とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

若山台に音響信号を

2011年09月30日 | とだ*やすこの活動日記
おとつい終わった建設水道委員会で9月議会の山場を超え、昨日は、自宅での事務処理、電話、調べものに集中しました。今日は午後1時から人権啓発施策審議会を傍聴(大変興味深い内容)。途中で退出して若山台へ向かいました。バスターミナルに音響信号を設置するにあたり、関係機関(高槻警察・UR都市機構・自治会・管理組合・島本町都市整備課)が現地を視察、同じテーブルを囲んで、5月に拾った各自の課題の進捗状況を共有、設置に伴う役割分担の再確認と調整を行いました。

大阪府警の予算編成の状況により、いついつに実現するとは明言できませんが、最短で平成24年の夏から秋に一定の目途がたつということが理解、共有できました。過日、わたしは委員会傍聴を抜けて2中の文化祭を見に行った帰路、訓練歩行中の当事者が歩いておられる様子をみかけています。もうひとりで歩きはじめておられます。自治会ではご本人とご家族のご希望を最大限に活かして、既に本年度予算で可能な範囲内で、点字ブロックの設置工事を計画されています。周辺住民のみなさんに音響信号設置についてご理解をいただくよう、ご尽力もされています。

自ら汗をかき、単なる「要望」ではなく、実施に向けて着実に「仕事」をされているということがわかりました。

わたしはといえば、住民の代表。まずは、住民目線をということで、過日、京都新聞で目にした、中途失明者の特集記事(ご本人が自立への努力をされるまでの心の葛藤などが紹介されている)を切り抜き、会議の冒頭でみなさんにご紹介させていただきました。音響信号の必要性をガイドヘルパーさんから耳にしたのが4月、警察に要望の電話をして後、現地を視察しますというお返事をいただいて実現した5月の現地視察から約4か月。比較的短い期間でこのような場をもてたのは、ガイドヘルパーさんのフットワーク&ネットワーク、地元自治会の瞬発力と仕事力、なによりご本人の自立への強い意志です。

わたし自身は、ご本人の意志と努力への「尊敬の念」を発露に、関係各機関に問い合わせ、教えを請い、その道のプロにお集まりいただくしか方法がないと判断し、場を設ける努力をしました。現場と会議で約1時間半。長いようで短い時間、非常に充実した時間をもてたと思います。以降、詳細は町と自治会にバトンタッチ。今後は町の役割部分に目を配りつつ、大阪府警の予算編成を祈るように待ち、折々に必要ならば、関係機関のご指南に従えるようにします。

しかし、最短で来年の今頃に設置に向けて動き出すという現実は、実はご本人にとっては非常に厳しいものです。ただ、町も警察もURも自治会・管理組内もすべて前向きに動いているという事実が「希望」になるということを、政治が示すことに意義があります。そしてそれが、わたし自身の希望であり、夢です。これを支えるのはみなさんの税金、すなわち浄財。議員がお金を払っているのではなく、このために報酬をいただいており、議員の「力」によるものではありません。そこのところを誤解しない感覚が必要です。

今回、とてもよい経験をさせていただきました。帰路、役場に戻って、他に温めている「夢プロジェクト」をひとつ発信しました。


画像は、若山台住宅の敷地と町の管理する歩道の境
加えてUR都市機構、それぞれが点字ブロックを設置
移動されるご本人の日常行動を具体的に想定して
最適の埋め込ができるよう、設計協議が必要
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建設水道委員会を傍聴

2011年09月27日 | JR島本駅西まちづくり
今日は建設水道委員会の第1日目を傍聴しました。「人びとの新しい歩み」は平野議員が委員を務めています。平成22年度は、し尿処理課題に端を発した高槻市との広域行政勉強会再開(「合併を含めた」という文言を盛り込んで再開され、主なテーマが「合併」になってしまった)。JR島本駅西側地区・地権者を対象にした「まちづくり勉強会」の発足。中期的な財政収支見通しにおいて、平成26年度に売却(=埋め立て)を考えている2つの若山台調整池の問題(防災・減災の観点から埋め立て・売却しての土地利用に疑義あり!)など、重いテーマが多い年でした。

明日は3つの委員会の最終日。10月7日の本会議(後半)で9月議会が終わります。運動会・文化祭など行事の多い秋でもあり、また、長岡京市をテーマにした「持続するまちづくりと公共交通」の調査研究もはじまっています。今日は、過日、長岡京市の大阪成蹊大学・芸術学部の構内で発掘された埋蔵文化財の現地説明会に行ったときのことをUPします。この日は、昼の会食と午後の高槻市医師会主催の医療防災訓練への参加予定があり、ほんのわずかな滞在でしたが、思いもかけずに大きな成果がありました。


