です
その場合、準備の都合上、事前申し込みをお願いします
※とうブログのコメント欄に記載ください(公開しません)
※Fax075-961-2329でもOK


未就学児の保護者のみなさん!
小学校に入る前のお子さんの保育所、幼稚園に関する制度が平成27 年度から大きく変わります。未就学児の保育、教育が「子ども子育て支援新制度」に基づいて行われるからです。

これまで保育所や保育園に「運営費」として支払われていた公のお金が、平成27年度からは理論上「施設を利用する子ども(=その保護者)」に支給されるようになり、保護者が支払う保育料の一部に充当されます。

保護者のみなさんにとっても、保育所、幼稚園など事業者にとってもたいへん大きな変化です。

また、市町村がひとりひとりの子どもに対して保育が必要かどうかを判断して「認定する」のも従来と大きく違う点です。市町村は、新制度に基づきこの秋からこの認定事業に着手します。

地域の保育の量と質を定めるのは「島本町子ども・子育て支援事業計画」その内容が要となりますが、これは現在「島本町子ども・子育て会議」で審議されています。

保護者のみなさん、保育士、幼稚園教諭のみなさん、中山先生のお話は理路整然、とてもわかりやすい!新しい制度でなにがどのように変わるのか、ぜひ、いっしょに学びましょう。 

主催: とだ✽やすこのまなびとひろば


画像
第5回しまもと手づくりコミュニティ市
島本駅周辺で行われたのは今回がはじめて
朝10時から賑わっていました

早朝7時からは町内一斉清掃にも参加
ご近所の小学生(大人顔負けの鉄道マニア)と
JR線路沿いのゴミをたくさん拾いました


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする