【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【沖縄三線、日泰競演?】

2017年03月05日 | オムコイ便り

 さて、最後の夜のおかずは、魚のトマト煮に獅子唐、玉ねぎなどをからめたカレン式炒めもの。

 ここに、ニガウリでもあったら、沖縄風になったかもしれんなあ。

 むろん、辛いのは苦手なあおこちゃん向けには、唐辛子と獅子唐抜きを供して、「おいしい」と喜んでもらえた。

 ところが、普段はピーマンみたいな味の獅子唐が意外にも辛く、辛いものが好きだと言っていた信一さんも由香さんも、あおこちゃん向けの無難味とミックスして食べる事態に。

 訊けば、タイと似通った気候風土なのに、沖縄には辛い料理がないのだそうである。

     *

 食後、夫婦二人による沖縄三味線「三線(さんしん)」演奏が始まった。

 信一さんは、三枚の板を糸でつないだものを指で鳴らす打楽器「三板」とボーカル担当のようだ。

 まだ習い始めて日は浅いそうだが、由香さんの三線、信一さんの「三板(さんば)」共に堂が入ったものである。

 練習用の音譜を見せてもらったが、番頭さんにはまるで暗号みたいで、何が何やら。



 まずは、映画にもなった『涙(なだ)そうそう』。

 次に、タイトルは忘れたが、我々も子供の頃から耳にしてきたポピュラーな沖縄民謡。

 そして、ご存知『花』。

    *

 ところが、演奏を聞き終えた女将のラーが、突然タイ語で『花』を歌い始めた。

 そういえば、番頭さんもこの曲、確かカラバオ(タイの国民的ロックバンド)の古いCDで聴いたことがある。

 歌詞は分かりやすい恋愛風に変えてあるらしいが、確かにメロディーは嘉納昌吉の『花』で、きっとタイでもそのカバー曲がヒットしたのだろう。

 喜んだ由香さんが再び曲を奏で始め、信一さんがそれに日本語で、ラーはタイ語でそれに和す。
 
 その盛り上がりに、謙虚な番頭さんもとうとう、その神秘的(?)な歌唱力のベールを脱ぐ事と相成った。

    *

 気づけば、その演奏の渦中であおこちゃんはすっかり寝入っている。

 由香さんが宿の方で添い寝に入ったので、番頭さんは信一さんと二人で星空見物に出かけた。

 沖縄とはまたひと味違うだろうオムコイの星空、二人にも見せたかったなあ。

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