猛暑の中、道に迷いながら(方向音痴)歩いてたどり着いた現地でしたが、お蔭で「町の声」を拾うことができました。今年度を最後に移転が決まっていて、現在、在校生は4回生のみとのこと。まもなく開催される学園祭は今年が最後だそうです(校門横に学園祭の大きな看板がありました)。代って、当該地には、私立大学の付属校である立命館中・高校(1700人規模)が転入してくると知りました。最寄りの駅は、現在工事中の「にそと」高架下に開設される「阪急新駅」です。

過去には金属を扱う工場があったが移転(地元住民の反対があったとも耳にした)、跡地に大学が建ったものの、この度の移転となり(阪急沿線の相川駅方面へ?)、更地にして新たに立命館の中・高校の校舎が新築されることに。近隣住民の思いは複雑、とのことでした。大学の正門付近には送迎バスが止まっていました。中学・高校の生徒たちは、この閑静な住宅街を毎日のように徒歩で通学するのか(かなり賑やかなことになりそう)。一定の時間に集中してスクールバスが住宅街の一般道路を通ることになるのか。いずれにしても地元住民のみなさんは、さまざまに心配されているとのことでした。

ごくごく普通の住宅街に忽然と現れる大学、しかも京都府内なのに大阪成蹊大学であることにも驚きましたが、それがまた新たに別の学校になるとは・・・民から民への転売が頻繁に行われていること、その際には行政の介入が難しいということを確認しました。JR島本駅西地区の土地利用構想について、「農地を手放して、たとえば大学に売却したらなら、将来、民から民へ売却が行われる可能性があり賛成できかねます」というお声をいただいていますが、ご指摘いただいていたことを目の当たりにしたように思います。

長岡京期の醸造所跡や江戸期の上水道設備の遺跡はとても面白いものでしたが、近年の地層には、田の跡に工場、その跡に学校の運動場と素人目にもわかる状態でくっきり断面が露出していました。当該地が「農地」「工場」「大学」と姿を変えたという周辺の「聞き込み」と一致していて、非常に興味深い体験をしました。

現在「にそと&阪急新駅設置に関連する『換地』(土地区画整理事業が行われていると思われる)では、地域住民を対象にした丁寧なヒアリング調査が、民俗学的側面から行われているそうです。埋蔵文化財調査に並行して、古文書の調査や聞き取り調査によって、地域の伝承文化(祭りの行い方など)や土地の歴史の伝承が丁寧に行われ、複眼的な記録を遺す作業をされているそうです。財源や調査期間の制限があり、悠々とのどかな作業というわけでは決してなく、迫りくる期限までにまだまだ作業が必要とのことでした。

さて、島本町に比べて長岡京市はとりわけ大規模な自治体というわけではありません。人口約8万人、面積19.18㎢。京都、大阪間に位置する阪急ならびにJR沿線の都市であり、一種の類似団体ともいえるでしょう。島本駅西側は北摂の山並みを背景にしていますが、その山並みは、乙訓、大山崎町、長岡京市の西山に連なるものです。交通の利便性、水と緑の豊かさ、サントリーの存在など、「強み」と思える点に共通点が多いことがわかりました。

つまり島本町が誇るものの多くが長岡京市にはあり、おそらく大山崎町にもあり、水も緑も歴史・文化も、そして交通の利便性も、実は「独自性という点では非常に弱い」ということになります。ここをどう考えるのか。これからNPO再生塾で仲間と議論しながら、ここのところをつかみとろうとしています。難題です。


画像は、最近の地層です
田(濃い灰色、土色)、工場(薄い灰色、コンクリート層?)運動場(表面の部分)と
断面がくっきり明確に現れています


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総務文教委員会を終えました

2011年09月15日 | とだ*やすこの町政報告
13日、14日、二日間の総務文教委員会で、平成22年度一般会計歳入歳出決算の審議を終えました。認定しました。委員長が変わったこともあり、既に終わった事業に関して、もっとこうするべき、今後はこうあるべきと指摘、提案することは決算審議にあたらない、また、質問に至る背景を語ることは「意見を述べること」になるとして、概ね却下されることになりました。当初は非常に戸惑いましたが、なにをどう実現していこうとするのか、自らに問うようにしています。

できていないことを責めるよりも(議員の仕事はこれが重要!ですが)、どうしたら実現するのかを常に考えてしまう。ゆえに決算審議は難しい。週末のNPO再生塾「京町家合宿」でも「正しいことを言うよりも、正しいことを実現するためにはどうしたらよいかを考えることが大事」と、理事長(まちづくりの学識経験者)からアドバイスをいただいたばかり。実は、今回、委員会審議の準備の過程で、5年前から気になっていた課題を解決できるかもしれない「夢のプラン」の鉱脈を掘り当て(!!)わくわくしています。どのように育てていくか、これから、じっくり考えます。

さて、以下、平成22年度一般会計歳入歳出決算を認定するに至る戸田の考え(「討論」の内容)をお示しします。

☆   ☆   ☆

平成22年(2010)は、島本町にとって町制70周年を記念する節目の年。前々年(2008)のサブプライムローン、リーマンショックに端を発した金融危機の影響を受けるなか、平成23年3月11日、東日本大震災発生。我が国は未曽有の経験をしている。世界史に残る福島原子力発電所事故が起こり、地震・津波災害からの復興への道のりは、なお険しいものになった。

そういった背景のもと、地方交付税に代わる財源として発行された臨時財政対策債6億4805万3千円は、特例公債としながら、制度化された平成13年から既に10年も経っている。景気後退が定着するなか、小さく、賢く、輝きながら成長する町をめざし、行財政改革を大きく進めなければならない。「パブリックアセットマネジメント」の導入により、あらゆる公共施設の計画的な長寿命化、計画的な縮小を求める(民間ソフトの導入は小規模自治体には不適当。ここで主張しているのは「概念」)

JR西側農地区の土地利活用について、地権者の意向を把握するための「まちづくり勉強会」が発足。当該地区が農空間保全区域であること、保留区域申請の情報提供などが不十分かつ不誠実で、町の姿勢は農地所有者に対する信義に背くもの。また、一部の地権者の意向に沿って強引に開発を誘導しているという印象をも招きかねない、日々粛々と職務を遂行する職員が住民から信頼を得られない、やりがいを感じられないという事態もまねきかねないと、わたくしは危惧している。町長の姿勢が問われている。

高槻市・島本町広域行政勉強会・中間報告が出された。両市町の現状比較と情報の共有に一定の成果が得られたものの、最後に合併の効果額を示し「合併を重要な課題と認識」と示されている。非常に問題。一昨日12日、新高槻市長から、合併を将来的課題と認識、現時点でし尿委託は受け入れられない、という内容の回答が文書で届き、平成22年度の勉強会の成果は、し尿処理課題の解決に関しては、まったく成果がなかったということになる。

一方、大幅な職員数の削減・年齢構成の激変という厳しい状況のなか、働く意欲の湧く職場、働きやすい職場への創意工夫、積極的な人材育成が行われていることを高く評価、感謝するとともに、30代、40代の職員の活躍に期待。島本町支援教育研究協議会の発足、観光施策推進連絡会議の発足、文書処理カードの改善、HPによくある質問を掲載するなど、職員による足元からの改善があったことを評価する。

地域伝統文化活性化事業補助金(2,835,340)を活用して、水無瀬駒、中将棋関連の文化振興事業が行われ、内外の注目を集めるきっかけとなった。町制70周年に相応しい記念事業が、全額国庫補助で実現したことは快挙。中長期的な継続を実現するためにも、今後は、予備的な予算措置が必要であることを申し述べておく。

平成22年は昭和85年にあたる。昭和初期の記憶が残る方はもう90歳を超えておられる。水害等も含め、郷土資料として町に残る写真を活用すると同時に、聴き取り調査などを通じて地域の歴史を掘り起こす必要があると考える。また、これにより町の選択すべき将来像の輪郭がみえると考える。町制70周年記念事業が成功裏に行われたこと、特に「むかしの写真展」「奈良大学学生を招いての文化財保存体験学習」の企画を高く評価。歴史文化資料館の活用による文化施策のさらなる充実に期待する。

小学校・普通教室のエアコン設置。耐震化か、エアコン設置かの議論がされてきた。前者は万が一の場合の命に係わる災害対策、後者は今、目の前にある教育環境、児童の健康管理、教職員の職場環境の重要課題。どちらも必要であり、本来比べる対象ではない。財政という視点から4校同時に設置することが厳しいならば、計画を示し、できるところから着手すればよい。

学校給食調理室については、「学校給食衛生管理の基準」に「調理室等は、内部の温度及び湿度管理が適切に行える空調等を備えた構造等であること」と明記されている。(※早急に計画を策定し改善を図ることが必要な事項として明記されている)現在守られていない一小、三小、四小においても、できるところから、速やかに、機を逃さずに実現していただくよう強く要望する。

以上、認定の討論内容をご紹介しました。まだまだ勉強不足!ですが、執行機関である町を責めるだけではなく(結果的にはそうなりますが)、明日の島本町のための行財政改革(=財政の健全化!)に取り組みます。


画像は、総務文教委員会・調査研修で訪ねた杉並区の小学校の屋上緑化
草の原っぱ(もとは芝生)の土が流れ、木で堰き止めても効果がもたない様子
水やり等も手がかかり、さまざまにご苦労があると感じました

エアコン設置に積極的でない議員の求めたテーマ「暑さ対策」でしたが
既に、杉並区では、全校、普通教室にエアコン設置済
島本町の小学校にもエアコンは必要です
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NPO再生塾!京町家合宿!

2011年09月11日 | とだ*やすこの活動日記
朝9時、阪急長岡天神駅に集合、レンタサイクルを借りて、NPO再生塾のアドバンスドコース・長岡京市Bチームの仲間とフィールドワークに出ました。バス路線に沿って乙訓寺、光明寺、長岡天満宮へ。しかし、暑い!「にそと工事館」を訪ねて模型や工事内容をおおまかに確認、阪急新駅設置現場を含む工事現場を実際に訪れました。遊び気分を装いつつ、実は、土木技術に詳しいコンサルタント会社の方や自治体職員の方の目線は、右折路線、既存のバス路線、運転手の様子、民家の車庫の様子など、わたしには想像もできないところに注がれていたようです。

午後からは、市役所で建設担当部局の職員のみなさんからヒアリング。夕刻4時には京都・烏丸御池近く、の京町家ステイ体験。6時には卒業生も含めた再生塾のメンバーが大集合。大合宿となりました。前から気になっていた町家が会場ということで、はりきって参加しましたが、想像以上に素晴らしい空間でした。木と紙と土の建築のぬくもりと外国人向けの便利なアメニティで本会議の疲れを癒し、近くのフレスコで買った惣菜と飲み物で盛り上がり、常任委員会に向けての英気を養いました。宿泊組は夜を徹して語り、そのまま出勤するようです。

それにしても、よくこのような町家をのこしてくださった!とアレックス・カー氏に感謝。主な利用者は外国人。宿泊施設ではなく貸家という位置付けということもあり、連泊される方が多いそうです。福島原子力発電所の事故により、外国客が激変している京都で、期間限定で特別に体験させていただきました。ここぞとばかりに隈なく見学。かつては白生地を扱う呉服屋さん、たいへん丁寧に使っておられ、従業員が住まいされていたという空間もそのままでした。、

実は、島本町にも東大寺に七つの釜戸がある古い貴重な農家が残っていました。不動産屋と何度かやりとりしたものの、慣れない議会活動であたふたしているうちに、ある日、更地になってしまった・・・という苦い経験があります。町家再生、活用の手法を、全国に広めようと各地を飛び回っておられる「庵」の女性プロデューサーとお話しする機会にも恵まれ、島本町の古い農家が素晴らしいものであったこと(落ち着いたら一度、内部を拝見したいと思っているうちにあっけなく解体)、持ち主の意向で、民家を保存するという条件なら5000万円以下であった(と記憶)と伝えました(土地は確か200坪規模)。

「小規模多機能施設」あるいは「落語の寄席」としてなんとか活用できないかとない知恵を絞っていましたが、当時のわたしには、どう動けばよいのかもわかりませんでした。ネットで町家再生の大工さんを検索したり、小規模多機能施設について調べたり、友人に声をかけたりしていました。女性プロデューサー(30代?)は「それなら、センスの良いレストランにできたかもしれない、ですね」とおっしゃり、確かにそうだな、と納得。地方を回って、その土地、土地の宝物を発見、再生されるお仕事に、楚々と誇りをもっておられると感じました。もっと早く会いたかった!

京都だから、外国人だから、財源があるからできたという考えは、この際、捨てなければ。奇をてらったイベントやB級グルメでの地域振興、宿泊施設のない町の観光事業には自ずと限界がある。社会的、文化的意義がある事業を創造しなければ、持続は不可能。島本町にも、まだまだ「お宝」はあります!


デジカメの充電器を実家に置いてきたらしい
で、画像は、山吹渓谷の落石です

わが町の「山吹渓谷」は「小・奥入瀬渓谷」です
残念ながらここ数年落石が目立ち、必ずしも通行をお勧めできない状況

6月に府の職員に連絡、現地視察を行いましたが
さまざまな事情により、抜本的な改善策がみつかりません

国土交通省が税金の使い道を変えれば(!)遊歩道として整備することは不可能ではない(?!)
夢と称して諦めるのか、実現を信じて考えるのか、選ぶのは後者です
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残暑の一日、日記です

2011年09月10日 | とだ*やすこの活動日記
午前、長岡京市で発見された「長岡京期の一大酒工場?」の現地説明会に行ってきました。持続する交通とまちづくりを学ぶ「NPO法人再生塾」のアドバンスドコースの調査対象が長岡京市であり、翌日のフィールドワークの予習になると思いました。「掘立柱」と「礎石づくり」の柱跡の違いを見分ける調査方法についても知っておきたいと思いました。サントリービール工場の近くで、古来、酒造りに適した水が湧いていたとしたら、ちょっと面白いな、と思ったりもしました。わざわざ足を運びたいと思った理由はたくさんあったような気がします。が、思わぬ収穫が・・・この報告は日を改めて、今日は「日記」です。

お昼、水無瀬の「オーガニックまんま」。かつて島本町で子育てされたドイツ女性が来日(過日、議会を傍聴されました)、息子さんを囲んでの会食に、南部由美子さんからお誘いいただき、急遽、参加させていただきました。「人びとの新しい歩み」の歴史を身近に感じることができる貴重な経験になりました。縁あって「市民派議員」としていただいたバトンを、自分の色に変えてしっかりと活動できているか、その答えは自分ではわかりません。そもそも、わたしには、同じであることを求められたのではなく「調査・研究を怠らず、言論による議会活動をおろそかにしない姿勢」を引き継ぐことが大事なことではないかと、最近、強く思うようになりました。

急ぎ、高槻市へ。残暑のなか、桃園小学校の校庭で行われた医療防災訓練の開会式が2時半。全国的にも珍しい、医療従事者による現場対応訓練で、島本町からも多くの職員が参加しています。暑い中、本当にお疲れさまでした。閉会前の関西大学社会安全学部の土田昭司教授の講評が、印象に残りました。議会はなにをするべきか、議員になにができるのか。わたしには、ここのところがまだつかめていなかったのですが、夕刻、ジャーナリスト島本慈子(やすこ)さんの講演「災害から考える社会の針路、これからの街づくり」(たかつきリベラルネットワーク主催)に参加して、自分なりの答えをみつけました。

「復興は、もともと人を大切にしている社会で実現する」ということ。「あの日に帰りたい」と思う「あの日」がなければ、復興は実現しない。議員はその「あの日」になりえる社会を日々、創造することに努めることが仕事ではないか。かつて強く抱いていた「コスト至上主義」「格差拡大」「競争社会」などに対する自分自身の問題意識(そのベースには、超競争社会・香港でみたこと。その他の自己的経験がある)が「議会運営」という狭い社会のなかの諸々に埋没してはいけない!注意深く、自らを見張っていなければ!

今日は2会場で辻元清美さんと会いました。3月の震災以降、ほとんど地元で会う機会がなかったので、戸惑いました。首相官邸に常駐のメンバーが変わったことを実感しました。先ほど記者会見を済ませ、民主党への入党を正式に発表されたと聞きました。既に情報は流れてしまっていましたが、そのことでご本人を責めることはできません(事前に相談を受けた誰かが意図的に流した?)。わたしは、もともと特定の政党を支持せず、特定の組織にも所属しません。10数年前、「投票」という行為を超え、党に属する国会議員を「積極的に支持する」という(当時としては)重く大きな迷いの一歩を踏み出したものの、やがてさまざまな局面で傷ついたり、悩んだりしながら「それでも政治を諦めない」という強い意志が、理屈ではなく身につきました。

そして、南部由美子さんという政治家を生んだ島本町、女性議員が全国的に注目されるほどに多い島本町で、ごく自然に、自らが議員となることを受け入れました。辻元さんに求められている役割は、この10年間に大きく変化しています。昔と変わったとか、かつてはこうだったとか、そういった思いを置き去りにして「政治」は常に動いています。かつて、あのときあの日に、一市民として「辻元清美」に抱いたはじめての希望を、今度は、自分が自ら、地域で発信したいと心に決めて、この道を選んでいます。もう後には引けない。

みなさんのお力がなければ、議員というわたし自身が存在しないように、地元大阪10区でのみなさんのご理解、ご支援なくして、衆議院議員・辻元清美は存在できません。わたしは、民主党への入党の是非を問うよりも、原発震災の渦中、政府の中枢で働いた経験と人脈を活かせる数少ない議員としての活躍に期待しています。わたし自身は、大小さまざまな案件の積み重ねを繰り返す島本町での仕事を大事に、身の丈に合った活動を継続するだけです。その意味で、なにも変わりません。


画像は、山吹渓谷、涼しさをお届けします
初夏に大阪府の担当者と落石等、現地調査したときの映像です





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議員力のススメ

2011年09月09日 | とだ*やすこの議会報告
9月議会、前半の本会議が終わりました。傍聴に来ていただいた方、ありがとうございました。平成22年度決算に対する大綱質疑を終えて、ほっと一息です。持ち時間残り数十秒で答弁が終了。途中でブザーが鳴って終了!という事態は免れました。形骸化しがちな大綱質疑にしてはいけないという思いで臨みましたが、通告の原稿作成の大事さが身に染みました。通告の仕方については次回からの課題とし、気持ちを切り替えて、来週からはじまる委員会での審査の準備にかかります。

といっても、この週末はかなり予定が重なっています。長岡京市で発見された埋蔵文化財の現地説明会&高槻市での医療災害訓練の見学。持続可能なまちづくりを学ぶ長岡京市への現地調査&京町家見学。実は、昼食の会食、夜の宴会もあります。どちらも仕事に関連しての親睦&情報収集&意見交換。13日(火)14日(水)総務文教委員会。議員活動を通じて思うことは「自分が知らないこと、わからないことが増えてくる恐怖」が益々高まってくるということ。

2年前、「物知りになるな!」「打たれたボールを正しさで打ち返せ!」と、お声をかけてくださった方の言葉を思い出し、初心に帰ることにします。しかし、打たれたボールを打ち返すだけでなく、自らサーブを打ちつづける議員でありたいと思います。

ここで、一冊の本『「議員力」のススメ』(法政大学教授・廣瀬克哉教授著)をご紹介します。「なぜ、今、議会改革なの?」「議会はなにをするところ?」が、よくわかる一冊。議会改革といえばこの方、という廣瀬氏が、専門用語を使わずに平易な言葉で書かれています。島本町主催で「まちづくり基本条例」についてご講演いただいた同志社大学の新川達郎氏も第4章の座談会に登場されています。

わたしは、これを読んで自分がめざす議員活動が確認できました。「市民派」と呼ばれる議員がめざす方向性が間違っていないことを認識すると同時に、そのあり方を客観的に批判することもできました。「議会」のどこに問題があるのか、なぜそうなっているのか。議会を構成している議員の力、意識、資質が問われています。同時に「市民が政治を自分の問題として受け止めるきっかけになる!」という思いも強くしました。2年半の経験を経て、今一度、じっくり読み返したい本。議員はもちろん、行政職員、市民のみなさんにもおすすめしたい、はじめの一歩の一冊です。(本来は、議員力検定について書かれた本です)

以下、「アマゾン」に記載されたカスタマーレビューを一部転載します。

☆☆☆☆☆
地方議会に不足しているものを、議会という議事機関の「議会力」と、その議会を構成する個々の議員の「議員力」、そしてその議員たちを選挙で選んでいる市民の「市民力」の3章構成で、それぞれに不足している力について書いています。例えば、「議会力」としては単なる「八百長朗読会」となっていることと、「議員力」としては市民への説明責任能力や制作(政策?)力の不足、「市民力」としては本当に自分たちの地域に貢献してくれる議員を選びだす力の不足と、其々の側から見た問題点と今後の課題について触れている。


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災害医療救護訓練!

2011年09月08日 | とだ*やすこの活動日記


9月10日(土)高槻市桃園小学校にて、災害医療救護訓練が行われます。全国でもまれな医療従事者・災害関係者による合同訓練です。主催は、高槻市医師会。平成19年度から自主的に救護訓練を実施されており、今回が5回目です。高槻市・島本町・高槻市消防本部・島本町消防本部の共催。今年度は高槻市での開催になります。過去にケリヤホールでの訓練を拝見しましたが、素晴らしいものでした。ぜひご参加ください。

第5回災害医療救護訓練
<日時> 平成23年9月10日(土)午後0時~4時
<会場> 市立桃園小学校
<内容> 
展示: 体育館及び周辺にて(午後0時~4時)
     AED講習会、トリアージの説明、地震体験、炊き出し、
     防災関係各種展示、救急車の見学など
訓練: グラウンドにて(午後2時30分~4時)
     医療関係者、災害関係者による災害医療救護訓練


今回は「大阪府北部を震源としたM7.5、最大震度7の地震が発生した」という想定のもと、普段は地域の診療所やクリニックで勤務しておられる医師を中心とした医療関係者が、定められた避難所(救護所)に自主参集し、避難してきた病人やけが人に対してトリアージ(※)を行う現場対応訓練です。医師会を中心として大阪府三島救命救急センターに設置される「救護対策本部」と行政の「災害対策本部」との情報伝達訓練も行われます。

※トリアージとは:医療スタッフや医薬品等医療資源が制約される中で、一人でも多くの傷病者に対して最善の治療を行うため、傷病者の緊急度に応じて、搬送や治療の優先順位を決めること。症状に応じて、色分けされたタグを患者の躰につけるもので、迅速で厳しい判断が医師に求められます。

「救護対策本部」と行政の「災害対策本部」との情報伝達訓練を実施することで、医師を中心とした医療関係者の救護医療の研修とスキルアップを図る。検証を事後に行い、医師会を中心に作成される「高槻・島本災害医療対策マニュアル」へと反映されるそうです。医療関係者と防災関係機関が連携して訓練を実施することにより、相互協力の強化を図ることも可能になります。また、こういった訓練が平時の地域医療充実につながります。常任委員会開催の目前ですが、参加します。

展示会場では、炊き出しや地震体験などもでき、先着500人の方に非常持出袋が配布される予定とのことです。お気軽にお出かけください。


画像は、夏休み中に訪れた小学校の普通教室
昼下がり、事前に窓を開けていただいていたにもかかわらず室温38度
西日の当たる窓際はさらに暑く、カーテンを閉めれば風が止まってまたさらに暑い



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本会議の二日目終了

2011年09月07日 | とだ*やすこの町政報告
9人の一般質問が終わり、清掃工場ごみ処理施設補修工事(入札者:エスエヌ環境テクノロジー㈱・落札価格:7086万4500円)の審議を終え(全員賛成:外村議員は討論で理由を述べて保留)、公共下水道高川雨水幹線接続工事請負契約の締結(奥村組土木興業(株):1億1403万3150円)についての審議途中で閉会されました。水曜日は職員のノー残業デーであること、残る2日間の審議を控えていることもあり、5時半頃に終了。

明日以降の主な議事日程をお知らせします

第51号議案 島本町地区計画等の案の作成手続に関する条例の制定について
条例の制定については、所管の委員会に付託されますので、これについては建設水道委員会に所属する平野議員が委員会で問います。委員会での審議を深めるため、所管の委員会には属さない戸田より大綱的な質疑を本会議で行います。

地区計画とは、土地利用に関して、区域の特性にふさわしい良好な環境の街区を、整備・開発・保全するための詳細な計画です。土地の権利者に新たな制限を与えることになるため、関係権利者の合意を得る必要があり、意見反映の手続きを市町村条例で定めることになっているものです。今回はその手続のための条例。地区計画設定は、地区計画(案)を示し、公告縦覧など都市計画法に基づく手続きを経て決定されるものです。これまで島本町で地区計画が設定されることはありませんでしたが、今後は必要とみなされる条例が定められようとしています。
 
第59号議案 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について
なんのことか、さっぱりわからない(!)タイトルですが、提案理由は「スポーツ基本法」施行に伴い「所要の改正を行うもの」。「スポーツ基本法」施行に伴い「体育指導委員」を「スポーツ推進委員」に改めるものです。「スポーツ基本法」って?と思うことから、議会に臨む準備がはじまります。限られた期間での準備には限界があり、常日頃の問題意識こそが議員活動の要といえます。

第52号議案 平成23年度一般会計補正予算第2号
・防犯カメラ設置を設置する自治会に補助金を交付するもの(一部街頭犯罪が多発している地域とみなされた地区対象)
・安心こども基金を活用した保育所、幼稚園(私立も含む)の園庭解放事業の充実など
・その他

あさっては、平成22年度決算についての大綱質疑になる予定。
議事進行については、議会事務局に随時お問い合わせください。


画像は、京都・東山の西行庵(8月お盆に撮影)

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明日から9月議会

2011年09月05日 | とだ*やすこの町政報告
台風12号が近畿地方を襲い、大きな被害をもたらしました。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

明日からはいよいよ9月議会がはじまります。一般質問、戸田は今回7番目。7日(水)午前中と推測していましたが、初日6日の夕刻になる可能性があります(むしろ6日の可能性が大)。毎回、取り組みたい多くのテーマから選び、論点を整理して質問を構築しますが、その作業のなかで、また課題が膨らみ、質問時間内にまとめる作業に膨大な時間を費やします。どうぞ傍聴をお願いします。

戸田の一般質問の概要です

Ⅰ)若山台バスターミナルに音響信号機を!
視力を失われて歩行訓練をされている方の自立を妨げないために、若山台1丁目5番先、交差点に音響信号機の設置が必要。去る5月16日、当事者のご家族、各関係機関が現地立会い会において、さまざまな課題を拾い、情報を共有した。現地立会い会から約3か月が経過、その後の進捗状況と実現に向けての課題を問います。


Ⅱ)よいよい「福祉ふれあいバス」実現に向けての提言
町は「福祉ふれあいバス対象者拡大等検討プロジェクトチーム会議」を発足、対象者拡大等を検討しています。検討においては、総合的な交通施策の視点が必須であり、専門家の技術的な支援の有無、その技術的支援の質と住民参画が、巡回バス成功、失敗の分かれ目になる。住民や外部機関(事業者など)を入れての検討が、地域の課題を拾える、住民に愛される地域循環バス運行の秘訣。専門家による助言、住民参画、この2点を提言します


Ⅲ)JR島本駅西側周辺の将来像を問う
1)学校法人・西大和学園の大学立地構想に関連して 
学校法人は、教育学部、看護学部、健康医療学部の設置を計画、将来的には大学を拠点に教育・医療関係の付属施設の併設も構想、豊かな医療・福祉環境づくりに貢献したい、また難関進学校として実績も勢いもある中・高等学校の教育ノウハウを本町で活かしたい、さらに保育園・幼稚園などの幅広い教育福祉施設の設置もお考えであるとのこと。

町内にそのような土地がどれほどあるのか。町としてどういった候補地を考えているのか。町は正しく正確な情報を把握し、将来構想が実現する可能性を検証、議会や住民に情報を提供する必要性を訴えます。

2)JR島本駅西側に交通広場がないのはなぜ?
駅西地区は、JR新駅・駅前という公的な空間であるにもかかわらず、新駅設置構想のなかで、公共団体施行による土地区画整理は行われませんでした。なぜか。また、現在、駅西側には交通広場的空間がありません。新駅ができて利便性が高まる桜井台、若山台、尺代方面からの車、自転車による交通アクセスの利便性がまったく向上していない。狭いといわれる踏切の危険性が改善したとも思えない。誰のための駅か。誰のための大学立地か。町の姿勢を問います。

また、桜井の踏切、青葉地区に繋がるマンボ、西国街道、高槻方面へJR高架をくぐるアクセスの問題点について、解決に向けて現在どのような考えをもっているか。大学立地構想と関連しての答弁を求めます。


以上ですが、いうまでもなく、JR西側の土地利用に関しては、町が地権者のご意向を丁寧に調査、把握し、尊重するのは当然のことであり、それを妨げるものではありません。地権者の方が開発による土地利用により豊かになられることを妨げようとするものでもありません。豊かになることは、本来、素晴らしいことです。ただ、議員として、町の将来像、町の財政負担、関係機関(府立高校や町立幼稚園など)への影響など、広い視野で考える必要があります。

周辺住民の方の住環境も心配です。手続きの民主制、公平公正さも質していかなければなりません。決して反対のための反対をしているわけではありません。二元代表制の一翼を担う議員として、行政側といつも判断が同じである方がむしろ問題と考えます。大きなお金が動くので注目されますが、現在の「景観」を守って欲しいという願いを寄せてくださる方は多く、大学でも、病院でも、立地構想の的確な把握が基本です。判断はそれから。

なにより、選挙で農地の活用、景観保全を訴えて信託をいただいています。預かった議席をおろそかにすることはできません。個人の財産権と公共制(財産権は公共の福祉の範囲内で保障されます)の問題もあり、たいへん難しいテーマですが、しっかり取り組まなければならないテーマです。玄関駅の風景は町の財産であり、住民の財産でもあります。どうか自らの問題として、広く関心をお寄せください。
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